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紅月  作者: 月夜 雨遊
2/12

行き着いた場所

――――ごめんなさい。・・・・・・・おねえちゃん・・・・・・







                 声が・・・・・・聞こえた気がした。









暗闇の中、私はそこに佇んでいた。

何時からそこにいたのかは解らないけど、気づいた時にはそこにいた。

「ここは・・・・・・」

周りを見回しても



クロ


くろ


永遠に続く・・・・・・闇。

「何も見えない・・・?」

ふと、自分の手を見る。

見える。

周りを見る。

何も・・・

「・・・・・見えない。」

目を瞑ってみた。

「・・・・・・・・・。」

しばらくそうしていると、目を閉じているはずなのに仄かに明かりが見えた気がした。







地下にある一室。窓のないこの部屋を照らし出すのは、壁に掲げられた四つの蝋燭と部屋の中央にある魔法陣。それの発する輝きだけ。

その魔法陣を囲むように佇む男が六人。全員、黒いフードに身を包んでいる。

男たちの視線の先には、魔法陣の中央に静かに眠る少女が一人。

一人の男が魔法陣に向かって手を伸ばすと、魔法陣は一層輝きをました。

「・・・・っぅ」

少女はうめき声を漏らすと、瞼を震わせ目を開けた。



「早く見つけろ!!逃げられてしまっては・・・・・」

「解っている。あれ程の極上の娘。そうそういるものでは無い。」

声が響く。それは地下だからか、それとも・・・・・・

清川きよかわ らん。彼女は男達に隠れるように、地下にある一室に身を寄せていた。

「どこなの・・・・・ここ・・・」

―――私は、すずに刺されて・・それで・・・・・・

「死んだはずなのに・・・」

「そお。お前は死んだ。」

ジャリ

「!?」

瀾が前を向くと誰も居なかった筈の場所に人が立っていた。

「誰?」

「俺は、・・・・・否、今はやめておこう。」

男は欄をひたと見据えると扉を指差した。

「よぉ」

「?」

扉の前には・・・・・何かがいた。

「えっ?なに、あれ?」

「あいつは、アクロ。」

「アクロ。」

「そ、俺の相棒だ。そいつが俺の元まで連れて来てくれる。」

そう言うと、男はフッと消えた。

「行くぞ。」

クルリと背を向けたアクロを、欄は急ぎ足で追いかけた。

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