クマさん。コミュ障の私にご配慮ありがとう。でもお気持ちだけで結構です。
清坂正吾様主催の個人企画:「クマ祭り後夜祭」に参加したく書いたエッセイです。
(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2846266/blogkey/3585515/)
コメディの皮を被ったホラー。平和な「クマ祭り後夜祭」を脅かす問題作。
(すみません、嘘です)
ちょうど今月、タイムリーな出来事があったので急遽参戦することにしました。よろしくお願いします(*^▽^*)
本当にあった、怖い話。
私は電気設備のエンジニアです。
つい、最近の出来事です。
私は発電所の点検のため、山へ行きました。
前日に雪が降ったので、注意して車を運転しました。
駐車場で、発電所の会社の社員さんと待ち合わせです。
15分前に駐車場へ到着。山は銀世界。寒いですが、快晴で気持ちがいいです。
しかし、問題が発生。発電所へ続く道に足跡が。
「わっお客様、もう発電所へ先に行っているんだ。私も急がないと! 」
慌ててジャンバーを着て、長靴に履き替えていると一台の車が駐車場へ。
「あら、早いのね。待たせてごめんね」
待ち合わせしていた、社員さんです。
私は、目が点になりました。発電所の敷地は、関係者以外立ち入り禁止です。いま、社員さんが来たということは……後ろの、雪の上の足跡は誰の……?
「あのっこちらの足跡は、どなたのですか? 」
社員さんは車を降りると、不思議そうに私の指し示す足跡に近づき……
「大変~、これクマの足跡よ」
大変と言いながらも、落ち着いた様子の社員さん。
「ほら見て。人の足跡と違って爪があるでしょう。にもかかわらず、大きいし。この辺はカモシカは出ないし」
雪が降ったのは昨日。そして、現在は朝。えっこのクマの足跡っていつの……
私の頭には、ありったけの熊情報が飛びかい始めました。
(確か、クマはオリンピックの100メートル選手より脚が速い。走って逃げるのは不可能。クマは坂道を駆け上がるのも、木登りも得意。高いところへの避難も無意味。たしか、お父さん(享年79歳)がクマは火薬の匂いと音を怖がるって言ってた。だからお父さん山の仕事の時は、爆竹持ち歩いていた。でも私、今日は爆竹は持ってきてない! )
動揺しまくる私をよそに、社員さんはクマの足跡の写真をスマホに納めていました。
「お待たせ~。会社に報告用の写真撮影、終わったわ。じゃあ、発電所へ行きましょう」
私の内心。
(やっぱり行くんですか~! クマによる延期は無いんですか~!?)
私の脳は、新たな熊情報を検索しだしました。
(確か、クマは人の声がすると逃げるって死んだ父ちゃんが言ってた! )
「あのっ歌を歌っていきませんか!? 」
「あら~、クマよけ? 」
さすが山のプロ。話が早いです!
「はい、お互いの熊鈴だけじゃちょっと不安なんで! 」
(内心 ちょっとじゃなくて、めちゃくちゃ不安なんで!! )
「でも、恥ずかしいわ」
「私、恥ずかしくないんで! なんなら一人で歌ってもいいですか!? 」
(内心 私の歌唱力はジャイアン並みですが、クレームは聞こえないふりをします! )
「じゃあ、スマホで音楽を鳴らしながら歩かない? 私がDLしてある曲でも良ければ」
社員さんの提案は、私には女神の宣託に聞こえました。異世界転生をさせてくれる女神のように尊いです。
「ぜひぜひ~! お勧めの曲を知りたいです! 」
(内心 メタルとかロックとかシャウト系の曲がいいです!)
「えーっと、〇〇ってアーティストは好き? 」
「はい、大好きです! 」
(内心 たった今からですが、大ファンになりました~!!!)
美しい雪原の道を素敵な歌声をBGMにトレッキング。お互いの好きなアーティストのお話で盛り上がりながら、楽しく発電所まで行きました。
これもクマさんのおかげです。めでたし、めでたし。
怖かったよ~!!!!
現実の熊は恐怖ですが、フィクションの熊は可愛いです。
観光地にあるテディベア博物館は絶対に入ります!
皆様のクマ祭り後夜祭参加作品を読んで、熊への恐怖を忘れます~(/ω\)




