南方戦争8
短くてすみません。遅れてすみません。最近調子が悪いのです。
(´;д;`)
「クッハハハハハッ!!!どぉしたよどぉしたよ!?なぁ?おせぇぞォ?よぇぇぞォ?オレを倒すんじゃなかったのかァ?オレから国を守るじゃなかったのかァ?なァ?やってみせてくれよぉぉ!!!!!」
『爆雷』『豪雷』『伝雷』『万雷』
空を飛び回る雷神からありとあらゆる種族スキルが放たれる。
首都は阿鼻叫喚。轟々と降り注ぐ神罰に、人々は振り回されるだけだった。
ただこの状況、一見するとチャンスとも見える。今雷神が放っているスキルは全て種族スキル。莫大なHPを消費することで、莫大な破壊を生み出すスキルなのだ。
使えば使う程雷神は不利になる。実際、プレイヤーたちの攻撃の成果もあり、数分に一度の感覚で雷神のHPは一桁にまで削られている。だが、削り切れないのだ。
スキル『憑雷』
雷を纏い、自動HP回復速度を二倍にするスキル。
スキル『回雷』
雷を纏い、自動HP回復量を二倍にするスキル。
この二つにより、雷神は5秒もあればHPを全快させられるのだ。
『みんなにエールだゾ☆次の曲は『一昨日の靴下』!!!!!』
対抗するセプリプルブス側は、聖女は街を守る為に動けず、プレイヤーや兵士は多少のダメージは与えられるものの雷神の攻撃を食らえばよほど運が良くなければ即死する。有効打を与えられるのはアイス31号や傭兵、それにセプリプルブスの騎士団長や魔導師長くらいだった。
しかし、それもリリリィのバフあってのこと。
「『緋雷』。あっごめ」
雷神の放った攻撃がリリリィを掠め、デスポーンさせる。そう、威力の高過ぎる雷神の攻撃相手だと、リリリィは文字通り掠っただけで死ぬのだ。下手すると衝撃波だけでも危ない。
「んーあー。10分待つからさっさと神格昇化してくれや。待っててやるからよぉ。」
砂漠に降りて六芒星とデザイアに話しかけ、あしらわれる。彼女にとってこの戦争とは友人と談笑しながらする程度のものだった。この程度の国、本気を出さずとも勝てるのだから。
「おっ!やっと終わったか。んじゃ、また蹂躙すっかァ!」
「雷神。少しよろしいですか?」
「うぉん?」
ウキウキと歩き出した雷神を、デザイアが止める。
「せっかく久々に地下から出たのですし、私も運動しないなと思いまして」
「久々ってもお前昨日まで暴れまくってたんだろォ?それにオレと二人がかりって。面白くも何ともねェぞ?」
「ケチ」
「 け ち ! ?お前そんなキャラだったか!?わぁった。好きにしろよ。ただしだ。多少は手加減しろよ?」
「もちろんです」
「うわー信用できねェ返事」
戦争16日目。この日は終始雷神とデザイアによる手加減した蹂躙で幕をとじた。