第13話 さあ、始めるぞ!
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「みゅ~」
「ふんふ~ん♪」
つぐみは更衣室の中で困っていた。
それは美桜が楽しそうにつぐみに着替えさせていたからだ。
断れば涙目でみられる為、断ることが彼女にはできない。
小柄な体に不釣り合いな胸をもっている為、体操する時もブラのチェックに余念はない。
まあ、彼女達より大きなバストを持つ玉藻にくらべればまだまだだろうが。
「……?」
「ふふ……楽しそうじゃのう♪」
「いや、まあ……それはそうなんやけどな…」
「??? フツウのコウケイでスヨ?」
困惑してる由香里の横で玉藻は笑い、深紅が苦笑し緋香が首をかしげていた。
すでにこちらの四人は体操服に着替えている。
ただ、なぜかここの学園の体操着は女子のはブルマという装備になっているようだ。
「お、お姉ちゃん……?」
「ん~?」
おずおずと声をかけると笑顔でつぐみを見る美桜。
それはとてもご機嫌そうに見えた。
「そ、その……そろそろ教室にいかない?」
「あ、そうね~♪」
つぐみがそう言うと美桜は頷くとすでに着替えた体操服を整えて制服も直すと、更衣室から出て行く。
それを見て由香里達も後に続いた。
教室に戻るとすでに男性諸君は席についていた。
慌てて女性陣が席に着くと、まみは笑顔でプリントをくばりだした。
前の席から後ろへとくばられていくプリント。
「さて、全員に行き届いたかな?」
『はい!』
まみの問いに生徒達が答える。
それを聞いて笑顔を浮かべると黒板に文字を書いてく。
題名はこうだ『わくわく宝探し大会~!』
「先生、宝ってなんですか?」
「そうね~……
とある遊園地の特別招待券とストラップと水族館のとお食事券やペンダントなどがあるわね」
生徒の一人である女子が手をあげて問いかけると彼女はプリントを見ながらそう告げた。
それだけで教室が騒がしくなる。
「はいはい、静かにしてねー?」
教卓を叩いて静かにさせるまみ教諭。
まあ、これで静かにしなかったら彼女に想いを寄せてる人物が暴れるだろうが。
「じゃあ、チームわけするわね」
「チームわけ?」
まみの発言を聞いて思わずつぐみは呟いていた。
「ええ、チームわけだけど。
編成する人数は二人チームでも三人でも一向にかまわないからね♪
まずは、先生が組み合わせるまえに決まりそうなら集まってくれるかしら」
にこにこ笑顔で彼女が言うとつぐみは秀久を見る。
彼はかったるそうにあくびをしていた。
「つぐみはヒデくんと組みたいのね?」
「うん! でも、お姉ちゃんとも組みたいよ♪」
美桜が確認するように声をかけるとつぐみは頷いた。
「儂は…」
「俺とだからな…」
玉藻は悩もうとしたが明晴に捕獲されてしまう。
その時間わずが1秒だった。
「澪次はどのメンバーにはいるんだ?」
「う~ん……どちらでもいいよ。面白そうだしね」
秀久の問いに彼はにこっと笑った。
「ほんなら、光一くんとわっちの方のメンバーにはいるかえ?」
「そうだな、夜瀬なら頼りになるし」
深紅が勧誘し、光一も澪次の実力を知っているので拒否はしていない。
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