第87話 【エルトルギドラ討伐】第一次討伐2(sideバルガス)
「やったか!?」
戦術魔法によって吹き飛ばされたエルトルギドラが地面に転がる様を見て、誰かがそう叫ぶ。
「「「グルルルル……」」」
「って、そう簡単にやれるなら苦労はねえよ!」
エルトルギドラが唸りながら立ち上がろうとする。
唸り声をあえて言語化すれば「よくもやりやがったな」だろうか。
倒せてはいなかったものの、戦術魔法は相応に効いたらしい。
〖ファイアランス〗が着弾した個所は鱗が剝がれ、その下の肉が焼けただれている。
それを見たゼイルは慌てて走り出す。
「〖疾風突き〗!」
「「「ギャウ!」」」
「てめえらぼーっとすんな! 畳みかけろ!」
エルトルギドラが立ち上がるよりも早くゼイルの攻撃が決まった。
ハルバードの槍先が〖ファイアランス〗によってできた傷口に突き刺さり、さすがに効いたのか、エルトルギドラの3つの頭が悲鳴を上げる。
「「「俺達も行くぞー!」」」
「もう一度、戦術魔法の準備だ!」
「「俺らも行くぞ! 【催涙玉】!」」
ゼイルの呼びかけで他の冒険者達も一斉に攻撃を開始。
前衛班は突撃し、魔法班はもう一度魔力の同調を始め、誘導班の生き残り2人も少し離れたところから【催涙玉】を投げつけて味方の援護に入る。
だが、当然ながらエルトルギドラの方も黙ってやられてはいない。
頭の1つがいまだに自分にハルバードを突き立てているゼイルを襲う。
ガチンッ!
「うおっ!?」
エルトルギドラの噛みつきをゼイルは間一髪で躱す。
別の頭の1つが大きく息を吸う。
「ゼイルさん、危ない!」
その様子を見た冒険者の1人が叫ぶ。
エルトルギドラはゼイル目掛けてブレスを放つ気なのだ。
「ガアッ!」
「任せろ! 〖マジックシールド〗!」
エルトルギドラは口を大きく開けて高温の炎を吐き出した。
〖灼熱の息〗と呼ばれるブレスの1種だ。
下手をすれば鉄さえ溶かす高温の炎がゼイルに襲い掛かるが、近くにいた冒険者が射線に割って入って彼をかばう。
その冒険者は大盾を持った【盾士】であり、盾術スキルの〖マジックシールド〗で大盾に魔力を纏わせて障壁を作り出すことで、ブレスを遮ったのだ。
「うおおおおーーーー!!!」
【盾士】の全身がみるみる赤くなっていく。
炎自体は障壁で防げているのだが、炎から発せられる輻射熱までは防げない。
【盾士】は障壁越しに吹き付けられる炎で炙られる。
しかしだからといって、そこを退くわけにはいかない。
雄叫びを上げながら気合で耐える。
なお頭の1つがブレス攻撃をしている間、当然だが他の2つの頭も暴れている。
「ガアァーー!」
「グルルル!」
2つ目の頭が火魔法の〖ファイアボール〗を辺り一面に乱れ射ち。
その弾幕を避けながら近づく者を3つ目の頭が頭突きや噛みつきで攻撃。
ついでに尻尾もめちゃくちゃに振り回して周りの囲む冒険者を牽制する。
「うおらぁ〖金剛断ち〗! もういっちょ!」
そうして暴威を振るうエルトルギドラだが、中にはそれを掻い潜ってくる冒険者もいる。
バルガスがエルトルギドラの後ろから、振り回される尻尾を躱して潜り込み、後ろ脚を攻撃する。
一撃目で鱗が砕け、同じ場所を狙って振るわれた二撃目でわずかに血が飛び散った。
さらに追撃のため彼が大斧を振りかぶった瞬間———
「グアアー!」
「ぐっ!?」
———それを嫌がったエルトルギドラの後ろ蹴りで吹っ飛ばされる。
バルガスが吹っ飛ばされた時、ちょうど〖灼熱の息〗が止んだ。
【盾士】は全身にやけどを負って気絶し、ゼイルはその【盾士】をひきずって後退する。
それ以外の冒険者も吹っ飛ばされたり、あるいは攻撃を避けるためにエルトルギドラから距離を取っていた。
「「「ゴアアアーーーっ!!!」」」
エルトルギドラは冒険者達を後退させると、一際大きな咆哮を上げた。
「な、なんだ!?」
「赤黒い炎? いやオーラか!? 今の咆哮、何かのスキルだぞ! 気を付けろ!」
明らかにエルトルギドラの様子が変わった。
ただ身体に赤黒いオーラを纏っただけではない。
感じる魔力の圧力が急激に高まった。
「あ~これ無理だね。ゼイルさん、撤退した方がいいよ」
カルミアがいつの間にかゼイルの近くに来ていた。
「な!?」
「まあ、これ見てよ。エルトルギドラの<ステータス>なんだけど」
戸惑うゼイルにカルミアは水晶を見せる。
その水晶は鑑定用の魔道具らしい。
以下の内容が表示されていた。
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<名前> :
<種族> :エルトルギドラ
<ジョブ>:三つ首竜Lv83/85
<状態> :攻撃力上昇(大)、防御力上昇(大)
<HP> :675/810
<MP> :515/693
<攻撃力>:868(579)
<防御力>:817(545)
<魔法力>:682
<素早さ>:602
<装備> :
<特性スキル>:
〖多頭〗 :Lv―
〖ドラゴン〗 :Lv―
〖竜鱗〗 :Lv6
〖HP自動回復〗:Lv5
〖MP自動回復〗:Lv6
<技能スキル>
〖竜闘術〗 :Lv10
∟〖竜奥義〗 :Lv 6
〖火魔法〗 :Lv10
∟〖紅炎魔法〗:Lv 3
〖水魔法〗 :Lv10
∟〖水彩魔法〗:Lv 3
〖気配察知〗 :Lv 6
〖危険察知〗 :Lv 6
〖魔力探知〗 :Lv 7
〖魔力制御〗 :Lv 5
〖隠密〗 :Lv 3
〖回避〗 :Lv 6
〖自己再生〗 :Lv 8
〖瞬動〗 :Lv 9
〖過食〗 :Lv 5
〖高速飛行〗 :Lv 5
〖威圧〗 :Lv 5
<耐性スキル>:
〖物理耐性〗:Lv7
〖魔法耐性〗:Lv6
〖毒耐性〗 :Lv8
〖麻痺耐性〗:Lv7
〖恐怖耐性〗:Lv4
〖混乱耐性〗:Lv4
<称号> :〖負けず嫌い〗
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「げっ……」
「分かるでしょ? あのドラゴン、素の状態でもAランクの領域に片足突っ込んでたんだけど、いまのバフスキルでさらに手に負えないとこまでパワーアップしちゃった」
先ほどの咆哮は自身を強化するバフスキルだったらしい。
<攻撃力>と<防御力>が5割増しになっている。
「いや、だがしかしだな……」
「「「火魔法〖ファイアランス〗!」」」
「まだ負けたわけじゃない」と言おうとしたタイミングで魔法班の戦術魔法が放たれた。
数分前と同様にドォーン、という音を立てて炎の槍がエルトルギドラに直撃。
しかし、その結果は1度目とは全く違うものとなった。
「無傷だと!?」
「やべえぞ、全然効いてねえ!」
エルトルギドラは無傷だったのだ。
魔法の威力が落ちていた、というわけではない。
放たれた〖ファイアランス〗は規模も感じる魔力も最初の時と同等のものだった。
それでも無傷だったのは、つまり敵がそれだけパワーアップしているということだ。
「……撤退! 撤退だよ、ちくしょおー!」
それを見たゼイルは悔しそうに討伐を断念。
大声で周囲に撤退命令を下す。
「え、撤退!?」
「いや、まだやれると……」
「バカ野郎! いま戦術魔法が効かなかったのが見えなかったのか!? 俺達が出せる最大の攻撃が通じなかったんだぞ! それでどうやって倒すっつーんだ!?」
撤退と聞いてためらう冒険者達をゼイルが怒鳴る。
もともと今回の作戦は戦術魔法頼りだった。
それが効かなくなったとなれば、もはやエルトルギドラ討伐は不可能と言わざるを得ない。
そして勝てない以上、せめて素早く撤退して犠牲を最小限に抑えなければならないのだ。
「前衛班でまだ戦える奴は俺と一緒に奴の足止め! 非戦闘員、魔法班、誘導班、それと大怪我した奴は今すぐ退け! おら! てめえも起きろ!」
「ぶはあっ!?」
「お前も逃げろ! 討伐は失敗! これから撤退だ!」
ゼイルは指示を出しながら、先ほど自分をかばった【盾士】に【ポーション】をぶっかけて叩き起こし、退却を命令する。
周辺の街や村に撤退を知らせるための狼煙を上げさせることも忘れない。
「「「グルルルル……」」」
エルトルギドラがゼイルの方に向かって歩き出す。
「足止めって言っても……」
「泣き言言うな!」
エルトルギドラの後ろでは泣き言を言っている冒険者をバルガスが叱っている。
ちなみに彼は先ほど後ろ蹴りをくらって吹っ飛ばされたわけだが、あまり強く蹴られてはいなかったうえに、身体も割と頑丈なので大した怪我はしていない。
よって彼も足止め役の1人だ。
「泣きたいのは皆一緒だ。とにかく今はこの場を凌ぐことだけ考えろ」
先に退けと命じられた者達は既に逃げ出しているが、彼らが安全なところにたどり着くにはもうしばらく時間がかかる。
その間なんとかしてエルトルギドラを足止めしなければならないわけだが、それはかなり難しい。
なにせ戦術魔法が効かなくなった以上、こちらの攻撃は何も効かないと見なければならない。
対して向こうの攻撃は一撃で致命傷になり得る。
足止め役はゼイルやバルガスを含めても10人足らず。
バフスキルによる強化には制限時間があるものなので、その間を凌ぎきれればという思いもあるのだが……
しかしエルトルギドラが使ったスキルの詳細が分からない。
ゆえに具体的にいつまで続くのかもわからない。
そんな状況下で自分が助かると思える者はこの場にはいなかった。
「いくぞ! 根性見せたらあああーーー!!!」
バルガスは覚悟を決めて走り出す。
エルトルギドラはいまゼイルの方を向いているので、反対側にいるバルガスには背中を見せている。
であればここはバルガスが背後から襲撃して敵の気を引くべき場面なのだ。
エルトルギドラの頭の1つがちらっとバルガスの方を見た。
だが興味はない様子で再びゼイルの方を向く。
「ガアッ!」
「ぶっ!?」
そして次の瞬間、エルトルギドラは猛スピードで突進。
あっという間にゼイルの目の前に来て、前脚で横薙ぎに彼を殴り飛ばす。
彼は辛うじて反応が間に合い、得物のハルバードを盾にした。
だがそれでも20メートルくらい吹っ飛んだ。
「ゼイルさん!」
近くにいた冒険者が慌てて駆け寄り、飛ばされたゼイルをキャッチする。
彼は死んではいないが、あちこちの骨が折れている。
さらに鋼鉄製のハルバードはぐにゃりと歪んでいて、もう使えそうにない。
「くらえぇー! 〖金剛断ち〗ぃ!」
バキッ!
「げ……」
バルガスがエルトルギドラに追いついて渾身の一撃を繰り出す。
だが掠り傷一つつかないうえに大斧の刃が砕け散った。
砕けた大斧を信じられないという表情で見るバルガス。
「急いで離れろ! 〖連射〗」
【弓士】がフォローのために矢を射るが、エルトルギドラはそんな【弓士】やバルガスのことなど無視してゼイルを狙う。
集団を相手に戦う場合、その集団のボスを倒すのが勝利への近道だ。
そしてここにいる人間集団のボスはゼイル。
エルトルギドラはこれまでの戦いの中でゼイルがこの集団を指揮しているのを見てきたため、そう判断したのだ。
エルトルギドラの頭の1つが再び大きく息を吸う。
「ガアァーー!」
「神聖魔法〖神壁結界〗」
ゼイル目掛けて〖灼熱の息〗が放たれたが、同時に神聖魔法による障壁が作り出されてそれを阻んだ。
「さらに追加しようか~。神聖魔法〖神壁結界〗」
「「「グオオオーー!!!」」」
「すげえ! ブレスを防いだだけじゃなくドラゴンを障壁の中に閉じ込めた!」
「誰だ!? って、カルミア!? こんなことできたの!?」
障壁を作り出したのはカルミアだった。
彼女はさらに追加の障壁による檻を作り出してエルトルギドラを閉じ込めた。
檻の中でエルトルギドラが暴れるが障壁は簡単には壊れない。
冒険者達が驚きながらも喝采を上げる。
「ゼイルさん、今のうちに全員退却させなよ。この障壁、あと5分くらいしか持たないから」
「「「え!?」」」
カルミアからの撤退勧告に冒険者達の喝采が止まる。
エルトルギドラをずっと閉じ込めておけるわけではないらしい。
「……5分じゃ駄目だ。最低でも30分は足止めする必要がある」
「「「そんなぁー!」」」
続くゼイルの言葉に、集まってきていた冒険者達が悲鳴を上げた。
30分も足止めするなど不可能。
さっきの攻防で皆それが良く分かったからだ。
「結局俺らはここで死ぬのかよ……」
冒険者の1人がそう漏らす。
「あ~それなんだけど、残りの足止めを私が請け負いたいんだよね。ヒヒヒヒヒ~」
「何!? カルミア、お前何を考えてる? うぅ……」
「ゼイルさん、とりあえず【ポーション】をどうぞ」
冒険者の1人が重症のゼイルに【ポーション】を飲ませる。
その様子を見ながらカルミアが答える。
「そもそも、私がこのレイドクエストについてきたのは~自分で作ったバフポーションの実験がやりたいからだってことは~予め言っていたよね」
「ああ。こっちとしても勝ち目の薄い戦いだ。少しでも望みが持てるなら、お前の薬に頼るのもアリだってことで、副作用の軽いものだけを使うようにしたんだったな」
「そこなんだけどねぇ。私としては、こっちのヤバイやつも試したいんだよ~。ヒヒ、危険すぎるからって、ラルクさんからストップ掛けられたんだけどね。でも今の状況だったら使っても許されるよね~」
カルミアは腰に下げた袋から赤紫色の液体が入った小瓶を取り出して皆に見せる。
その小瓶にはなぜかドクロマークのラベルが張られていた。
「話は分かったが、それであいつを足止めできるのか?」
本当は「ソレ、飲んで大丈夫なのか?」と聞きたかったが、ゼイルは敢えてその質問を飲み込んだ。
たぶん、というか絶対大丈夫じゃないだろうから。
しかしこのままでは自分を含めてここに残っている人間は全滅だ。
それならいっそのこと全員でその薬に賭けるのもアリかもしれない。
ゼイルやバルガスはそう思った。
「たぶんね~。ごくごく…………ウ~ヒヒヒ、ヒーッヒッヒッヒ……あ~笑いが止まらな~い! 身体が作り替わってく感覚、キタキタキターー!!!」
「おい! 大丈夫か!? なんか体から湯気が出てるんだけど!?」
「つうか肌の色変わってね!? みるみる浅黒くなっていくんだけど!?」
カルミアはその薬を躊躇うことなく飲んだ。
そして飲み干すと同時に明らかに、見た目からして様子が変わり出す。
それを見ていた冒険者達が慌てて声を掛ける。
「あ~大丈夫ダイジョブ……アッハッハハハ……」
「「「全然大丈夫じゃねえ……」」」
何もないはずの虚空を見つめ、無駄にハイテンションになったカルミア。
「効果について説明するねぇ。効果は飲んでから約2時間、全ステータスの値が2倍になる。副作用は脳がちょっとやられて頭がパアになるのとぉ~体の変化に耐えられなかったら最悪死ぬことかなぁ。ちなみにコレは全部理論上そうなるはずってだけだからぁ。本当にそうなのかを今確かめてる感じだね~。なにせ、試した生き物は皆死んじゃったしぃ~人体実験も許可下りなくて、まだできてないんだよねぇ」
「「「ヤバすぎだろぉーーー!!!」」」
やっぱナシ! この薬を飲むのは絶対ナシ!
説明を聞いたゼイルとバルガスは思った。
他の冒険者達も全員そう思った。
「お~そろそろ障壁が壊されそうだねぇ、思ったより持たない感じだね。みんなぁ~予備があと数本あるけどぉ、もし私と一緒に足止めしたい人いるならコレ飲んでね~。〖毒耐性〗が〖Lv7〗以上あれば死なないはずだよ、たぶんだけど~ハハハハハ……」
「本当にスマン! カルミア、足止めをお願いする! 総員撤退!!!」
「「「了解! カルミアさん、よろしくお願いします!」」」
言うが早いか、カルミア以外の全員がその場を撤退した。
もちろん全力疾走で。
「この恩は必ず返す!」
逃げながらゼイルはそう叫ぶ。
「じゃあ、後で実験台に~」
カルミアがなんか言っていた気がするが、丁度障壁を破壊して出てきたエルトルギドラの咆哮に遮られて、聞こえなかった。
実験台がどうとか、全く、なにも、聞こえなかった。
そういうことにした。
——現在、アルタギルドの図書室にて———————————————
「———ってのがレイドクエストの顛末だ。被害は死者6名。バフポーションの副作用についても後遺症が残ったなんて話はなかったし、最後に残ったカルミアも見事にしんがりを果たして戻ってきたよ。まあ、討伐の危険度を考えたら、失敗の割には犠牲を抑えられた方だと思う」
「すごいですね。そのカルミアさん」
「凄腕の錬金術師っていうから生産職かと思ったけど、実は戦闘職なのかしら?」
話を聞いてカルミアに興味を見せるアルフレッドとリリヴィア。
「いや、あいつの<ジョブ>は【錬金術師】だ。ただレベルが帝国でも指折りってくらい高くてだな。そこいらの冒険者よりずっと強いんだよ」
「ねえ、カルミアのレベルっていくつ?」
「おっと、これ以上は別料金だぜ」
「くぅっ……」
さらに情報を聞き出そうとしたリリヴィアだが、バルガスから待ったがかかり、しばらく悩んだ末に追加料金を払っていろいろと聞き出すのだった。
物語世界の小ネタ:
ちなみに気になるカルミアの<ステータス>は以下の通りです。
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<名前> :カルミア・ファルガノット
<種族> :人間
<ジョブ>:錬金術師Lv72/85
<状態> :通常
<HP> :380/380
<MP> :400/400
<攻撃力>:186
<防御力>:212+30
<魔法力>:360+50
<素早さ>:190+10
<装備> : 特製魔術書【カルミアの書】、精霊布の服、疾風の靴、探究の髪飾り、障壁のお守り、耐呪のお守り
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彼女は戦闘職ではないので、レベルからすると数値は控えめです。
しかしバルガスの言う通り、とにかくレベルが高いのでそこいらの冒険者よりはずっと強いです。
具体的に言うと、彼女の強さはだいたいBランク級上位~Aランク級下位の冒険者クラスです。




