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東方修練3

昨日1800PV、、、!?な、何があったんでしょう?

 

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね全ては魔王様の為にぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」


「おーい、フラメア。私は今生で魔王を名乗ったことはないぞー」


「はぁい!!魔王様ぁぁぁぁ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


「聞いてないな」


「ーーーッッッ!!!!!」


 アレクセイは窮地に陥っていた。喪服を纏い、黒いベールを着けた少女、フラメア。死ね、殺すと叫びつつ放たれる彼女の持つ大鎌からの連撃は、その全てがアレクセイを死に至らしめさんとする威力と呪詛が籠っていた。


(これは、まずいね、すっごく)


 アレクセイは斬撃を避ける度に冷や汗を流す。フラメアの斬撃に触れれば、それだけで死にかねないからだ。()()()()()()()()()()()()()()()

 彼自身が丹精込めて作り上げた数多の装備。一つ一つが神具と呼ばれたり国宝として納められるレベルの品格と性能を誇っている。()()()()()()、だ。


(この子、下手すればエッフェ相手でも互角に戦えるんじゃないかな!?)


 止まらない連撃。防戦一方のアレクセイ。彼には、一度当たってポータルで復活するという手が使えない理由があった。

 ポータルの周りに配置された祟る弑すのメンバー。正直言って彼ら彼女らは特に脅威ではない。持っている武器を一振りすればそれだけで蹴散らせる。問題は、そのうち1人が持っている武器だった。

 明らかに古く、歴史の有るであろうハルバード。今もなお現役で使えることから、使い手にさぞ大切に扱われてきたであろうそれ。その風格は、付喪神のような怪異的存在が宿っていると言われてもなんら不自然ではないものだった。


 そして、今フーリンらを相手にしている男、レブナント。霊魂関係の能力を扱う、人ではない存在。もし彼が付喪神であったとして、ポータル付近に依り代となりうる武器を置く理由は?

 簡単だ。今いる依り代から移り、ポータルから出て、肉体を得る直前の霊魂を捕縛する為。

 そうなった場合、アレクセイの装備にレブナントに打ち克てるであろうものはない。捕まって終了だ。

 だからこそ、死ねない。


「まだ出すのは早いと思うんだけどなぁ」


 今出せば、相手(ファープル)は確実に有る前提で対応をしてくる。だけれど、今出さなければおそらく詰む。フラメアだけならまだしも、彼女を補佐するメンバーのことも考えれば、そう長くは持たないから。

 だから、しょうがない。


「搔き散らせ、不折桜旗(ふせつおうき)


 亜空間よりアレクセイが取り出すと同時に地面に突き立てた一本の刀。二尺五寸の刀身と、その三倍はある鍔のない柄。目抜きから柄頭にかけて巨大な桜が描かれた布がたなびく様相は、刀というよりも旗を思わせる形状をしていた。



 アレクセイの生涯最高傑作にして、幸運と幸運が重なり合い、アレクセイの全霊の技量が合わさった結果生まれた一振。

 例え子供だろうと、持てば神すらも殺せると言われる刀の最上位、桜シリーズ。その一本としてふさわしいと認められた名刀が、姿を現した。


 不折桜旗。その刀が地面に立てられた直後、持ち主であるアレクセイを除き、アレクセイを取り囲む全ての祟る弑すのメンバーが後方へと吹き飛ばされた。


「さて、魅せてあげるよ。世界最高の一振を」


 不折桜旗。顕現するだけで力量に関わらず強制的に吹き飛ばした刀。それが今一度たなびき、、、





 何も起こらなかった。


「へ?あれ?」


 どや顔を浮かべていたアレクセイは困惑する。何が起こったのかと。そして、浮かび上がったウィンドウに激怒した。


『当兵器、不折桜旗は連鎖イベント兵器です。使用するには、全てのクエストをクリアして下さい。


 クエストNo.1 東衛の大国 煉離に行こう!』


「これ、僕の作品なんだけど!!??」


 理解不能。それ故に一瞬行動を止めてしまったアレクセイ。その隙を、フラメアが見逃すはずもなかった。


「黒死潜染」


 ドパッと黒い泥のようなものがアレクセイを含む周囲一帯を包み込んだ。


 即座に抜け出したアレクセイが目にしたのは、自身の身に絡み付く様に刻まれた、黒い紋様だった。


「ははっ、、、これは、まずいね」


 装備していた鑑定のモノクルによりそれが何なのかを知ったアレクセイは、冷や汗を流す。


『死の宣告』

 フラメアの放った呪泥に触れた者に振り掛ける呪い。最長で1日以内に必ず死亡する。また、体力、気力、魔力、etc等、力を消耗すればする程死亡が早まる。


「これは貰い受けますね『封印』」


「、、、呆けてるな、僕」


 咄嗟に避けたことで手放してしまっていた不折桜旗。それが祟る弑すのギルドメンバーが持つ箱の中へと納まった。


「元々魔王様の儀式によって復活するはずだったのに、勝手に復活して、勝手に活動しだした。なら、そのお詫びに魔王様の奴隷として働くのが道理。さぁ死ね?そうすれば素晴らしい世界ぎ待っているよ?」


「そっか。天地がひっくり返ってもごめんだね」


 圧倒的苦境に陥り、冷や汗どころか脂汗を流しているアレクセイ。だがその瞳には、消して折れないであろう強い意識が宿っていた。


「そっか。じゃあ殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す生かす価値もないこンのゴミがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」









(元)四天王の力関係

されちゃった系男子>フラメア>>>>レブナント>かなり高い壁>元サキュバスさん

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