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緋色と華  作者: レフェル
22/59

第16話

こうしーん♪

「うおおおおおおおお!」


手がブレるんじゃないかというほどに問題を解いていく大輝に全員が唖然としていた。

恋は盲目というが、これほどまでとは・・・。


「おおう、すげーな」

「うん、これもまみ先生への愛で頑張ってるのかな?」

「あらあら、羨ましいわ~♪」


関心している秀久の隣りで苦笑するつぐみとにこにこ笑顔で微笑ましげに見ている美桜。


「・・・心、くん・・・」

「ん? そうじゃのう、わしらもやろうか」


くいくいと心の袖をひっぱる由香里に気づいて笑みを浮かべると問題をとき始めた。

それを見ながら由香里も問題を解いていく。

これを解かなかれば宝のありかがわからないからだ。

もう、いいかげんくっつけよといわんばかりのカップルの一人だったりする。

まあ、もう一人はいわずもがな、つぐみと秀久のことである。


「じゃあ、おねえちゃん」

「ええ、そうね♪」

「よし、やるか・・・」


つぐみ・美桜・秀久はうなづき合うとプリントをとき始める。

苦手なものは後でお互いに話し合い、解いていってるようなのだ。

さすが、幼馴染のように長い付き合いをしている三人だ。


「ふむ・・・」

「光一くん、鉛筆を転がして問題はとかんでや」


その横で問題を解いている深紅と光一がおり。

なぜか、鉛筆を転がしてそれに書かれている番号を見て書き込んでいる光景が見えた。

それを見て苦笑を浮かべながら声をかける深紅。



「朱華、解けましたか?」

「ハイ、解けマしタ♪」


煉介がプリントを手に声をかけると朱華は満面の笑みを浮かべて頷いた。

どうやら、いろいろしている間に解いていたようだ。

点数を採点してもらい、それを手に宝を探しに出かける朱華と煉介。

本当に仲が良いのだが、こちらも付き合っているわけではないようだ。


「うむ、できたのじゃ」

「それじゃあ、いこうか」


自身ありげにつぶやく玉藻を見て明晴が立ち上がり、二人のプリントを持ち教卓にいるまみに採点してもらい、そのまま出かけた。

まあ、玉藻は姫だきで連れていかれているが。



「みんなすごいな・・・」

「ほれ、澪次もとけよ」


感嘆の息をもらす澪次に秀久がちかより、声をかける。

一緒に行く側として待っているようだ。

それを聞いて問題を解き始めるのをつぐみ達は近寄りながら見る。

美桜はつぐみの髪のリボンをほどいてブラシをしている。

これでとろけそうになるのもいつものことだと周りは認識していたりする。



「できたで! 心、猫宮、いくで!」

「おお、こっちもちょうどとこじゃき」

「・・・・・ん」


大輝は問題を解くと心と由香里に声をかけていた。

それを聞いて苦笑を浮かべながらも頷く心と由香里だった。

まあ、由香里の場合表情にでる感情がわかりにくいが、心ほどになるとわかるらしい。


「じゃあ、さっさと終わらせてくるから待っといてや!」

「ちょ、そんなに急がなくても時間はあるって!」

「・・・・騒がし、い」


急ぐ大輝に釣られて慌てて追いかける心と由香里。

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