1 乙女ゲームのヒロインだとわかっても嬉しくない
初めての長編小説です!
こんにちは
私の名前は、雪村桃。明日からピチピチの女子高生になります。しかも私が入学する学校は、なんと『ストレチア学園』!
そこは、お金持ちの子供が集まる超ブルジョア学校で生徒のほとんどが幼稚舎出身。私の家は、ド庶民だけど特待生制度を使って入学を果たしたのです。
合格通知書が届いた時は、あまりの嬉しさにベットの上で飛び跳ねまくった。飛び跳ねて、飛び跳ねて、飛び跳ねて………私はベットから落ちて頭を床にぶつけた。その衝撃で私は重要なことを思い出した。
ここは、
『乙女ゲームの世界でヒロインは私である』
私は転生者だったのだ…
多分、普通の女の子なら
「俺の時代キターーーーー!
え、マジで?つまり、あれっしょ?モテまくりの学園生活が送れるんでしょ?やったーーー‼︎」
と歓喜の舞を披露することだろう。
しかし、私は違う。
何故なら私には攻略対象キャラ以外の好きな人がいるから……!
私の好きな人は
私を中学1年生の頃からずっと面倒を見てくれた家庭教師の緑川茂さん。現在は医大に通っている。
私みたいな馬鹿でも見放すこと無く優しく、時に厳しく接してくれた最高の人…
茂兄を喜ばせる為に(殆ど茂兄が勉強を教えてくれたおかげだけど)あえて偏差値が高い高校を選び、必死に勉強をして…
茂兄に変な姿を見られたくないから、必要にオシャレを研究し…
医大生である茂兄の「健康の為にも運動した方が良いよ。」というアドバイスを聞いて運動にも努めた。
その結果、学力・オシャレ・運動の3つのパラメーターを全て上げてしまった。つまり、ハーレムルート入り決定なのである。
茂兄以外の愛なんて欲しく無い。
このゲームのテーマは《花》
ド庶民のヒロインがお金持ち学校に入学してからのはちゃめちゃな1年間をえがいたものである。
攻略対象は4人。
・俺様な生徒会長
・腹黒策士な生徒会会計
・ミステリアスな保険医
・心優しい同級生
……イベントを避ける様に努めよう。アスパラガスの様に生きるんだ……私は茂兄との愛に生きる‼︎
アスパラガスの花言葉は
・敵を除く・我が勝利・耐える恋です。