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詩集  作者: 香坂茉音
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蝶は自分の影に気付くのか?


幼い頃、絶え間なくついてくる影に怖さを覚えた。

正体もわからないまま恐れた。


自然の成り行きで芋虫は蝶になれる。

けれど私は足元ばかり見て変わらない。

飛び立てない。


きっと火に群がったら上手く行くはずだ。

そうと分かっていても私は上手に生きられない。

みんなみたいに羽ばたけない。

何をするにも遅れていて、

これといった美しさもない。


泣いてばかりで、

しおれた羽の存在さえ背にあることに気づけなかった。


でも乾かしてくれた。あの子が。

私の影を作ったあの子が。


そうだそうだ。


初めはみんな地を這っているんだから、

きっとあの子も気付いたはずだ。

それでもあの子は飛んだんだ。

恐れを知って飛んだんだ。


影すらできない大空に。

そして太陽になったんだ。



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