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緋色と華  作者: レフェル
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第14話 おりえんてーりんぐう♪

更新ですの~

「じゃあ、宝探しをはじめましょうか♪」


まみ教諭の声を聞いて盛り上がる生徒達。

それはとても楽しそうに見えている。

教卓にある紙を持つと、それぞれの席に置いて行く。


「?先生、これは?」


生徒の一人が手をあげて質問する。

それを聞いて振り向くと笑顔を浮かべて…。


「それを解いたら宝のありかがわかるという寸法よ」


と、言いながらプリントを配り終える。

青ざめるもの、無表情のもの、それぞれがこのクラスに満ちていた。


「お姉ちゃん、これは難しそうだね…」

「あら、そうでもないわよ?」


つぐみがしゅんと落ち込んでいると美桜は笑顔で彼女の頭を撫でて答えた。

不思議そうに小首をかしげるつぐみを見て秀久が悶えそうになっていたのはこのさいおいておこう。


「ほんと、わかりやすいよな」

「けど、あれで気付いていないんはつぐみくらいやで」

「というか、わかりやすすぎだよね」


苦笑しながら秀久の行動に呆れる光一と深紅。

そう、秀久はつぐみのことが気になっているというか、好意を寄せているのだ。澪次も苦笑を浮かべていた。

彼女は気付いていないのだが、周りにはばればれである。


「なんで、僕は抱きしめられているんでしょうか」

「煉くんが、どっかイコウとするカラでス!」


困惑している煉介に緋香は抱きついている。

それでよけいに密着してしまい、彼女の豊満なマシュマロがあたることで煉介が倒れそうになる事態が起きたのはいうまでもなく。


「ふむ、これは俗にいう。おりえんてーりぃんぐうってというのであろうな」

「そんなもんだろうな、かったるいけど」


玉藻が慣れない口調でカタコトを言い、明晴はそんな彼女の髪をいじっていた。

本当にあまずっぱいのはこの二人だけなのだろうか。


「ゆ、由香里ちゃ! 一緒に頑張ろうぜよ!」

「……う…ん」


由香里の手を握り、緊張したように言う心。

由香里はどこか嬉しそうにはにかんでいるが、よーく見ないとわからないときがある。

まあ、心にはどんな表情でもわかると断言していたりするが。


「まみ先生、俺と!」

「あ、大輝くんは中岡くん達と組んでね」


迫る彼をあっさりとスルーするまみ教諭。

彼の気持ちはいたいほど伝わっていても、彼女は己と関わることで抜けられないものにはまるということをさせたくないのだ。

ただでさえ、人と妖のかけ橋が微妙なことになっているうえに。

面白半分で人外の縄張りに入り込む人がでてきているのだから、色々と対処が多いのだ。

感想お待ちしてます。いつまでも…?

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