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エッセイ

クマさん。コミュ障の私にご配慮ありがとう。でもお気持ちだけで結構です。

作者: いかすみこ
掲載日:2026/02/19

清坂正吾様主催の個人企画:「クマ祭り後夜祭」に参加したく書いたエッセイです。

(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2846266/blogkey/3585515/)


コメディの皮を被ったホラー。平和な「クマ祭り後夜祭」を脅かす問題作。

(すみません、嘘です)


ちょうど今月、タイムリーな出来事があったので急遽参戦することにしました。よろしくお願いします(*^▽^*)

 本当にあった、怖い話。


 私は電気設備のエンジニアです。


 つい、最近の出来事です。


 私は発電所の点検のため、山へ行きました。

 前日に雪が降ったので、注意して車を運転しました。


 駐車場で、発電所の会社の社員さんと待ち合わせです。


 15分前に駐車場へ到着。山は銀世界。寒いですが、快晴で気持ちがいいです。


 しかし、問題が発生。発電所へ続く道に足跡が。


「わっお客様、もう発電所へ先に行っているんだ。私も急がないと! 」


 慌ててジャンバーを着て、長靴に履き替えていると一台の車が駐車場へ。


「あら、早いのね。待たせてごめんね」


 待ち合わせしていた、社員さんです。


 私は、目が点になりました。発電所の敷地は、関係者以外立ち入り禁止です。いま、社員さんが来たということは……後ろの、雪の上の足跡は誰の……? 


「あのっこちらの足跡は、どなたのですか? 」


 社員さんは車を降りると、不思議そうに私の指し示す足跡に近づき……


「大変~、これクマの足跡よ」


 大変と言いながらも、落ち着いた様子の社員さん。


「ほら見て。人の足跡と違って爪があるでしょう。にもかかわらず、大きいし。この辺はカモシカは出ないし」


 雪が降ったのは昨日。そして、現在は朝。えっこのクマの足跡っていつの……

 私の頭には、ありったけの熊情報が飛びかい始めました。


(確か、クマはオリンピックの100メートル選手より脚が速い。走って逃げるのは不可能。クマは坂道を駆け上がるのも、木登りも得意。高いところへの避難も無意味。たしか、お父さん(享年79歳)がクマは火薬の匂いと音を怖がるって言ってた。だからお父さん山の仕事の時は、爆竹持ち歩いていた。でも私、今日は爆竹は持ってきてない! )


 動揺しまくる私をよそに、社員さんはクマの足跡の写真をスマホに納めていました。


「お待たせ~。会社に報告用の写真撮影、終わったわ。じゃあ、発電所へ行きましょう」


 私の内心。

(やっぱり行くんですか~! クマによる延期は無いんですか~!?)


 私の脳は、新たな熊情報を検索しだしました。

(確か、クマは人の声がすると逃げるって死んだ父ちゃんが言ってた! )


「あのっ歌を歌っていきませんか!? 」


「あら~、クマよけ? 」


 さすが山のプロ。話が早いです!


「はい、お互いの熊鈴だけじゃちょっと不安なんで! 」

(内心 ちょっとじゃなくて、めちゃくちゃ不安なんで!! )


「でも、恥ずかしいわ」


「私、恥ずかしくないんで! なんなら一人で歌ってもいいですか!? 」

(内心 私の歌唱力はジャイアン並みですが、クレームは聞こえないふりをします! )


「じゃあ、スマホで音楽を鳴らしながら歩かない? 私がDLしてある曲でも良ければ」


 社員さんの提案は、私には女神の宣託に聞こえました。異世界転生をさせてくれる女神のように尊いです。


「ぜひぜひ~! お勧めの曲を知りたいです! 」

(内心 メタルとかロックとかシャウト系の曲がいいです!)


「えーっと、〇〇ってアーティストは好き? 」


「はい、大好きです! 」

(内心 たった今からですが、大ファンになりました~!!!)


 美しい雪原の道を素敵な歌声をBGMにトレッキング。お互いの好きなアーティストのお話で盛り上がりながら、楽しく発電所まで行きました。

 これもクマさんのおかげです。めでたし、めでたし。


 怖かったよ~!!!!

現実の熊は恐怖ですが、フィクションの熊は可愛いです。

観光地にあるテディベア博物館は絶対に入ります!


皆様のクマ祭り後夜祭参加作品を読んで、熊への恐怖を忘れます~(/ω\)

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― 新着の感想 ―
ご職業がカッコイイですね…! バリバリ理系という感じでしょうか…すごい。。 熊がいたあとがあっても延期にならないってすごいですね。 何事もなく帰ってこられてよかったですが、危険度が高いですね。 車不…
熊の足跡はねえ、見るとビックリする……………と思うんだけど…………? 気づかなかったんかいっ(*・ω・)ノ ワタシは山の中で雪の上の足跡を見て、ビビって帰ったけどな。その時は木刀しか持ってなかったし。
お仕事お疲れ様です。何事も無くて良かったです。スマホで楽曲流しての熊避けはナイスアイデアです。ノリノリの曲で熊の恐怖がふきとびそうですね。 とある所の発電所の敷地はとにかく広いので、たま〜に死出の旅…
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