4話
『数年前に親と兄弟を交通事故で亡くした。理由は相手の飲酒運転とか…あぁ、飲酒運転がダメなだけだから、酒を飲んで泥酔したからって謝らなくても…
それで、資産家だった父の遺産やら保険金やらがあって、このマンションはその時ので契約したんだけど、その後に財産目当ての親族があまりにしつこくて、面倒だったんで、丸く収めるためにと、当時の所持金全部を宝くじに突っ込んだんだ。
買った宝くじは、やっぱりほとんど外れました。当選金はちょっとだけです。って教えたら、うるさかった波がサーって引いていったんだ。笑えるよね。完全に投げやりでの購入でもあったのだから引くのも分かるけど、全員が全員そうだった…子供の時からの付き合いだったのに
宝くじの結果?合計で10桁の当選金だったね。この事は秘密だよ?
で、一応その当選金を使って資産運用をして生活してるから、お金にはそこまで困ってないんで、ひとまず三人を保護しようかと思ってる。元の生活に戻るのはさすがに嫌だよね?だからここで生活してればいいよ。
拉致監禁やら未成年者略取とかって問題にならないように、弁護士に対応してもらう予定だから。
物理的にも手が届く位置に、助けられる人がいるのなら助けるべきだと思うから。だから、昨夜のがあと数分ズレていたのなら、対岸の火事として完全に見てるだけの傍観者になってたけどね。
あぁ対価とかは要らないよ。助けたからって対価をもらってたりしたら、弱みにつけこむ悪魔みたいじゃないか。俺はそんなゲスい悪魔にはなりたくないんだ。
でも、どうしてもってんなら家事の手伝いでもしてもらおうかな。あまり得意じゃないんだよね。料理とかは特に。食材が無い事からも分かるでしょ?』