行き着いた場所
――――ごめんなさい。・・・・・・・おねえちゃん・・・・・・
声が・・・・・・聞こえた気がした。
暗闇の中、私はそこに佇んでいた。
何時からそこにいたのかは解らないけど、気づいた時にはそこにいた。
「ここは・・・・・・」
周りを見回しても
黒
クロ
くろ
永遠に続く・・・・・・闇。
「何も見えない・・・?」
ふと、自分の手を見る。
見える。
周りを見る。
何も・・・
「・・・・・見えない。」
目を瞑ってみた。
「・・・・・・・・・。」
しばらくそうしていると、目を閉じているはずなのに仄かに明かりが見えた気がした。
地下にある一室。窓のないこの部屋を照らし出すのは、壁に掲げられた四つの蝋燭と部屋の中央にある魔法陣。それの発する輝きだけ。
その魔法陣を囲むように佇む男が六人。全員、黒いフードに身を包んでいる。
男たちの視線の先には、魔法陣の中央に静かに眠る少女が一人。
一人の男が魔法陣に向かって手を伸ばすと、魔法陣は一層輝きをました。
「・・・・っぅ」
少女はうめき声を漏らすと、瞼を震わせ目を開けた。
「早く見つけろ!!逃げられてしまっては・・・・・」
「解っている。あれ程の極上の娘。そうそういるものでは無い。」
声が響く。それは地下だからか、それとも・・・・・・
清川 瀾。彼女は男達に隠れるように、地下にある一室に身を寄せていた。
「どこなの・・・・・ここ・・・」
―――私は、鈴に刺されて・・それで・・・・・・
「死んだはずなのに・・・」
「そお。お前は死んだ。」
ジャリ
「!?」
瀾が前を向くと誰も居なかった筈の場所に人が立っていた。
「誰?」
「俺は、・・・・・否、今はやめておこう。」
男は欄をひたと見据えると扉を指差した。
「よぉ」
「?」
扉の前には・・・・・何かがいた。
「えっ?なに、あれ?」
「あいつは、アクロ。」
「アクロ。」
「そ、俺の相棒だ。そいつが俺の元まで連れて来てくれる。」
そう言うと、男はフッと消えた。
「行くぞ。」
クルリと背を向けたアクロを、欄は急ぎ足で追いかけた。




