10 JDとダンジョン
後輩の女の子と2人きりで秘密の場所に来てます。
端末で確認します、やはり彼女連れての6層転移は出来ないですね。
頭の中の表示がグレーになってます。1人だと白です。
(ズル出来ない様、ちゃんと対策してありますね)
彼女の武器は槍です、銃刀法違反確定の奴です、それ大丈夫なの?
服装は大学によく棲息してるおしゃれ無頓着女子です。
下ジーンズに上パーカー、足スニーカーでこのタイプ多いです。
自称ナチュラルメイクな手抜きすっぴんです。
寝ぐせ無いのはポイント高いですよw
念のため持ってきたバイク用ヒジ当てヒザ当てを付けさせて
ダンジョンに入ります。
自分は6層辺りからじゃないとレベル上がんない感じするので
彼女のレベル上げサポートに回ります。
「灰色のウサギがあらわれた」
ゲームだとこんな感じになりますね。
脅威にならんので足で踏みつけ動きを抑えます。
(背を踏んでるので亀みたいに手足ジタバタしてる状態)
女の子なので躊躇すると思ってましたよ。
けれど彼女はウサギの首に槍の穂先を突き刺しました。
簡単に普通に慣れた作業の様な行いです。
メンタルも大丈夫に感じるので自分が捕まえて彼女がトドメ、
コレを続け7羽目でアレが発生です。
(魔石回収は時間掛かるのでやってないです)
「な・なんかが体の中に広がって・・・」
『7羽目でLvUPしたから次は17その次が37だよ
とりあえずLv4目指してがんばろう』
アヤさんもカズと同じ経験値テーブルでした。
自分の特典がおいしいです、良いの貰いましたです。
4層で作業を続けてます。
自分は索敵?が使えるようになって敵の位置が分かります、
ウサの居る所がわかってるので余裕で対応出来ます。
こいつら最後は突進するだけなので進路上に刃先を置いとけば
自分から刺さりに来てくれるので非常に楽ちんです。
5層では黒いのが遠距離攻撃するので4層でLv4まで上げます。
作戦は「命大事に」です。
リアルで「ガンガン行こうぜ」はちょっとムリですよ。
6層のゴブリンは斃した3分後位に魔石とドロップ品残して
消えてましたが、ウサギは10分位放置で何も残さず消えます。
(幸運の後ろ足?な感じで足持ってたらそこだけ残りました)
消えてから20分位でリポップするので肉獲り放題もできますね。
アヤさんもLv4になったので5層です。
遠距離攻撃の黒いのを優先して処理して貰います。
(飛び上がった所にブスリってやってます)
自分は待望の〈魔法〉が使えるようになってしまいました。
LvUP時に体に広がる波の様なアレ。
あの感覚を指先に集めるよう意識して集中・・・
3分ほど集中してたら指先がナニかに包まれ暖かく感じる。
せっかくなので火の玉へ変化するイメージでまた集中・・・
気付いたら火の玉が出てて、喜んだら集中切れて消滅。
コツが分かった気がするので忘れない様に行動繰り返しです。
魔力?の移動も速くなり火球への変化もスムーズに移行
指先で狙いをつけ火球を発射するイメージをしてみたら
火の玉が高速で飛んでってウサギに命中し爆発。
「センパイ、今のは何ですか?」
『魔法のファイアボール?かな』
「魔法使いは30歳からだって伝説が・・・」
魔法が成功したのでアニメのアレやりたいですよ、
亀~ハメ~葉~~って奴を試したい、けど彼女いるので我慢です、
カズとならやってましたね、超ハイテンションでw
火の玉の代わりに石をイメージしても砂っぽいのしか出来ない。
代わりに水をイメージしてみます。想像しやすい水道の
蛇口から出る感じでやってみると指先から水が出る。
コップに入れて飲んでみたら水道のイメージ通りの味。
たぶんカルキ入ってますね。
風はドライヤーをイメージしたので温風が出た。
体感で1/3ぐらいの魔力が減ってる気がするので実験終了、
5層ボスに挑戦します。
アヤさんも扉が気になってる様子。
『この中の部屋に中ボスが居るんだけど、ちょっと強いよ』
「ネタばれお願いします」
『牛顔の大男で腰ミノ裸族な奴、ミノタウロスが居る、
初手の咆哮でこっちの動きを悪くする感じしたから注意ね』
『Lv2だと無理、3で互角、4なら勝てるって難易度調整に思うから
ビビらず落ち着いていけば大丈夫』
「センパイ、フォローお願いしますね」
『君のことは俺が守る!』
キリっ!って感じでとりあえず言ってみたw
「いや~ンもう、センパイったら~」
なんかクネクネしてます。セリフがクリティカルヒットした様です。
『おふざけはこれ位にして行きますよ~』
「ぶ~ぶ~です、センパイ。まったくも~です、まったくです」
緊張感がどこか遠くに旅立ってしまいました。
扉の先にはミノタウロスが
「やっと来たよ、こいつら」
そんなセリフ言いたげな感じで突っ立ってます。なんかすいません。
「フ”ンモ”ォ”ォ”~~~~」
怒りの咆哮って感じますが自分には
「ナンかしました?」
こんな感じです、まったく効かないですね。
指先に魔力を集めて、火の玉が高速で飛ぶイメージ
ミノタウロスの腹狙って火球発射。
狙いがナゼか下にずれ、股間直撃です、股間が燃えてます。
彼女は大きく息を吐いてからミノタウロスに急接近
心臓付近に槍を突き入れてます。
え、これで終わり、そんな感じです。
後ろに倒れたらモヤっとして消えました。
宝箱が出現してます。
「あれで終わりなんです?」
アヤさんもそんな感想なんですね
彼は見掛け倒しで弱めに設定してあるって言ってたような?
「この宝箱空けちゃっても良いです?」
『良いですよ~豪華賞品入ってますから期待して下さい』
足も軽く宝箱に向かいポチっと
中にはメダル1枚、ポーション3個、魔石1個・・・
「センパイ、お宝が無くないですか?」
テンション駄々下がりしてますw
『物欲センサーが作動したんだよ、無心で開ければ良いのがw』
「うにゃ~~~っ」
『アヤちゃん仮面が剥がれて来てるよ』
「今、理解出来ました、センパイは敵です。
それも、父さんみたいに私を弄って遊ぶタイプな奴です」
『そんな事にゃいよ~、自称好青年ですし~』
「もう、い~ですよ~、先行きま~す」
進んだ先には例の端末、ピカピカ主張?してます、ナニごと?
朝7時更新予定です。