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新しい夢

作者: 檸檬

少し涼しい風が吹く曇り霞の夕刻に


伸びた草を刈りとる 


どの草、あの草、この草も


根っこでは繋がっていたんだなぁ


なかなか根は深そうだ


秋と冬と地下茎を残して


春になればあのふたりはスギナとつくしかな


ずっと同じ季節を巡るだろうね


雨傘に優しい秋雨 


寄り添う音に、服にはくっつき虫


遠くまで歩く出来るだけ遠くへ運ぶ種


街灯に光る芝山に落ちた雨粒キラキラに


小さな折り鶴を上手に折るあのひとの指先を

を思い出す


沢山折らなきゃならないよ


沢山 千羽鶴にしなきゃ


そんな想いで折っていかなきゃならない


あるいわ もう、好きなところへ行けと


紙飛行機にしなきゃならないよ


そうしたらあなたも、きっとぐっすりと眠れるさ


離れていても 親友だと言いたかった


もうそろそろ、、


かっこよくいえば もう


あたしはひとり、脱藩の道を 駆けてゆく


はは、かっこつけ過ぎた


でも、カッコ悪くても 


わたしはわたしでいいらしいから


もう そろそろ 梼原のような霧の道を

ひとりで歩いて歩いて少しずつ晴天を探してみる


新しい場所でまた草花を愛でよう


新しい息吹ある庭を少しずつ自分の心にも

つくってみる


いつかいつか その庭に

あなたにも遊びにきて貰えたら

一緒に昔話をしながらお茶でもしましょう


それが新しい夢かな そう、またいつかの夢











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