表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅月  作者: 月夜 雨遊
8/12

巫女

長い黒髪


少し釣り目の大きな目


赤い瞳


ガラスの向こうに映る、彼女。

「答えは出たの?」

「答え・・・・・・・」

「そう、私とあなたが似てる。・・・・その答え。」

「・・・・・・」


魂が似てる。そう彼女が言った。

・・・・・その・・・答え。

つまり・・・

「私は、」


あなたの・・・・


「あなたの、生まれ変わり?」

彼女は、唇の端を吊り上げニィと笑った。

「正解。」

ガラスをするっと通り抜けて出て来た彼女は、私の唇に自分の唇を重ねた。

「これで、記憶が戻る。」

「き・・おく・・・・」

「全てが戻る。・・・私は・・・・・消える。」

「えっ・・・!?」

割れるような頭の痛みに、揺れ動き、溶けるように消えていく世界は辛かった。



目を開く。木目のある、天井。

「あぁ。」

やどか・・・・。

アクロと、カイトは戻って来たのだろうか?

ルデイ(・・・)に、会ってはいないだろか?

この町に長居はできない。この町は巫女を嫌う。

今夜にでも出た方が良いだろう。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ