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第13話 メグミ姫は妖かし?

信長は、恵を「白き妖女」としてロックオン。木下藤吉郎、前田利家、狩野永徳を連れてチェース(追跡)を始める。今川義元の本隊を追いかける恵と5人の護衛騎馬武者だが、恵が馬上で居眠りして夢の中にいるうちに道に迷ってしまう。

 雨は止んだが依然として霧が濃く立ち込める桶狭間の戦場。大高城へ脱出した今川義元の本隊を後から追いかける(めぐみ)と5人の護衛。

 だが今、6人の目の前には、道を塞ぐ巨大な梅の老木がそびえ立つ。背の高い草木が3方向を取り囲み、完全な行き止まりとなっている。

 巨木の枝にとまる鳥たちが「ギャーギャーッ」と怪鳥のように鳴く。

 梅雨の密林は湿度が100%近い。セーラー服の恵は襟をパタパタと扇ぎながら、巨木を見上げ、「狩野永徳の『花鳥図襖』のリアル版? 名古屋市内にこんな巨木があったなんて!」と独り言を呟く。


 青年武将がピクリと反応し、「姫、今なんと?」と尋ねる。恵は「あっ、ナゴヤ(那古野)は今川軍の軍事機密だっけ!」(※第2話参照)と思い出し、「いやぁ、()()()かな森林浴スポットだなぁって!」と目を泳がせる。

 青年武将は「いえ、そっちでなく、カノウエイトクの方です。もしかして絵師の狩野永徳ですか?」と食いつく。


 恵の戦国オタク脳センサーがビビッと反応する。

 「狩野永徳は1543年生まれ、1560年の今は数え年で18歳。去年おじいさんが亡くなってるから、父親の狩野松栄と京都の工房を切り盛りしてる頃かな」

  恵は目をキラキラさせ、「永徳、すごいね! 10代なのに駿河(するが)の武士にまで名が知られてるなんて!」と言う。


 護衛の1人が「我らは駿河ではなく…」と言いかけると、青年武将が右手を上げて発言を制す。「小耳に挟んだ程度です。それより姫、早くこの迷路から脱出しませんと!」と話を変える。


 恵は「任せといて!」とセーラー服の胸を右手でドンと叩き、胸を張る。


 「ワタシには『鳥の目』があるの!」


 霧が巨木の上空でとぐろを巻くようにうねる。鳥の「ギャーギャーッ」という鳴き声がさらに大きく不気味に響く。


 青年武将が「鳥の目? それは一体?」と聞く。恵はニコッと笑い、「一言で言うと、グーグルマップを見れるチートスキルってこと!」

 護衛4人が「ぐーぐる?」「ちーと?」と顔を見合わせる。


 恵は「あ、魔法って言っても分からないよね。この時代なら、(あや)かしの術、妖術かな」とあっけらかんと言う。


 青年武将は目を丸くし、「よ、妖術ですか?」と声を震わせる。護衛たちが「妖女!」「姫は妖かしなのか?」「言われてみれば妖しいところしかない」とざわつく。

 恵は「まあまあ、そう焦らないで」と指揮者のように指で静かにさせ、「ワタシの『鳥の目』でこのジャングルから抜け出させるから、安心して」と言い、片目をつぶってウインクする。青年武将や護衛たちはキュンとなり、みな頬を赤らめる。

次回、お待たせしました!「鳥の目」発動!4月29日午後6時に公開します!

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