8話
シャワーを浴びながら、湯船につかれるようにした方がよかったかなと思い、体を洗い終わってから、一応は念の為にと風呂掃除を行いお湯を溜め、風呂場を出た。
服を着ながら、ちょっと時間がかかってしまったから、だいぶ待たせてしまったかなと、気になりつつ脱衣所を出ると、さっき帰ったはずの助手さんがリビングに居た。
あれ?なんで?って不思議に思い固まってると、
『三人の下着を買って来ました。各種サイズ、色、メーカーを用意しましたので、隣の部屋で見繕って頂いてます』って…そうだ失念してた。
でも、こればっかりはどうにも出来ないから、お礼を言い、領収書をもらおうとしたら、『女の子同士のことなんで、サービスの一種であり、今日は日曜の休日ですので、プライベートで来てますから、三人にプレゼントです』
そう言われたらあまり強くは出られない。というか、日曜で休みなのを忘れてた。
休みの日に急遽来てもらって申し訳なく思い、このお礼はまた後日に改めて行うとし、せっかくだから、ありがたくいただいておいた。で、弁護士さんからの伝言があるとか?
『今夜はお楽しみですね。』って…余計なお世話だ。それにそんなつもりは毛頭無い。無いったら無い。
変な事を言う弁護士さんに、意趣返しじゃないけど、助手さんをこのまま借りてしまおう。
助手さんに、この後の時間はまだ大丈夫かを聞いて、一応は大丈夫との事だったので、頭の片隅にあったアーケード街に置きっぱなしのバイクを取りに行くため、このまま三人の事を頼むことにして、マンションを出た。