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『武神英雄物語』とその『実際』  作者: 西の雷鳥
第一章 日常の終焉ーその序曲
3/23

『武神英雄物語』1

3話同時更新3話目

 遠い昔の話。

 その少年はとある田舎の村で生まれた。

 毎日父と母とともに畑仕事に勤しみ、平和な生活を送っていた。


 ある日、村に王国の兵士が訪れる。


「この周辺の森に極悪犯罪者が逃げ込んだ。誰か逮捕に協力してくれないか」


 地理に疎い兵士はそう言って村で協力者を募ったが、皆犯罪者を恐れたのか、誰も手を挙げる者はいなかった。

 少年を除いては。


「僕が行きます」

「おお!助かる!」


 少年は正義感から立候補した。


 兵士達を案内し、犯罪者を追った。

 そして犯罪者を次第に追い詰めていった。

 切羽詰まった犯罪者は『魔笛』を使用し、魔物を従え彼らを迎え撃つ。

 呼び寄せられた魔物は優に二桁を超えていた。


「こんな量の魔物、敵うわけない……」


 絶望する兵士達。

 武器を捨て泣き崩れる者まで現れる始末。


 しかし、1人だけ諦めなかった者がいた。

 案内役の少年だった。


 少年は木の棒を拾い、前へ出て魔物の群れに立ち向かった。

 それまで戦いなどした経験の無かった少年が次々と魔物を倒していく。

 木の棒に触れた魔物は切れ味鋭い剣で斬られたように真っ二つになったという。

 そして遂には犯罪者を捕まえてしまった。


「君は……なんなんだ……」


 その光景を見ていた兵士の1人が少年に尋ねる。

 返り血一つ浴びていない少年は振り返りこう言った。


「僕の名前はソラです。ただの村人、ソラです」


 その少年こそが後に『武神英雄』と呼ばれるソラ・アームズノア。

 齢16歳だった。

次回更新は未定です……

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