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黒低村  作者: アレテマス
7/7

7






85.ID:KokT_6mR 04:16


流石にこのスレももう落ちそうだな。


このまま終わろうかと思ったんだけど、やっぱり書き残す。



86.ID:KokT_6mR 04:22


お前らと話したかったのは本当なんだ。でも、まだ黙ってたことがあってな。


実は二日前、Bも亡くなったんだ。Bが家族旅行に行ってる間、観光名所である崖に足を滑らせて落下してしまったとBの弟から連絡があった。


弟曰く、旅行に行く前からBの右腕には、黒くて大きな腫れ跡のようなものがあったみたいで、それをBはとても気にしていたらしい。


そして日に日に顔色が悪くなっていき、医者に見せても「分からない」の一点張りだったそうで体調も悪くなる一方だったそうだ。しかも、時々周りを見回しては何かに怯えているようにも見えたらしい。


俺は弟から心当たりがないかと聞かれたが答えられなかった。もうこれ以上、黒低村に関わるのはゴメンだって思ってしまってたから。



87.ID:KokT_6mR 04:31


そして今、俺の部屋の隅でBとCが突っ立って俺の方をずっと見ているんだ。生気を失った真っ白な肌で、虚ろな瞳で俺を見ながら何かをブツブツと呟いている。そして、Bは右腕に、Cは右足首にあの大きくて黒いホクロのようなものがある。


もしかしたらだけど、Bが体調を崩したのはCにこうして付き纏われたからじゃないかって思う。初めは薄っすらとしか見えなかった二人。ただの疲れだと信じていたかったが、日に日にくっきりと見えるようになり俺の方をずっと見ている。外に出ようかと考えたけど、あまりの恐怖にずっと部屋から出られずにいるんだよ。


目を合わさないように必死に気づいていないフリを装っているが、もはや時間の問題なんだろう。俺もそのうちこの二人に連れて行かれるんだと思う。



88.ID:KokT_6mR 04:38


これは俺の考察になるんだけど、黒低村に呪われるのは、生きていると知られてしまうのが条件なのかもしれない。だとすれば、俺が以前に見た黒低村のスレを建てた主は、何故何度も行き来をする事が出来たのだろうか?



89.ID:KokT_6mR 04:40


いや、よく考えればそもそも村の人間が暮らしている様子なんてなかった。しかも隠れていようとあの村に入った時点で子供と遭遇してしまったんだ。記載していた内容とは違う。



90.ID:KokT_6mR 04:42


もしかして、あのスレ自体が呪われていたのか?俺達生きている人間を招く罠に誘われてしまったのか?



91.ID:KokT_6mR 04:43


まぁいいや。どう考えてもどの道俺はもう直ぐ死ぬんだ。何をどう考えても、もう遅い。全てが手遅れだ



92.ID:KokT_6mR 04:44


だって俺の首元に、おおきくゴツいホクロがでてきてるもん



93.ID:KokT_6mR 04:45


だからもう助からないって分かってるから、最後に試そうとおもう。



94.ID:KokT_6mR 04:46


俺の考察が正しければ、黒低村に近付かないかぎり、だいじょうぶだろう。



95.ID:KokT_6mR 04:47


だけど、もし、黒低村の存在を知ってしまった時点で、すでに呪いに取り憑かれていたのなら



96.ID:KokT_6mR 04:48


このスレを読んだお前らにも近々大きなホクロのような黒い何かが体のどこかに出てくるはずだ。そうなればもうにげられない



97.ID:KokT_6mR 04:49


村に人はたくさんいたほうがにぎやかでいいよな



98.ID:KokT_6mR 04:50


お前ら頼むよ。おれ達をさびしいおもいにさせないでくれ



99.ID:KokT_6mR 04:50


みんなで黒低村にすもう。だからさ



100.ID:KokT_6mR 04:58


おま えらを


のろ


ってや


ーーー


ここまで読んでいただきありがとうございました。


2000年前半によるオカルト板全盛期を思い出すような懐かしい恐怖体験はいかがだったでしょうか?


この他にも、完結済みの長編小説【Re:LIGHT】も書いてますので、ご縁がありましたら是非ともお読みいただけますと幸いです。

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― 新着の感想 ―
夏の終わりにぴったりなホラー短編でした。 掲示板のノリが個人的に好きです。
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