ジョージヴィンセントと魔女の秘密 設定集
・登場人物
ジョージ・ヴィンセント
23歳。軍人(衛生兵)→医師。日本生まれ、オックスフォード大学卒。物語の主人公。15歳の時に渡英し、オックスフォードに住んでいる。母方は魔法使いの家系だが、魔法使いの存在については一切知っていない。魔法の事は祖母から聞いた程度。
UMAと話す事が出来る青年(UMAのみ。動物とは話せない)で、能力故にUMA研究会からの勧誘が絶えず、彼の祖母が魔女だった事もあり魔法使い協会からも狙われている。ジョージは怪我をしたUMAを保護し治療後自然へ返す事を目的としている。大胆な行動をとる事もあるが基本的には穏和な青年。
祖母の遺言でロンドンへ来るが、魔法使いと魔女の争いに巻き込まれる。
アステリア・サンシェーズ…23歳。科学者→洋裁師。フランス生まれ、オックスフォード大学卒。物語のメインヒロイン。元魔法使いで、遠くの音を聞く魔法を使う。フランス人の父とイギリス人の母を持つ女性でサッパリとした明るい性格。料理が苦手。
父の教育方針で科学者になる為嫌々スパルタ教育を受けてきた。21歳の時父が亡くなりロンドンへ引っ越すと、小さい頃からの夢だったブティックを開く。父も母も魔法使いの家系でフランス支部の魔法使い協会に所属していた。
アステリアは優秀な魔法使いだったが決まり事に嫌気がさしていた為父の死後脱退した。
トム・ワイズマン…24歳。スコットランド生まれ。ハイランズ・アンド・アイランズ大学卒。魔法使い協会イギリス支部治安局に勤める魔法使い。水を操る。表向きの仕事は写真家。10年前父と母を何者かに殺害され、三人の弟達を一人で養っている。魔法使いをクビにさせられそうになっており気落ちしている。
グレイソン・クレイ…33歳。イギリス生まれ。ケンブリッジ大学卒。イギリス支部魔法使い協会治安局の局長。新魔法使いを目指すエリート。炎を操る。ジョージの祖母メイの魔法で母親が下半身不全になり死亡した為、魔女を酷く恨んでいる。母の仇の為ジョージを狙う。
リスキー・メイソン…18歳。イギリス生まれ。2歳の時肉親に捨てられ、メイソン家に拾われる。義姉が経営するホワイトチャペルのサールス孤児院で生活している。
シャーリー・デメル…18歳。フランス生まれ。8歳の時孤児になり、サールス孤児院に引き取られる。バラ・マーケットで魔女協会のタロットを購入してしまい、アルバータから誤解される。リスキーを心配している。
アルバータ・メイソン…リスキーの義姉。29歳。サールス孤児院を経営している。元魔法使いで、魔女に敵対心を持っている。
・用語
用語
魔法使い…旧魔法使い、現魔法使い、新魔法使いの総称。
旧魔法使い…かつて居た魔法使い達の事。魔法協会に属して居たものが半数で、協会に入らないものは嫌われて居た。魔法、妖術、幻術、呪術を使う者達。
魔法といっても多くの人が想像する体系化的なもの(空を飛ぶ、杖を使って閃光を放つ、違う場所にワープする)ではない。
現魔法使い…現代に居る魔法使い達の事。一般的には魔法使いと呼ばれているが、正式名は現魔法使い。全体の8割は旧魔法使いの血を引いている者達で構成されている。が、旧魔法使い達が使っていた『体系的ではない魔法、妖術、幻術、呪術』を使う事は無い。
呪文を唱えれば火が出る、嵐を起こすなどの、フィクションと混合した様な体系化的な魔法を使う事を目的としている。勿論その様な事が出来た現魔法使いは居ないので、所属している場所も『魔法協会』(魔法を研究する協会)ではなく『魔法使い協会』(魔法使いを研究し養成する)になっている。体系化的な魔法を使う魔法使いを『新魔法使い』と呼び、『新魔法使い』になりたい者が集まっている。
新魔法使い…体系化的な魔法を使うとされている者達。都市伝説化されている。
魔法協会…旧魔法使い達が属していた協会。1535年にイギリスで創立。だが1944年に消滅し、魔法使い協会が作られた。魔法協会に属さない旧魔法使いは魔女と呼ばれ嫌悪され、地下牢に閉じ込められた。
魔法使い協会…現魔法使い達が属している協会。1945年に作られた。本部はアメリカだが、イギリス支部の方が知名度が高い。イメージカラーは紫。シンボルはドラゴン。合言葉は「厳格こそ正義」。
ヨーロッパ圏では初めて1950年にイギリスのロンドンで作られ、その後はイタリア、フランスなどの4ヶ国に作られた。
アジア圏では中国、日本、シンガポール、タイにある。
現在も支部を広げる事について議論されているが、魔法協会と同じく魔女を嫌っている為、魔女が多いアジア圏と南米では広め難い。
魔女協会(ウィッチ協会)…イギリスから広まった協会。イギリスのロンドンで1951年設立。魔女協会を創設した4人の魔女は四大魔女と呼ばれている。イメージカラーは青。シンボルはペガコーン。合言葉は「清く、正しく」。魔女協会に属する者なら男女関係なく魔女と呼ばれる。全体の9割が元魔法使いで、簡潔に言えば魔法使いのやり方が気に入らないと思った者達の集まり。当然魔法使い協会と敵対している。魔女協会に所属している者達は最先端が好きな為、科学を勉強している者も多い。
本部はイギリス。支部はフランス、日本、中国、タイ、シンガポール、ブラジル、チリ。
内容は非常にルーズで、基本的に教わる事が出来るのは呪い(まじない)や占い。だがその他(魔法使い協会で教える魔法以外)の魔法も勝手に勉強する事が出来る。魔法使い協会が目指している体系的な者とは全くの別物だが、魔法使い協会では魔女協会は黒魔術を教えていると信じられている。
上級者…上級の現魔法使いを指す。上級魔法使い、エリートとも呼ばれる。非常に威力の高い魔法を使う。魔法使い協会の上層部は全員上級者魔法使い(エリート)である。
中級者…中級の現魔法使い。良くもなく悪くもなく普通。中級魔法使いと呼ばれる。が、日常でこの単語が使われることはあまり無い。上級者と中級者の魔法威力には大きな溝がある。
下級者…下級の現魔法使い。下級魔法使いと呼ばれる。落ちこぼれや暗部に属する者が多い。日常でこの単語が使われることはあまり無いが、上級魔法使いが落ちこぼれの魔法使いに使う事が多い。
裏切り者…魔法使い協会に属していた者が魔法使い協会を抜け、魔女協会に属した場合に使われる。この単語を使うのは魔法使い協会の者だけ。