第2話 解き放たれた悪?
ー地震が起きた少し前ー
ある1人が祠にいた
祠は石で作られていて、普通ぐらいのサイズ
「へえ これが封印の祠か 結構大きいな 昔に封印されたっていうが どうなってんだ?」
辺りを見渡すと、看板が置いてあった 近づいて見てみると
看板には
1つ ここに書かれた無礼なことを行うな
1つ 祠を傷つけるな
1つ ここで笑うな
1つ ここでもし何かを見ても目を合わせるな
「なんだ 祠の規則か 特に歴史は書いて無いのか もう少し周りを見てみるか」
祠を調べていると
紫色のモヤがうっすら見えた
これって看板に書いてあった「何か」じゃないか
そう思っていると
紫色のモヤが話しかけてくる
「見えてるのか?我を見えてるのか?」
何だこいつ?! 口も無しに喋りやがって
「目、合わせないのか? 見えてるはずだよね 君、悪念強いよね」
一旦、目を合わさず話してみるか
目を逸らしながら話した
「何だ?何のようだ」
「やっぱり、見えてるな 予測通りだ」
「何を企んでいる?」
「君、この世界が憎いだろ」
「別に、、、」
「そんなに我慢すんなよ 言えよ」
「まあ 自分のことを知りたい人なんていないし、話すか」
そしてモヤに話した
「昔、僕はいじめられていた 周りと違う感性を持っていて、特に悪いことはしてないのに輪から外されていた ただ、普通の人が見えないものを見えるっていうのがダメだったのかな? まあそれから俺は魔術学校に進学した、その時は良かった受け入れてくれたから でも、いじめられていた思いは消えなかった 今も」
「そんなこともあるよな 我も経験したことがある 君は1人じゃねえぞ」
「ありがとな ははっ」
「じゃあ 我と道を進もうか 「怪道」(かいどう)を」
「待って もう少し時間をくれ」
「待ってもいいが もうお前は「怪道」を進むしかないぞ」
「どうしてだ?」
「お前はもう我との契約を結んだ」
口調が変わった
「は?!そんなことをしたことはないぞ」
「お前はさっき笑っただろ」
冷や汗が額を流れた
「どうだ?思い出したか」
「お前 もしかして僕を騙したのか」
「騙してないぞ 我は話しを聞いただけだ それに今引き返したってお前の居場所はないぞ お前が、今、封印を、解いた、からだ!」
祠が壊れて、地面が揺れ動く
森にいた鳥が一斉に逃げた
辺りが紫色のモヤに満ち溢れ祠に吸収された
何が起きてるんだ?!