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緋色と華  作者: レフェル
23/59

第17話 宝探し開始!

更新!

☆玉藻・明晴ペア側☆


「ここかな・・・」

「案外見つかりやすいもんじゃのう」


明晴と玉藻は靴箱前まできていた。

プリントを見ながら位置を割り出した場所にて宝があるのでそれを探索していたりする。

こうして宝のありかを探り、手に入れることがこのゲームの主なものだ。


「さて、手に入れたものはっと・・・」

「ちけっとじゃのう」


明晴の手にあるものを覗き込む玉藻はつたない口調で発音する。

カタカナな言葉は彼女にとっては難しいものらしい。

まあ、こういうのも彼女の人気の一つなのだろう。


「水族館か・・・・今度いくかい?」

「うむ、たまにはいいじゃろうて」


明晴に問われて笑顔で玉藻が頷く。

この時に尾がでていたら左右に揺れていただろう。

それを聞いて彼女の頭を撫でる明晴。

ラブラブな空気をかもしながら先へと進む。


*****

☆心・由香里・大輝チーム側☆


「ここじゃのう・・・んで、例のもんはっと・・・」

「・・・・猫」

「なんや・・・・ストラップの方なんか・・・つまらん」


その頃心・由香里・大輝チームは、空き教室にて探し物をしていた。

出てきたものを見て残念そうな顔になったのは大輝である。

由香里は目をきらきらさせている。

猫ならなんでもいいのだろうかと思わずにいられない心だったが・・・。


「・・・・・♪」

「(ああ、由香里ちゃ、かわええのう・・・・・これがみれただけでもいいかもしれん)」


満面の笑みの由香里見て頬が緩むことでどうでもよくなっていた。


「ああ、俺も早くまみ先生とあんなことやこんなことをしたいで!」


それを羨ましそうに見つつ、妄想を垂れ流しにしている大輝。

これを見て引かない人はそうはいないだろう。


「次・・・」

「お、おう。そうじゃのう、ほれ、行くぞ」

「ん?おう」


由香里が先に歩き出したのを見て心と大輝も続いて歩き出す。

プリントと廊下を交互に見ているので次の探し場所でもさぐっているのだろう。


******

☆深紅・光一・歩美チーム側☆


「おっ・・・・ここやな」

「やはり、鉛筆で探るとあたりやすいな・・・」

「先輩・・・・そんなことしてたんですか?」


別の場所、屋上にて深紅と光一と歩美が揃っていた。

一年と組んでもいいというのがここの学園の特色であるといえよう。

いや、彼らの関係によるものが大きいのかもしれないが。


「学食無料券みたいやね・・・」

「それは助かるといえば助かるのか?」

「うーん・・・・どうでしょうか・・・・何分お弁当なので」


弁当組の三人は首をかしげて悩んでいた。


「ま、ええわ。次いくで」

「そうだな・・・」

「はい!」


深紅に促されて光一と歩美も立ち上がり、歩き出す。


*****

澪次・秀久・つぐみ・美桜チーム


「なんで遅れて解けてないんだよ・・・」

「仕方ないよ、周りがchaosだったんだから」

「あんな中で解くのは至難の技だと思うんだけど・・・」

「あら、あら、普通だと思うんだけど~」


教室から出て四人は仲良く歩きながら会話をしている。

呆れる秀久につぐみが苦笑を浮かべてなだめる。

あの時の光景を思い出してつぶやく澪次をみつつ、美桜は楽しそうに笑っている。

価値観の差というものがあまりにも大きいと澪次は思ったとか。

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