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18.ID:gF1zV7pQ 02:05
なんか一気に胡散臭くなってきたな
19.ID:Qwe1xP9A 02:06
設定盛りすぎだろ^^;釣りたいならもうちょいリアルにしよーね^^;
20.ID:KokT_6mR 02:06
まぁそうなるよなw正直俺もここらで白けたもんw
さっきまで夢中に読んでた熱意もすっかり冷めて、椅子に大きく凭れかかったわ。で、その日はもう遅かったし、パソコンの電源を切って俺はさっさと寝ることにした。
21.ID:KokT_6mR 02:07
次の日。昼間に目が覚めた俺は昨日見た黒低村のスレがまだ気になっていた。幾ら白けたとはいえ、あそこまで読んでおいて最後まで見ないのもどうかと思ってオカ板を開いて探したんだよ。
22.ID:KokT_6mR 02:07
しかし、どれだけ探しても黒低村のスレはもう見当たらなかった。検索方法を変えても全くヒットしなかった。
それならばと履歴を確認する。すると、そこにはちゃんと残っていた。昨日見たのは本当だったんだと一先ず安心した。
だけど、残念な事にクリックしても【削除されました】と表示されていた。あんな過疎っているスレでも管理人に消されたのかと思い、俺は最後まで読まなかった事を画面の前で大きく溜息を吐いて後悔した。
23.ID:KokT_6mR 02:08
だけど、そこで閃いたんだ。
わざわざスレなんて見なくとも、地元ならこの怪奇現象を自分の目で確かめる事が出来るじゃないかって。夏休みで毎日が退屈な俺にとって、これぐらいの外出はあってもいいなと決心した。
24.ID:Tt3Xc9nK 02:09
え?じゃあ今から行くの?
25.ID:gF1zV7pQ 02:10
遊びの感覚で行くなって書いてあるのに…アホかよ
26.ID:KokT_6mR 02:10
そう思うだろ?実はここまでは長い前振りなんだ。
そう、もう行ってきたんだよ、黒低村に。
俺が話を聞いてもらいたい本題っていうのは、
黒低村に行ったことについてなんだ。
27.ID:Tt3Xc9n 02:11
ナ、ナンダッテー
28.ID:mJ7hT3rD 02:11
ほな先に結論を書いてくれ。ダラダラ聞く気はないぞ。
29.ID:KokT_6mR 02:13
分かった。結論から書く。
黒低村は
本当にあった。
30.ID:Wn8Jb5uE 02:11
mjk
31.ID:Zk9Lm4N2 02:12
盛り上がってまいりました
32.ID:mJ7hT3rD 02:12
今からはレポって事ね。ほなよろしく。
33.ID:KokT_6mR 02:13
じゃあ続きを書いていくぞ。
黒低村に行くと決めた俺は、幸いにも昨日見たスレの内容がまだ頭に残っていたので、忘れる前に必要最低限の情報をスマホのメモに書き残した。
次に、一人で心霊スポットに行くのは流石に怖すぎるのと、幾ら地元とは言え車で行かなければならない場所なので大学仲間を呼ぶ事にした。片っ端から行けそうな連中にLANEで送って、BとCが同行してくれる事となった。
Bは俺と同じようにオカ板が好きな同志で、怖いものへの耐性がばっちりついてる心強い仲間。
Cはホラー耐性はそこまで高くないけれど、車を持ってるという理由から運転役として仲間にした。帰りにラーメンを奢るという条件で今回の件を引き受けてくれた。
俺達は其々が深夜に行ける時間に日程を調整していく。心霊スポットに向かうだけなのに、このやりとりが妙に冒険に行く準備な感じがあって楽しかったなw
そして、黒低村のスレを見てから一週間が経った頃。
遂に俺達は決行日である当日を迎えた。
34.ID:KokT_6mR 02:15
俺達は23時の集合場所に遅れることなく集まり、Cが運転する軽自動車へ乗り込む。集合場所から黒低村までは1時間かかる。
俺達は車内で黒低村のルールをおさらいした後はオカ板の話題で盛り上がり、途中でコンビニで休憩をしたりして時間を調整していった。今思うとこれから心霊スポットに行くっていうのに、全然緊張感がなかったわw
35.ID:KokT_6mR 02:17
で、そうこう道中の会話も途切れる事がなく楽しんでいたんだけど、スレに載っていたルートであるW山に入ると一気に雰囲気が変わった。
それもそのはずだ。ついさっきまで街の灯りに守られる居心地の良い場所だったけど、山の中となると照明なんて最低限道を照らす程度にしか用意されていない。街で対向車線から車が走っていたのも、今じゃ全くすれ違う事はなかった。俺達以外の人類が滅んだかのように、静けさが一気に増したんだ。
深夜の山の中はとにかく真っ暗で気味が悪い。この暗闇で頼れるのは、申し訳ない程度に設置された道路照明灯と車のヘッドライトだけ。Cは何も言わなかったけど、山の中に入って数分後には車内で音楽を流し始めた。元からビビりな奴だから、内心はこの場所が物凄く嫌だったんだなって思う。
36.ID:KokT_6mR 02:19
スレに記されていた通り、俺達を乗せた車は⚪︎⚪︎号線を使いI市へ向かう。そして、時刻はまもなく2時を迎えようとした時、黒低村の入口の目印となるIトンネルへと車は入っていく。
トンネル内の照明は全く頼りにならず、車のハイビームだけが前を照らしてくれる。トンネルは約1キロも続く長さで、幽閉された暗闇にまるで閉じ込められた感覚が続く。
車外から微かに聞こえる走行音だけが、トンネル中に響き渡り、この時は俺でも気持ちを紛らわせる為に
「前から車走ってこねーかなwマジで誰もいねーじゃんw」
なんて冗談っぽく口に出した。
二人は乾いた笑いで返してくれたが、多分今の俺の気持ちと同じ心境で、少しずつ余裕が無くなってきてたんだと思う。
だけど、前方に見えるトンネルの出口が見えた途端、終わりがないって勝手に思っていたこのトンネルが終わりを迎えたのだと分かって、俺達は少しはホッとした。
37.ID:KokT_6mR 02:21
Iトンネルを抜け、Cはベタ踏みだったアクセルペダルの足に力を緩ませ、車は徐行へと切り替わる。そして、どうせ誰もこないとは分かっていながらも三人で周囲を目視して安全を確認すると、調査後直ぐに帰れるようにとターンしてからハザードを焚いて道路の端へと停車した。
長かった車の旅も終わりを迎え、俺達は大きく溜息を吐く。車に付いてあるデジタル時計に目を向けると、【AM2:03】と表示されていた。
俺はいよいよ黒低村に行くのか
ごくりと唾を飲み込み、俺はBとCを置いて先に車の外へと降りるのだった。




