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紅月  作者: 月夜 雨遊
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ポツポツと雨が降る中、巨大な桜の木の下に佇む男が一人。

「戻った・・・・か・・・・・・・。」

額から頬にかけてはしる細長い傷、それを右手で撫でながらゆっくり右目を閉じていく。

「早く・・・・来い。」

愛おしむ様に傷を撫でながら、ふっと、微笑んだ。






黒い髪を雨にぬらし、およそ道とは呼べないそこを無言で歩く。

むき出しの肌を草が掠め小さな傷を作っていく。

「本当にこっちであってんのかぁ?」

「間違いない。こっちから気がする。」

「・・・・瀾。」

「なに?」

「無理、するなよ。」

カイトのその言葉に、私は答えられなかった。




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