第7話 進む気、増える力
ー別の魔術学校ー
プルルルルル
プルルルルル
電話が鳴った
ガチャ
「毛利です」
「関東魔術学校の校長、明智です」
「あ、どうも 今年の新入生は多いと聞きましたが」
「そうです 今年は5人もいます ありがたきことです」
「私にも分けて欲しいくらいですね」
「まあ 雑談はこれぐらいとして、怪気魔について電話を掛けました」
「怪気魔の件ですか?」
「怪気魔のほとんどは関東辺りに多いので特別計画が施されるだろう」
「ではこちらでも怪気魔に対策をしておきますね」
「よろしく」
ー怪気魔と男ー
「これからどうするんだうずまく」
「今から街に降りる お前の目的を果たすために」
僕らは街へ行った
「いい感じだ人の悪が満ちている さあ喰らうぞ」
裏道から声が聞こえる
「おら 金だせ ボコボコにされてえのか? あ?」
「や、やめてください」
「おら!」
「ギャハハ やりますね 先輩」
金属製の重い音がなった
「今ここから聞こえたよ」
「悪がたっぷり詰まっているな いくぞ さえぎる」
「ああ 骨の髄まで食ってやる」
うずまくとさえぎるは2人を頭からかぶりついた
「何だ!?」
「何だよこれ!」
「あー 蘇る 活気が蘇る」
「力が染みるぞ」
「ふははは もっと食いたい 探すぞ」
「ちょっと待って この子も食べるの?」
「いや こいつは不味い 悪い奴ほど美味しいからな」
「そっか、、」
「でも一旦街をでる 仲間を増やすために」
「おい 何の音だ」
警察が近くをたまたま通ったようだ
「君の声か?」
「さえぎる 面倒だから入るぞ」
「了怪した」
「空怪」
足元に黒い穴ができた
「入るぞ」
暗い世界に入った
「ここは裏世界 我ら怪気魔の巣食う場所だ」
少し歩くと
「ここだ 地上に戻るぞ」
山にでた
「あと、我らは昼間が嫌いだ お前の心の中に入るぞ」
「うん」
うずまくとさえぎるは僕の心へ入った
「快適だ 次は「祠の元」に行くぞ」
ー関東魔術学校ー
「昼飯美味しかったな」
「ばあちゃんの飯はうめーから午後も頑張れるぜ」
俺らが話していると
「なあ」
と呼ぶ声が聞こえた
呼んだのな真田だった
「どうした?」
「ここに来てから友達がいないんだ 友達になってくれよ」
「おう 全然いいよ」
「紫道だったよな? どうやって壁を出した?」
「え? 例えが難しいな、、 簡単に言えば自分の周りに重い念を飛ばす感じかな」
「わからないが、ありがとう 試してみる」
ガラガラ
先生が入ってきた
「次はそれぞれ違うトレーニングだ 紙に書いてあったのをよく見とけ」
得意な術に沿った練習メニューがあった
俺は太刀のトレーニングって書いてあったな 体育館か
俺は体育館に移動した
そこにいたのは昨日の朝に絡んできた先輩だった
「おーあんたか 私は 足利咲琉 あんたの名前は知ってる」
マジかー この人かー
「私、こう見えて居合道なんだ ただのそこら辺の木刀を持ってるヤンキーじゃねえぞ あと手加減はしねえから覚悟しろよ」
「わかってますよ」
「とりあえず 先生から聞いたのは、、」
紙を取り出し見ている
「そうだった 洞察力の特訓だったな」
「洞察力?」
「私も最初にした気がする 洞察力は相手の攻撃を見切ることだ 太刀は軽やかに素早く切りつけるのが得意なんだ だから先生は洞察力を鍛えろと書いたんだろう」
「洞察力か、、」
「じゃあ 手始めに ほら握れ」
「私はこっちを使う」
体育館の真ん中に移動した
「私がスタートっていったら始めな」
「はい」
「よーい スタート」
1秒間を置き
足利が木刀を振り下げた
俺はバックと同時に受け流して、後ろ足で地面を強く蹴飛ばし、足利の足を狙った
「甘いな」
足利は木刀の重力を感じさせないようなジャンプをして、横から俺の腕を打ちつけた
「痛ー!」
痛さから木刀を手から離してしまった
「習ってた道の先生より痛え」
「当たり前だ 腕の痛いところを狙ったからな 今は何も魔術を込めてないが込めれば今より強く、速く打つことができる 今より速いそれを見切るんだ まあ初撃を受け流したのはいいと思う」
そうして俺は足利と毎日太刀のトレーニングをするようになった
太陽が夕焼けの空にした
勝もちょうど終わっていた
「勝、何のトレーニングしてたんだよ」
「足技だった 先生とずっと蹴りをしてた」
そんな話をしながら帰った