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第1話 自由って憧れるな。

 マリオネット。荷物運びロボットのテレサ。


 自由って憧れるな。


「はぁはぁ。今日のお荷物はなんだかとっても重いですね」

 マリオネットと呼ばれている荷物運びロボットのテレサは今日もたくさんの荷物を背負って、永遠と広がる大自然の中の険しい道を歩いていました。

 一度に背負うことのできる荷物の重さは本当はこれくらまでって決められているのですけど、あまり守られたりはしませんでした。

 だからいつもとっても重たい荷物を背負ってテレサはいろんな険しい道を歩いて、いろんなところにたくさんの重たい荷物を運んでいたのでした。

 荷物運びロボットにはその荷物を運んでいる途中で、少しの間お休みをしてもよい時間がありました。

「ふー、よいしょっと」

 そう言ってテレサは背中にずっと背負っていた荷物運びロボット専用の頑丈な大きな箱(マリオネットと文字が書かれていました)に入った重たい荷物を大地の上に置きました。(荷物を傷つけないようにゆっくりと置いたのですが、どすんと大きな音がしました)

 テレサがよくお休みをしていたお気に入りの場所は緑あふれる森の中の綺麗な水の流れる川の近くにある自然の開けた小さな動物たちの隠れ家みたいなところでした。(本当は少しだけ道から離れているので、あんまり良いことではないのですけど、お仲間の荷物運びロボットたちもみんなこんな風に自分だけのお気に入りの場所を見つけてお休みの時間を楽しんでいました。自分だけのお気に入りの場所を探すことを歩いているときの楽しみにしているくらいでした)

「今日は本当にいいお天気ですね」

 専用のカップ(やっぱりマリオネットの文字が書かれていました)に入っている携帯用のロボット燃料をごくごくと飲みながら、お天気のいい澄んだ空気に満ちている美しい光の溢れる森の風景を見ながらテレサは言いました。

 それからテレサは伸ばしていた自分の足の右の足を触りました。

 もうずいぶんと長い道を歩いてくれた自分の足は、とくに右の足はさいきんになって、なんだかとっても動きが悪くなってきていたのでした。

 もし足が壊れてしまったら修理や交換をしてくれるのかな? それとも新しいロボットがやってきて、僕は捨てられてしまうのでしょうか? とそんなことをなんだか不安そうな顔をして、右の足を触りながらテレサはぼんやりと考えたりしていました。(きっともういらないって言われて、捨てられてしまうんだろうなって、新しい最新のマリオネットである元気で新品な荷物運びロボットたちのことを思い出しながらテレサは思いました)

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