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4 好感度アップイベントへの参加の覚悟

 ぐびぐびび……ふぅ。

こんにちは、皆様。私達は、皆で日本茶をご馳走になっています。


 前回、「働けやっ!」といきなり部屋に入ってきた男であり生徒会長でもある立葵椿たちあおいつばきは、生徒会会計の竜胆楓りんどうかえでに「まぁ、落ち着け。」と茶を出され、脱力してしまい3人でお茶を飲むに至っている。

……どうやら椿先輩は、秘密を知っていたらしい。まぁ、確か設定が幼なじみだしね。


 以前までなら「ハーレム要員のこの2人と茶を一緒に飲むなんてありえない!」という所だが、この雰囲気からして恋愛イベントに発展する様子は無いしお茶がうまいから、のんびり過ごしてる。


 ぐびぐび、…ぐびぐび……


……一体いつまで飲んでれば良いのだろうか?私達は、誰も言葉を発することなくずっとお茶を飲んでいる。お茶が茶碗から無くなると、さっと余計な気を使った楓先輩が新しい茶を注ぐ。無言でだ。……。静かだ。この雰囲気で恋愛イベントな訳が無い。いや、もう恋愛イベントでもなんでも良いから誰か話を進めてくれ。お願いだから。


「……。楓、…満足したか?」


「あぁ。で、植物広報委員会の話だったな。」


…有難う。有難うございます、椿先輩!やっと話を進められる。てか、楓先輩は話を覚えてた上でコレだったのか…。


 楓先輩は、何か資料を取りにに別の部屋へ行った。その間に椿先輩は私の顔を苦々しく見て…


「悪かったな。あいつは、一度茶を飲むと満足するまであぁなるんだ…」


プライドの高い椿先輩が謝った、だと⁈私が驚いて何も言えないでいると、溜息を吐きながら


「今回は、こちらの都合でお前を呼び出したんだ。それで、お前の時間を使っている。」と言った。


……めっちゃ、真面目じゃないか。

一瞬ときめいた。これが、ギャップ萌えというやつか…


「大丈夫ですよ、お茶、美味しかったですから。」


「俺も久しぶりに飲むが…確かにあいつが煎れるお茶は美味いな。…また、あいつと一緒に茶を飲んでやってくれないか?」


先輩は「あいつが、あんな風に笑ってたのを見るのは久々だ。」と優しい顔をして笑う。


「……先輩は、楓先輩と一緒にお茶飲まないんですか?」


 ……正直、あの沈黙の間に楓先輩が笑ってたかどうかは全くわからない。無表情だった様な感じがするのだが、仮にもし、椿先輩が笑ってたとするならばそれは…

それは、忙しい椿先輩と久しぶりに一緒にお茶をしたからではないだろうか?


「楓先輩、私と2人でいた時はなんとなく喋っていました。黙り始めたのは椿先輩が来てからですよ。


楓先輩は椿先輩とのんびり出来たから笑ったんじゃないですか?」


 そう言うと、先輩はクックッと笑った。なんだよ?


「……じゃあ、さっさと俺がまたのんびり出来る様に良い仕事期待してるぜ?…出来たあかつきには茶にも誘ってやる。……あぁ、そうそう“椿先輩”呼びも許可してやるよ、感謝しろよ。」


 しまったーーーー!前世で

「椿先輩のイベントキターーーー」

とかやってたりしてたから無意識に“立葵先輩”では無く名前の“椿先輩”と呼んでいたらしい。めっちゃ私フレンドリーじゃん。避けてたはずの私がフレンドリーでどうする⁉︎恥ずかしい!


 と、悶えていたら

楓先輩が来て、資料を渡してきた。


「これ…」


「今までの生徒会室に飾ってあった花束の写真だ。…期待してるぞ。」


 なんかもう後には引けない感じです。資料もあることですし……では、あくまで美味しいお茶を飲むために、ご褒美のために初めての好感度アップイベントに挑戦しますか!


 




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