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〇第1話『異世界』


「おいおい……何所なんだよ此所(ここ)は……」


 目が覚めるとそこは草木が茂る高原だった。

 地平線には高い山や森が広がる大自然の景色。

 上には雲一つない青空と大きな太陽。

 そして太陽ってあんなに大きかったったっけか……? 


「俺って確か死んだはず……だよな……?」


 俺は間違いなく死んだはずだ。自ら命を絶った。


 記憶はそハッキリ覚えてる。

 20××年12月25日のクリスマス。

 俺は高層ビルの屋上から身投げして自殺した。

 理由は単純、クソみたいな自分の無能さと今の現実に絶望したからだ。

 飛び降りた瞬間から死んだ瞬間の痛みまでしっかり覚えてる。

 でも、そっからの記憶がどんなに頑張っても思い出せない……。

 まさかここが死後の世界?

 いや、それはないな。現に心臓の音はちゃんとするし。

 両足だってちゃんとあるし――


「ん……? んんっ? 俺、いつの間にこんな服着たんだ?」


 自殺した時は厚手の青いパーカーにジーパンを着ていたはずだ。

 なのに今の俺の服装は変わったデザインの上着に厚手のズボン。

 こんな服装で死んだ覚えはないんだけど……。


 いや、それだけじゃない。この肌はなんだ?

 自分の肌を見るとまるで血も流れていないような青白い肌。

 これじゃあまるで死人の肌だ。

 でも脈もあるし心臓も動いてる。生きていることは確かだ。

 そんな死人みたいな肌とは裏腹にガッチリと筋肉がついた逞しい身体。

 俺は筋肉どころか贅肉もない細い身体(ヒョロガリ)だったはずだけど……。


「マジでどうなってんだ……?」


 分かることは俺はまだ生きているというこの現状。

 そもそもここは何所なんだ?

 見たところ日本じゃないようだけど……。

 外国? どっかの海外の片田舎とかか?

 それともまさか地球外の何所かとか……。

 でも周りの風景は地球の景色と変わらないし、未知の惑星とか考えにくい。

 空気だってあるみたいだし、となると考えられる可能性は……。


「…………いやまさかな」


 思考がグルグルと脳内で回る中とある "可能性" が思い浮かぶ。


 いやいや、だとしても絶対ありえないだろう。

 だってあれは漫画やゲームが勝手に造り出した空想上の世界のはず。

 実在する世界なんかじゃない。

 子供の頃の俺は幾度その世界に憧れ夢見たことか。

 無能と罵られる幼少時代。

 あの夢の世界がどれだけ俺の心の支えになったか……。


「所詮オタク達の妄想の産物、実在するわけが——ってどぉおおッ!?」


 その瞬間、背後から突風と同時に頭上を何かが通過した。

 突風の強さに思わず倒れ込んでしまい何とか踏みとどまる。

 通過した何かはそのまま遥か上空に向かい、飛び去って行った。


「と、鳥ぃ!? 」


 その飛び去って行く正体は鳥だった。でもただの鳥じゃない。

 赤色の羽毛に覆われ、足が四本、二本の角を頭に生やした途轍もなくデカい鳥。

 例えるなら小型ジェット機程の大きさの鳥だ。

 俺は思わずその鳥を追いかけた。

 俺のいた世界にあんな鳥はいない。

 この世にあんなファンタジーの塊みたいな生き物いるはずがない。


 あるワケない。

 こんな、こんなの実在するわけがッ――


 追いかけていると目の前に崖が立ちはだかり俺は足を止めた。

 その崖から見える景色。

 その景色が今いるこの世界の存在を物語っていた。

 辺り一面に広がる深緑の樹海、まるで高層ビルのように大きく生えた大樹。

 上空には追いかけていた鳥が十数匹で群れを作っている。


「は、はは……マジかよ……。まさか、本当にここは————」


 あまりの光景に俺はガクンッと膝をついた。


 それは俺がずっと憧れ夢見ていた魔法と幻想の世界。

 その世界を題材にした作品は数知れず。

 説明不要なまでに定着しつつある世界。

 幻想物語(ファンタジー)の代名詞。

 俺だけじゃない。人間誰しも子供の頃一度は憧れた広大な世界。


 魔法や異能、幻獣や魔物。


 冒険者と呼ばれる職業。


 人類では生存不可能な大自然。

 

 未知と謎が溢れる古代都市。


 浪漫(ロマン)興奮(ドキドキ)が交差する世界

 その世界のことを人間(オタク)たちは敬意を持ってこう呼ぶ。



異世界(いせかい)』……と。



ご観覧ありがとうございました。


今回、小説自体が初めての作品になりますので文章の違和感や誤字脱字等、ありましたら指摘のほどよろしくお願いします。

また、高評価や文章改善のアドバイス等いただけたら喜びます。

更新頻度は今のところ未定ですが、早め早めに更新していければと思ってますので今後もお楽しみに!

それではここまで愛読、ありがとうございます!!

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