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羽根のように軽く

「ノーザンの街へはどれくらいで着きそう?」


「この速度なら今日の夕方には着くかと思います」


 まわりの景色が言葉どおり一瞬で視界から消えていく。

 頬をなでる風が心地いい。


 プディング村で一泊した私たちはノーザンへ続く道を走っていた。

 いや、跳んでいると言ったほうがいいのかしら。


「それにしてもリズの魔法は便利だね。体が羽根のように軽いよ」


 リズ様は風の魔法が扱える。

 私たち全員に風の加護を付与してくださったおかげで体がとても軽い。


 一蹴りするだけで何十メートルも跳べるので、見晴らしのいい街道ではスキップするだけでぐんぐん進むことができる。


 ただし、私とアイリス様はスカートがめくれないように気を付けながら走っていました。


 スカートがめくれてしまうだなんて、そんなはしたないこと、私はともかく貴族のご令嬢であるアイリス様にさせるわけにはいかない。

 私がなるべくおしとやかに走ることでアイリス様にも同じように走っていただいた。


「思ったのだけど、風をあやつれるなら空も飛べるの?」


 ナツメ様が無邪気に質問した。


「できなくはないですが、魔力の消耗が激しいので緊急のとき以外では使わないようにしています」


「なるほどねぇ」


 空を飛んでみたい!と思ってしまったのはお許しください。

 護衛中に野盗と戦闘することになるかもしれないので魔力温存のためにもガマンです。

 いつか何もないときにでもお願いしてみましょう。


 たまにすれ違う人に驚かれながら、私たちはノーザンの街へ走り続けました。

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