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紅月  作者: 月夜 雨遊
7/12



ザァアア――――


窓の外では雨が降っている。

最近では繰り返し同じ夢を見る。



大きな月


溢れ出る赤い水


赤い湖に映る私・・・・・・


私のようで、私じゃない、ワ タ シ


二人には相談したくても出来ない。否、出来ないんじゃない。したくないんだ。

何と無く、私自身で解決しなくちゃいけない気がしたんだ。

二人も私が何かに悩んでいるのに気付いて、情報収集を二人でやってくれている。

あの男・・・・・・私について、何か知っているようだった。

≪何を知っているというの?≫

――――解らない

≪知りたいとは思わないの?≫

――――解らない

≪・・・・・・≫

――――・・・・・・

解らない。あの男が何を知っているのか、夢に出てくる彼女は何者なのか・・・・・・・。

そういえば、最近夢の中で彼女を見ない。見たのは、最初の一回だけだ。


自問自答を繰り返すうちに、グルグルと回る思考。意識は暗転していき、いつの間にか眠りについた。



――ピチョン


真っ赤に染まる空間に一人、漂う。

見回してみても赤いその空間。手足を動かせば・・・・・動く。


ペタペタ


どこかを歩いているようなそんな感覚。ふと、前に何かがあるような気がして手を伸ばせば、コツリと、何かに手が当たった。

「鏡?」

よく見れば、赤の中にいる自分が写っている。

でも、

「あなたは・・・・・」

違う。

「久しぶりね。」

目の前の、鏡と思っていた所には前にあった、女の子。


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