出会いと・・・・・
アクロの後を追って、右へ左へ・・・・。
―――さっきから、誰にも合わない。
アクロはちらりと後ろを振り返ると、息を上げている欄を見て目を細め
「もう少しだ。」
そう声をかけまた前に向き直った。
あの部屋から出て何分経っただろう。やっと光が見えたと思ったら、そこは欄の知らない場所だった。
「どこよここ・・・・・。」
欄は、眉間の皺を増やしながら辺りを見回した。
「おい。早くしないと追手が・・・・」
「いたぞ!!」
「チッ」
アクロが促すまでもなく、周りを大勢の男たちに囲まれてしまった。
「逃げ場はないぞ。大人しく捕まるんだな・・・・。」
じりじりと包囲を狭めてくる男たちに、アクロは戦闘態勢をとり一声鳴いた。
ゴウ
辺りを風が渦巻きその風で目が開けられなくなる。それは欄も男たちも同じこと
「ずいぶん派手にやってるね。」
少し前に聞いた声が欄の鼓膜を揺さぶった。
それと同時に風が止み、目の前にいた男数人が力無く倒れた。
「おせぇーよ。」
「しょうがないだろう。距離があったんだ。」
男達が倒れた後に立っていたのは、金色の髪と髪よりかは幾分柔らかい色をした目を持つ青年だった。
青年は欄に近づくと「俺は、カイトって言うんだ。よろしく。」と薄く微笑んで男達に向き直った。
「アクロ。」
「解ってる。」
青年-カイトは欄を抱え込むようにしてしゃがむと、凄まじい熱気と音と共に周りを炎が取り囲んだ。