Lunar Eclipse
最初の部分だけですが、どうぞお楽しみください。
只今、俺は大きなキャリーケースを引いて、薄暗い閑静な住宅街を歩いていた。
季節は冬、12月。まだ雪は降っていないがとても寒い中何をしているのかというと、昨日一昨日とクリスマスではしゃぐ友達同士、恋人たちを横目に見ながら黙々とバイトに勤しみ、本日より一週間ほど実家に帰省することにした、その途中である。
いやあ、イベント時のバイト代って美味いよね。そのバイト代が入るのは来月ではあるが、ソシャゲのバレンタインイベントで思い切り走れそうである。
駅から歩いて十分。YAMADAと横文字で書かれた実家に辿り着く。家の傍にはチカチカと青い光を放つ木が立っている。クリスマスは昨日までのはずなのだが。まだ片付けていないそれはきっと自分が片付けることになるのだろう。
イルミネーションを横目にインターホンを押す。
ピーンポーンと軽快な音を立てたそれは数回繰り返し、ガチャンという音と共に止む。
『あ、琥太郎おかえりー! 今開けるわね! 小夜子ー! サヨちゃーん! ドア開けてあげてー!』
しばらくするとガチャリとドアが開き、ひょこりと妹が顔を出す。
「お兄ちゃん、おかえり」
「ただいま。あーさみかった。……お、ただいま、ハナ」
半年ぶりでも兄のことは覚えているようで、柴犬のハナは俺に突進してくる。
「ハッハッハッ!」
「ただいまただいまただいまー。おーおー元気だなー、お前は。よしよしよし」
撫でてと言わんばかりに身体を俺の足に擦り付ける。お望み通りにわしゃわしゃと撫でてやると、瞳がキラキラと輝き、笑った。
「俺が居なくて寂しかったかー?」
「私がいるから寂しくないよね、ハナー?」
「そんなことないよな?」
そう、そんなことあるはずないのである。リビングに一足先に戻る妹の後ろを機嫌良さそうについて行くが、そんなことあるはずないのだ。きっとオヤツで釣られてるのだ。
玄関に一人残されて寂しいというわけではない。別に、決して。
室内の暖かい温度に当てられて曇る眼鏡を少し鬱陶しく思いながらも、場所を玄関からリビングへと移す。
「ただいまー」
「おー、おかえりー」
「コタ、おかえりなさい。お腹減ったでしょ? 今からご飯なの。準備するから片付けてきなさい」
父はゲームをしていたのか、俺に挨拶だけして視線をゲーム画面に移す。母は機嫌良さそうに俺を抱きしめ、キッチンへと戻っていった。
俺も二階の自室へ向かう。半年ぶりの自室は母が定期的に片付けてくれているのかとても綺麗で、一切埃っぽさがない。
「お兄ちゃん」
キャリーケースの中身を片付けていると、妹が部屋に入って、何かを渡してくる。
「ん? なんだこれ」
「クリスマスプレゼント」
「おー」
ガサゴソと丁寧に包装された包み開けてみると千円分のギフトカードが入っていた。うむ、いくらかかったのかわかりやすいな、これ。
「ありがとう。これで美味い飯でも取り寄せるよ」
「そうして」
そしてもう一つ。古いゲームのパッケージが入っていた。
「これは?」
「年末の掃除で倉庫を片付けた時に見つけたの。多分お父さんの。『触るな危険』って書いてたんだけど、これも多分自分のデータを使われたくなかったからじゃない?」
「なるほど」
俺はニヤリと笑う。
随分と昔、小学校の頃のことだ。とあるボス戦の前でセーブし、次の日学校から帰って遊ぼうと思ったのだ。しかしいざ帰ってみたら、ボス戦は終わってしばらく先のところまで進んでいたのだ。
半狂乱になって母に聞いたら、夜中父が遊んでいたという。セーブデータは一つ。ボス戦をするにはもう一度初めからしなければならない。折角育てたキャラクターを消すのも惜しく、泣きながら続きをしたことがある。
そういった恨みもあり、黙ってゲームをすることに罪悪感はない。
もらったゲームの名前は『Lunar Eclipse』。月の……なんだ?
「月食、かな」
「………」
四つ年下、高校二年生の妹はわかって、自分はわからなかった悲しさ。ちょっと、英語勉強しよう……。
ゲームはミステリー系。探偵事務所を営んでいたプレイヤー。ある日事務所に一人の女性が現れる。その女性は「我が屋敷の秘密を解いてほしい」と依頼をする。そうしてプレイヤーはその屋敷へと向かうのだった。というような内容だ。
選択できるキャラクターは八名。キャラクターによって特徴が変わる。遊べる人数は一人から八人と結構多目。ゲームのカートリッジを見る限り、母方の祖父母の家のゲーム機で遊べるようだ。
「これ、みんなで遊べるな」
「あ、じゃあ大晦日にでも遊ぼうよ。どうせみんな遅くまで起きてるでしょ?」
「だな」
そんな話をしながら、キャリーケースの四分の一を占めていた二つの包みのうち一つを妹に渡す。
「小夜子」
「え、これ何?」
「クリスマスプレゼント」
「マジ!?」
早速開けて中に入っていたテディベアに喜ぶ妹を横目に、一階に降りてキッチンにいる母にも渡す。
「どうしたの?」
「プレゼント。ワイングラスなんだ。二つあるから」
「あら、嬉しい。お父さん、これで晩酌しようね」
「ありがとう」
相変わらずゲーム三昧な父だが酒好きで、晩酌という言葉に目を輝かせる。
一日遅れではあるが、その日のデザートにケーキも出てきて、ささやかなクリスマスパーティーを楽しむのであった。
そして、数日後。
「もーすーぐーねーるーとー、おーしょーおーがーつー。お正月には餅食ってーのーどー詰まらせ死んじゃったー」
「そこのお姉さんや、縁起でもないことを歌うな」
車の中で楽しげに歌う小夜子を止める。これで今から会う祖父母に何かあったらどうするのだ。
「そうだね、やめよう」と妹はここ最近人気を誇る曲を歌い始める。
ハナは足元でうたた寝をし、時折構って欲しそうにこちらを見上げる。あとで散歩にでも連れて行ってやろう。車の中で遊ぶのはさすがに危険である。
家から二時間ほど、ようやく祖父母の家に着いた。久々の再会を祖父母と抱き合って喜び、古く広い家に入る。
「よっ。琥太郎、小夜子」
「あ、大和兄ちゃん」
俺の四つ上の社会人の従兄弟が居間から気怠そうに顔を出す。
「大和兄ちゃんだ! 久しぶり!」
「久しぶり。小夜子も元気そうでよかったよ」
「うん! 他のみんなは?」
キョロキョロと見回すが、伯父二人と大和兄ちゃんだけで、母の姉である伯母二人とその子供である従兄弟三人が見当たらない。
「千尋と椿は母さんたちに着いて行った。匠は荷物持ち。もうすぐ帰ってくると思う」
三つ下の従兄弟を思い出す。匠は人が良いから、椿姉ちゃんと千尋姉ちゃんに買う物が多いとかなんとか言われて着いて行ったのだろう。
「あのさ、面白そうなゲーム持ってきたから、みんなで遊ぼうぜ」
家に残っている伯父たちに挨拶しに行った父に隠すように、ゲームを見せる。
「『Lunar Eclipse』? 聞いたことないゲームタイトルだな」
「家の倉庫にあったらしいんだよ。小夜子が見つけてさ」
「うんうん。大人数で遊べるみたいだから、持ってきたんだよ」
「へー……。まあ、いいけど」
パッケージの後ろのあらすじを見た大和兄ちゃんは、少し困ったような顔をした。
「やりたくない?」
「やりたくないっていうか、オレ、そんなに謎解き得意じゃないぞ?」
「大丈夫だよ! 大和兄ちゃんは大学院まで行ってるんだもん!」
「それ、関係ないと思う」
少し悩んだ大和兄ちゃんだったが、「ま、椿がなんとかしてくれるだろ」と言ってるあたり、丸投げするつもりのようだ。
そして夜、日にちだけでなく年さえ変わった数時間後。俺たちは応接間にあるテレビの前に思い思いに座っていた。
近くにはトランプ、UNO、人生ゲームと乱雑していたが、そろそろ飽きたということでテレビゲームを始めることにしたのだ。
昔、六人でお小遣いを出し合って買ったゲームは埃を被っていたが、動作に問題はなさそうである。タオルで軽く表面を拭い、テレビにセットする。
「私、ゲーム得意じゃないけど大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、椿姉ちゃん。アクションゲームじゃないからそんなに難しくないよ。どちらかというと謎解きだと思う」
大和兄ちゃんと同い年の従姉妹、椿姉ちゃんは母の一番上の姉の子供である。国内トップクラスの大学を卒業しており、現在は公認会計士として日々忙しくしているそうだ。おっとりしているけど、めちゃくちゃ頭がいい。
ちなみに大和兄ちゃんは母の二番目の姉の子供である。
「椿姉ちゃんのその頭脳、期待してるよ!」
「そうそう、安心しなよ、姉ちゃん。操作方法は俺とコタ兄ちゃんが教えてやっから」
そう胸を張る匠は椿姉ちゃんの弟である。今年度高校卒業で、推薦枠で大学が決まっている。顔が良く、モテる。実に羨ましい。
「そう? じゃあ、わからなかったらコタちゃんとタクちゃんに聞くね」
椿姉ちゃんはおっとりと笑い、コントロール機を握った。
「じゃ、千尋姉ちゃん。カセット挿してほしい」
「おっけー!それにしてもミステリーかー。あんまりやらないジャンルかも」
千尋姉ちゃんは俺の一つ年上の大学四年生。大和兄ちゃんの妹だ。ここ最近は卒業論文を書くのに忙しい、とLIMEでは聞いていたが……。姉ちゃんのことだ、多分ほとんど書き終わってるはず。
「千尋姉ちゃんは普段何のゲームをしてるの?」
小夜子が栗金団を食べながら、首を傾げる。……え、栗金団って大晦日から食べるものだっけ?
「アクションゲーム。オリンピック競技のゲームとか、結構好きでさ」
「やってそう」
「特にバトミントン」
「あれ、まだ続けてるの?」
千尋姉ちゃんは中高バトミントン部に所属しており、県大会でも優秀な成績を残している。
「ううん。友達と会った時に少し遊ぶくらいかな」
「そっかー」
「そんなことより、大丈夫か、これ? SAN値がそれぞれのキャラクターに記載されたんだけど」
説明書を読んでいた大和兄ちゃんが口を開く。
「大和くん、SAN値って何?」
「正気度、精神力ってやつだな。Sanityから取ったんだったか。ゲームでこれがゼロに近付けば近付くほど、我を忘れて暴れるとか、問答無用で死亡することがある」
「あ、ホラー要素があるのか」
「しまったな」と呟く。お化け屋敷に行ったり、大手動画サイトのMyTubeやニヤニヤでホラー実況を見る分には楽しいが、プレーするとなると俺も怖気付いてしまう。
「あれあれあれぇ? お兄ちゃん、怖いのー?」
「大丈夫だよ、琥太郎。怖かったら抱きついていいからね!」
「え、するの……?」
嫌らしい笑みを浮かべる小夜子に対して、千尋姉ちゃんは安心させるように笑った。
「椿は大丈夫か?」
「うーん、得意じゃないけど、頑張ってみるね」
「匠は?」
「僕、ホラーゲーム超好きだよ」
「え」
大和兄ちゃんが思わずといった様子で声を上げる。
「家に十本くらいホラーゲームある」
「え"」
「あのトイレに行けなかった匠兄ちゃんが!?」
随分と酷いことを小夜子は言うが、昔は夜一人でトイレに行けないくらいには怖がりだったのだ。お化け屋敷なんて論外。外で一人、みんなの帰りを待つタイプだった。
「なんか、ゲームは現実味がなくてあんまり怖くないんだよね」
「あ、わかるー! “実際にあった怖い話”とかも現実味ないから楽しく見られるんだけど、リアルだともし今の自分に何かあったらって思うと怖いよね!」
現実にあるはずないからお化け屋敷など怖くないのではないか。逆にゲームやテレビだと驚かせ要素がありすぎて苦手なのだが、匠と千尋姉ちゃんとは意見が合わなさそうである。
「やっぱり、怖い?」
「……んん。もし、本当に抱きついてもセクハラで訴えないでよね」
「任せてよ! ちゃんと守ってあげる!」
千尋姉ちゃんは一体何から俺を守るのだろう……。
とはいえ、話の内容を見る限り謎解きばかりで恐怖要素はなさそうだ。……あ、いや、どうだろう。これ、もしかしてクトゥルフTRPGか? ならば恐怖要素は入っているか。大丈夫かなあ? 普段は文面で恐怖要素を演出するからそんなに怖くないんだけど、今回は映像だし……。
うんうんと考えている横で話は決まったとばかりに、大和兄ちゃんがゲームを起動させる。テレビ画面が『Lunar Eclipse』と『Start』という文字と月明りが描かれた趣のある背景に切り替わる。
誰かが決定ボタンを押すと、キャラクター選択画面へと移った。
「どれにする?」
「探偵事務所に持ち込まれた依頼の話なんだし、探偵は居なきゃダメだよね」
「そうだな」
小夜子の言葉に頷き、職業が探偵であるキャラクター二人の特徴を見る。男女一人ずつなのだが、男は闘えるキャラで、女は隠密行動を得意としているようだ。
「んー、俺、この平岡蓮ってやつをするけど、他にしたい人いる?」
「私は大丈夫よ。この強そうな人にするわ!」
椿姉ちゃんが選んだのは……。
「何故元暴力団員の警備員にした……」
小坂龍という屈強な男。腕に絵があるお茶目なおじさんだ。……何故それにした。
大和兄ちゃんは、「お嬢様キャラクターもあるだろ」と胡乱げに見やる。
「これでお化けも倒せるわよ!」
「椿、お化けが実態を持ってると思うか?」
「お化けは掃除機で吸えるのよ。だから物理攻撃だって効果あるわ」
「………」
チラリと匠を見ると、あからさまに目を逸らした。そうだね、最近例のホラーゲームが発売されたもんね。
「千尋は?」
「まだ悩み中」
「オレ、考古学者にするけど」
「いーよー」
「他の人もいいか?」
全員が頷いたことにより、大和兄ちゃんのキャラクターが決定する。
考古学者は安藤伊佐美。ピラミッドへ調査にでも行きそうな服装の男だ。どうやら俺のキャラクターと大学が一緒らしい。うーん、そこはかとなく変わり者臭がする。
ぞくぞくと他のメンバーもキャラクターが決まる。
匠は探偵事務所に現れた依頼主の家の専属精神科医。千尋姉ちゃんは売れない小説家。小夜子は美人警察官。
闘えるし頭脳もある。詳しいゲーム内容はわからないが、結構バランスの良い構成なのではなかろうか。
「んじゃ、みんな変更はないな?」
「おっけー!」
「それじゃあ、スタート」
小夜子の元気な返事に、大和兄ちゃんは決定ボタンを押す。
その瞬間、身体中から力が抜け、視界が揺らぐ。妙な浮遊感が身体中を襲い、慌てて状況を確認しようとしたが、立つどころか、座ることさえもままならなくなる。それは俺だけではなく、全員に降りかかった。
「ん、だよ、これ……!?」
「おか……さん」
「まさ、ほん、と、危険……!?」
彼方此方から呻き声が聞こえ、俺は意識を失うのだった。
ふっと意識が浮上し、俺は幾度か瞬きをする。何が、起きたんだったっけ。
先程までの出来事を思い出そうと考えていたが、床までの距離がやけに遠いことに気付く。
……俺は立っていた。倒れていたはずなのに。
顔を上げて周りを見渡そうとして、美人な女性と目が合う。
「……あれ、お兄ちゃんが選んだキャラクターだ」
二十歳は過ぎていそうなのに、やけに幼い話し方。これがギャップ萌えというやつか。
しかし、俺も気付いてしまった。その女性が、先程妹が選んだキャラクターであることに。
「さ、よこ、か?」
「そうだけど……、琥太郎お兄ちゃん?」
無言でお互いを見つめる。
いや、そんなことあるはずがない。自分が選んだキャラクターに憑依した、など。現実逃避をするように視線を逸らす。そこには、従兄弟たちが選んだキャラクターが呆然と立っていて、余計に眩暈がした。
長い長い沈黙。誰一人として口を開かない時間が続いた後、ピッケル一つで世界中を駆け回っていそうな男が疲れたようにため息を吐いた。
「現実逃避をしていても仕方ないな……。オレたちはどうやら自分で選んだキャラクターに憑依したみたいだな」
その言葉に全員が顔を見合わせる。そして。
『えええええー!?』
五人分の絶叫が響き、「それではお願いしますね」という声と共に扉が閉まる音がした。
──暖房が効いた部屋。カードゲームやボードゲームが散乱している。
「あいつら、何処行ったんだ?」
可笑しい、と健一郎は首を傾げる。一頻りゲームをした彼は、そろそろ寝ようと思い、自身の子供である琥太郎と小夜子を含めた子供たちに声をかけようとしたのだが、誰も部屋に居ないのだ。
新年も明けたので神社にでも行ってるのだろうか。しかし、午後に初詣に行こうという話だったのでありえないだろうと健一郎は判断する。
「……ん?」
その時、あるものが視界に映る。全身から血の気が引いたのがわかった。
「何故、ここに……!?」
テレビ画面でとある文字が揺れる。
『Lunar Eclipse』。忌々しい、しかし捨てきれなかったゲームの名前だ。
『Lunar Eclipse』と誰もいない部屋。それが示すはただ一つの事実。子供たちは全員ゲームの中に取り込まれた。
全身の血の気が引いた気がした。
「頼むから、全員無事でいてくれよ!?」
そして、健一郎もコントロール機を設置し、スタートボタンを押して、この場から消えた──。
PL: 山田 琥太郎 (男) (21)
備考: 母方三姉妹末っ子の長男。大学三年生。マイペース。彼女なし。ラーメンが食べたい。クリスマスプレゼントに妹から『Lunar Eclipse』というゲームをもらったが……?
PC: 平岡 蓮(男) (27)
職業: 探偵
スキル: 追跡、心理学、言いくるめ、法律、鍵開け、スタンガン
SAN: 70 HP: 12
特徴: 長身の無精な男。平岡探偵事務所を営む。依頼料が家賃一年分を支払えるほどの金額だったので、胡散臭く思いながらも花咲の依頼を受けた。いつもロックピックとヘアピンを隠し持っている。面倒くさがりや。
───
PL: 山田 小夜子 (女) (17)
備考: 母方三姉妹末っ子の長女。高校二年生。甘えん坊。実は彼氏あり。カラオケ店によく出没する。倉庫で見つけたゲーム『Lunar Eclipse』をクリスマスプレゼントに琥太郎にあげた。
PC: 神狩 優子 (女) (24)
職業: 警察
スキル: 心理学、言いくるめ、説得、追跡、法律、柔道
SAN: 65 HP: 12
特徴: 元暴力団員の小坂を重要参考人として追っていたところ、平岡探偵事務所にたどり着き、平岡に丁度いいからと巻き込まれた。苦労人。
───
PL: 西園寺 椿 (女) (25)
備考: 母方三姉妹長女の長女。公認会計士。優しい。アメリカに出張している彼氏がいる。最近船の免許を取りたいと思ってるお嬢様。お化けは掃除機で吸うものだと思っている。
PC: 小坂 龍 (男) (30)
職業: 警備員(元暴力団員)
スキル: 言いくるめ、隠す、イカサマ、心理学、ナイフ、拳銃
SAN: 50 HP: 16
特徴: 元暴力団員。裏社会から足を洗おうとしたところ紆余曲折あって平岡に拾われる。お花を愛でる優しい一面も。体が大きい割には気弱。
───
PL: 西園寺 匠 (男) (18)
備考: 母方三姉妹長女の長男。高校三年生。素直。彼女あり。野菜が嫌い。ちょっとマザコンなところがある。
PC: 久木原 瞳 (女) (31)
職業: 精神科医
スキル: 医学、化学、心理学、精神分析、説得、薬学、ドイツ語、説得
SAN: 60 HP: 12
特徴: 花咲家の専属精神科医。依頼主の祖父を看取った一人。依頼主とともに日記を読み、遺産の在処が記されていうのではないかと考え、探偵事務所までついてきた。強欲。
───
PL: 辻本 大和 (男) (25)
備考: 母方三姉妹次女の長男。研究職。リーダー気質。彼女なし。とりあえず彼女がほしい。孫の中では一番年上で誕生日も早いため、全員のまとめ役。
PC: 安藤 伊佐美 (男) (27)
職業: 考古学者
スキル: 芸術、コンピュータ、古書修復、英語、ラテン語、歴史
SAN: 50 HP: 16
特徴: 平岡と同じ大学で一緒にミス研に所属していた。変わり者だが、若いながらも准教授という天才。探偵事務所に面白いことがないか押しかけると、丁度花咲がいたので巻き込まれてみた。マイペース。
───
PL: 辻本 千尋 (女) (22)
備考: 母方三姉妹次女の長女。大学四年生。気が効く。彼氏と別れたばかり。パンよりご飯派。自分より年下の琥太郎、匠、小夜子が可愛いくて、抱き付きがち。
PC: 畑崎 時代 (女) (23)
職業: 小説家
スキル: オカルト、芸術(詩的表現)、新医学、説得、図書館、フランス語、歴史
SAN: 65 HP: 10
特徴: 大学を卒業したばかりの売れない新人作家。次回作はミステリーを書こうと探偵事務所を訪ねたところ花咲を見て、事件の匂いだ! と飛びついた。好奇心旺盛。
───
PL: 山田 健一郎 (男) (48)
備考: 琥太郎と小夜子の父。会社の部長をしている。『Lunar Eclipse』の持ち主。前作でプレイして死にかけたので捨てるつもりだったのに捨てきれず、倉庫に放置していた。三度の飯よりビールとゲームと妻が好き。
PC: 倖田 浩一 (男) (37)
職業: タクシードライバー
スキル: 運転(自動車)、機械修理、聞き耳、重機械操作、電気修理、ナビゲート
SAN: 80 HP: 14
特徴: たまたま平岡が呼んだタクシーのドライバー。気味の悪い場所に大勢で何の用があるのだろうかと首を傾げて帰ろうとしたのだが、そのまま巻き込まれた。家族思いで流されやすい。
───
他のPC: 植波 マリヤ (女) (24)
職業: 探偵助手
スキル: 芸術、乗馬、ショットガン、信用、制作、英語、運転(二輪自動車)
SAN: 40 HP: 14
特徴: 依頼主の友人で、平岡の事務所を紹介した張本人。前作(健一郎がプレイしたとき)の依頼主で、その時に探偵という仕事に憧れた。決して平岡には憧れたわけではない。多趣味多才。社長令嬢。ツッコミ属性。
───
NPC: 花咲 香恋
特徴: 神狩 優子の友人。財閥のご令嬢。亡くなった祖父の遺産である屋敷を引き継ぐ。祖父の日記に気になる文章を見つけ、平岡探偵事務所に秘密を解くよう依頼するが……?