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作者: 雪傘吹雪

 分かってる。私から離れて行ったことも、あなたが私に興味が無くなったことも。そう分かるのに、まだあなた、いや誰かからの微笑みを待ち続けている。


 最初にあなたから話しかけてくれた時、正直嬉しかった。友達がいると断言出来なかったから、一緒に学校で喋って一緒に帰ってそれが楽しかった。ずっと続いて欲しかった。


 でも、それを壊したのは私自身だった。逃げた。なぜだろうか?今はそれを後悔してる気もするが、これで良かったと思うこともある。あなたに対して変な気を起こさないように、あなたが不幸にならないように離れたことは正解だったのだろう、と。


 それは実際そうだった。あなたとの関係には広い溝ができた。浅く広い溝。あんなに近くにいたあなたはもういない。

 私は唐突にそれに恐怖を覚えた。早く何か言わなくては。焦って、適当に遊びに誘ってみた。でも結果は残念だった。というか、考えとくと言われただけだった。

 冷静に考えたら当たり前だ。私にとっては数少ない一緒にいてくれる人だったけど、あなたにとっては私はそれの中の一人に過ぎないから。それに、私といるよりも彼らといた方が楽しいのは当然だ。


 自意識過剰かもしれないが、あなたもあんな断り方をしたせいで話かけられなくなってしまったのではないだろうか。

 あなたから来るのはもう期待できないと思う。なら私からやるべきだろう。しかし、また同じ過ちはしたくない。

 それにおはようの言葉をかける勇気も無くなった。前は言えたし、言ってもらえたのに。

 あなたと仲良くしている人達を見ると、一気に変な気持ちがこみ上げてくる。羨ましい、妬ましい、恨めしい、不の感情が堂々巡りになって泣きたくなるけど、公の場だからグッとこらえて、夜に一気に吐き出す。私にもあんな時期があって、未来があった。


 好きな曲に縋り、聴き込み歌い込み、周りから変に思われても構わない。そうでもしないと耐えれない。暗い曲はいい。落ち着いて優しくなれる。自分が自分でいられる。


 あなたとの思い出をフラッシュバックの様に思い出してる。諦めたら楽なんだろう。

 でも、それが出来ない。微かな希望を信じ、それを手放さない。もう無理なのに。あなたじゃなくても、私が求める人からの包容は訪れない。それは私がおかしいからだ。嫌だから。あなたが悲しむのを、不幸になるのを見たくない。


 それでもノート見せて、くらい言ってほしいな。

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