第5話 白紙の棒グラフ
初めに先生が俺達の強さを見るため、藁で作られた的人形に試し攻撃をしろと言った
「遠慮なく攻撃してくれ」
「なら私から行かせてもらう」
あの人は元野球部の宮本さんだ
バットでぶん殴るのかな?
「スタート」
「こんな藁で私のバットをてめれると思ってんじゃねー!
身響稲妻ー!」
残像が曲がるほど速く重いバットが的形藁人形にぶち当たる
的形藁人形は空中に浮いた
「追撃・踵落とし!」
空中に浮いた的形藁人形を地面に叩きつけた
「悪くないね」
「ふん」
「次、行きたいやつ」
「はい」
元陸上部の真田一風輝が返事をした
「瞬足を見せてあげる」
そういうと立っていた場所から消え、的形藁人形の後ろに立っていた
的型藁人形には深い打撃の跡がある
目のフレーム速度では追いつけない速さで蹴っていたようだ
「これが本当の瞬足だ」
「いいね 速さは素晴らしいが火力はまだまだだね さあ次」
「はい」
勝が返事をした
「君はスライディングが好きな子だね 見せてくれ」
勝が走るとだんだん自分の影に消えた
そして的型藁人形の影から姿を現した
「影殺し!」
ライダーキックで蹴飛ばし、的型藁人形はぶっ飛んだ
「すごいね君 影に入れるのか鍛えようがあるな さあ次だ」
そろそろやったほうがいいよな?最後は嫌だし
俺は返事をした
「はい」
「じゃあ君、見せてくれ」
俺ならできる そう自分に言い聞かし、俺は太刀を取り出した
「円魔斬り!」
円の弧を描くように刃を振った
刃は的型藁人形を貫通した
「ふむ 上出来だ 武器に魔術をつけたのか じゃあ最後君」
「はい」
最後は天草羽夢だ
弓を構え、矢を放った
「風切一線矢」
矢は小竜巻を纏い的型藁人形を同時に襲う
「風を出すことができるのか よーし全員の力試しは終わりだ
一旦教室に帰ってくれ」
俺達は教室に帰った
「さて 今回、厳しく鍛えるつもりなんだけど今大変なんだ」
「どういうことですか」
「最近、封印を誰かが解いてしまった」
「また封印すればいいじゃないですか」
「そうしたいがそれが難しんだよ 復活した奴がこれまた厄介で」
「化け物とかですか?」
「いやいや、そんな鬼っていう感じじゃなくて、霊っていう感じかな
だから君たちは霊と戦うことになる」
「その霊ってどういう?」
「今の君たちでは到底敵わないよ まあだから特訓するんだけど」
「つまり僕達が封印しろと、、」
「そうだ」
ー校長室ー
コンコンコン
「すみません 寺育です」
「どうぞ」
「ご存じだと思いますが、怪気魔の件についてなのですが、、」
「何者かが封印を解いたのじゃろ 基本的にあそこの祠を訪れるのは私たちくらい はたまた相当変な奴じゃないと入らないからな」
「また厄介な奴が解かれてしましたね 我私が注意書きも書いたのに、恐れ知らずな奴です」
「他校の方も動かす方が良さそうじゃ」
「そうですね 怪気魔は種類が多いですから 人手不足にはなるでしょう」
ー俺らの教室ー
「明日から授業を始めるから今日は帰りな 明日のために気持ちを込めて寝ろよ」
「はーい」
今日を出て、下駄箱で勝に聞いた
「なあ勝、明日のために気持ちを込めて寝るってどういうことだ?」
「さあな ただの明日を頑張れってことじゃね? そんな深く考えるなよ」
勝の言う通りかもしれない
「うん そうだな」
俺と勝は一緒に歩いて帰った
小学校の時に戻った感覚だった