表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の娘武将隊〜桶狭間に舞い降りたTS女装軍師メグミ〜  作者: 紫波吉原 ※5000PV超え感謝
第2章 大高城の直虎、義元、そして家康
23/33

第23話 俺は井伊直虎です!

ついに青年武将は井伊直虎であることが明かされる。戦国オタクの恵は…

 今川義元から「井伊家では子にそんな教育をしておるのか?」と嫌味を言われた井伊直盛(なおもり)は髭を震わせ、青年武将と鈴木四郎に対して「直虎(なおとら)! 四郎! この面妖で無礼な女はなんじゃ?!」と声を荒げる。


 恵は「このイケメン男子が井伊直虎?!やっぱそうだよね!直虎が女城主なわけないじゃん!」と興奮気味に言うが、直虎の手で口を塞がれているため、周りには「フガフガッ!フガフガァ!」としか聞こえない。


 恵は思い出す。MHK(みんなの放送協会)の連続テレビ大河「女領主!井伊直虎」の放送時に、「直虎は女じゃない」と歴史研究者からの大ブーイングはもちろん、週刊誌でも取り上げられる社会問題となったことを。


 戦国オタク脳センサーを動かすまでもなく、歴史クラスタでは疑いの余地なく直虎=男である。


 しかし「あれっ?女説だと井伊直盛には息子がいなくて、娘が直虎って設定だったっけ、直虎が男だったら…」と引っかかりがあり、戦国オタク脳センサーを動かそうとする。


 だが、センサーは動かない。なぜか? 窒息状態で脳に酸素が巡らなくなっているからだ。恵は「フガフガ!(苦しい!)」と手足をジタバタさせる。



 井伊直虎は恵の口を慌てて押さえていた。駿河、遠江、三河の今川領国において、義元の倒錯的残虐さは有名だ。


 「白き女軍師」と持ち上げている一方で、そもそも小幡が直虎と鈴木四兄弟を護衛につけなければ、恵は雨中を重い荷物を持って一人で歩き、信長軍の落ち武者狩りに襲われていたはずだ。


 今、義元が恵に好きなことを言わせているのも、倒錯を楽しみ、もてあそんでいるに過ぎない。その後の「刈り取り」に向けて…


 直虎はゾゾゾっとうなじの後ろ髪が逆立つのを覚え、「姫は、俺が護る!この井伊直虎が!」と決意を新たにし、さらに力を込める。



 義元が笑いを(こら)えるように扇で口元を隠しながら、直虎に告げる。


 「おい!井伊直盛の()、直虎よ!」


 「はい、なんでしょうか?義元様」と目を合わさずに答える。


 「白き女軍師が()ちてるぞ」


 「はっ?」と慌てて恵を見る。


 恵はセーラー服から伸びた細い手足をピクピクさせて、目は白目を剥いている。口と鼻は直虎の手がすっぽりと覆っている。


 「いけない!メグミ姫!しっかりしてください!」と叫び、ひしっと抱きかかえる。


 朦朧(もうろう)とした恵が「おおー、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」とうわ言を言うと、直虎は「しっかりして!俺は()()()じゃありません!井伊直虎です!」と耳元で大声でがなる。

ロミオとロミ夫は第12話「リアル「花鳥図襖」老木の迷路」の伏線回収でした。ぜひ第12話も読んでください!

次回第24話 印象派 モネ「日傘を差す女」は5月5日夜公開です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ