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★アドリブ等はストーリーを捻じ曲げない、


雰囲気を壊さない程度であればOKです


男女の入れ替えはおやめください



阿部誠弥あべせいや♂16歳


あることをきっかけに毎日喧嘩の日々を送っている

嫌いなものは「バカなやつ」


阿部弥生あべやよい♀12歳

誠弥の妹

明るくてお兄ちゃんが大好き

優しすぎるとこがあり少し危なかっしい性格


馬場紫苑ばばしおん♂16歳

学校1のバカ

仲間思い。

おせっかい


母親37歳♀


誠弥と弥生の母親


ナレーション♂♀



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


N「寒い冬の日の帰り道‥‥紫苑と誠弥が歩いていた」


紫苑「ふぅ‥‥今日も冷えるなぁ‥‥」


誠弥「そうだなぁ‥‥


紫苑「そういえば明日はクリスマスかぁ‥‥

こんな日は思い出すなぁ‥‥」


誠弥「あぁ‥‥あの日も確か‥‥こんな寒い日だったなぁ‥‥」





紫苑タイトルコール「バカは世界を救う~セイヤパストストーリー」







N「ここは誠弥の家の玄関前‥‥誠弥が中学三年生の冬からこの物語は始まる」


弥生「お兄ちゃん!!学校行ってくるね!!」


誠弥「おう!!気をつけて行けよ!!」


弥生「うん!!帰ってきたら一緒にお買い物だからね。」


誠弥「わかってるよ」


弥生「行ってきまーす!!」


誠弥「いってら~‥‥さてと!!俺も行くか‥‥」


N「そしてその夜‥‥」


誠弥「ただいま~‥‥」


弥生「お兄ちゃんのバカ!!」(かばんを投げる)


誠弥「いってっ!!」


弥生「約束したのに‥‥約束したのに‥お兄ちゃんの嘘つき!!」


誠弥「いや‥‥これには理由が‥‥」


弥生「また!?お兄ちゃん私の誕生日の時もそうだった!!

あの時も早く帰って来てって行ったのに友達と遊んでて遅くなったって約束破られて‥‥」


誠弥「話をきいて‥‥!!」 


弥生「(さえぎるように)もう知らない!!お兄ちゃんなんて大嫌い!!」


N「そのまま弥生は外へと走り去ってしまった」


誠弥「おい!!弥生!!」


誠弥M「くっ‥‥俺はただ‥‥あいつに喜んで欲しかったんだ‥‥

あの時後悔して‥‥今度は笑わせようって思ったのに‥‥

それもできなかった‥‥

内緒でクリスマスプレゼント買って‥‥喜んで欲しかっただけなのに

‥」


誠弥「‥‥‥今はそんなこと考えてる場合じゃない!!弥生を探さないと!!」


N「誠弥も弥生を追いかけ‥‥外へと走っていく」





 

N「その頃先に家を出た弥生は‥‥走りながら誠弥のことを考えていた」 



弥生M「また言っちゃった‥‥大嫌いって言っちゃった‥。

誕生日の時も大嫌いって言った‥‥お兄ちゃんは‥‥すごく寂しそうな顔をしてた‥‥

私は‥‥最低だ!!」


N「その瞬間‥‥急に弥生に光が浴びせられる。」



弥生「えっ?」



N「その頃‥‥弥生を探している誠弥は‥‥」 



誠弥M「まだそう遠くには行ってないはずだ‥‥

くっ!!俺は‥バカだ‥‥なんでサプライズなんてしようとしたんだ。

弥生なら素直に言えば‥‥きっと喜んでくれたのに‥‥

自分のバカさに‥‥反吐へどがでる‥‥」




誠弥「くっ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥どこだ‥‥弥生‥‥どこにいるんだよ」


N「一時間ほど探した誠弥は‥‥ふと‥‥自分の携帯が鳴っていることに気づく」


誠弥「ん‥‥携帯?‥‥‥はい‥‥もしもし?あ‥‥母さん。

いや‥‥弥生が出て行っちゃって‥‥今探して‥‥‥‥‥えっ!?

弥生が!?‥‥わかった!!すぐに向かう!!」


N「そして携帯を切り‥‥そのまま誠弥が向かったのは病院」


誠弥「や‥‥弥生!!はぁ‥‥はぁ‥‥母さん‥‥弥生が事故にあったって‥‥」


母親「誠弥‥‥そうなの‥‥事故にあって‥‥一命は取り留めたけど‥‥まだ安心できない状態だって‥‥」


誠弥「そんな‥‥弥生が‥‥弥生‥‥」 


N「弥生を思い出す誠弥」


弥生「お兄ちゃーん!!」(楽しそうに)





弥生「お兄ちゃん!!」「少しムスッとした顔で」





弥生「お兄ちゃん‥‥」(少し涙声で)





弥生「お兄ちゃんだーいすき!!」(笑顔で)




間(上の間より少し長めに)





誠弥「弥生‥‥おれのせいだ‥‥おれがバカだから‥‥‥」(泣きながら)



母親「違う‥‥誠弥は悪くないよ‥‥」


誠弥「おれが悪いんだよ‥‥俺がもっと弥生を見ててやれば‥‥こんなことには‥‥」


母親「誠弥‥‥」


N「そして母親と誠弥は‥‥病院で一夜を過ごした。」


母親「誠弥!!誠弥?」


誠弥「‥‥‥ん?あ‥‥母さん‥‥ごめん‥‥少し寝ちゃってたみたいだ。」


母親「そんなことはいいのよ‥‥それより弥生が目を覚ましたわ。でも‥‥」


誠弥「えっ!?弥生が??弥生!!」


母親「あっ‥‥誠弥!!」


N「そう叫びながら扉をあけると‥‥ベッドの上には‥‥弥生の姿があった‥‥」


誠弥「弥生‥‥よかった‥‥」


弥生「あの‥‥」



誠弥「ん?」


弥生「‥‥どなたですか?」


誠弥「えっ!?‥‥な‥‥何言ってんだよ?お兄ちゃんがわからないのか?もしかしてまだ怒ってんのか?冗談きついぞ?」(無理して笑顔を作る)


弥生「お兄‥‥ちゃん??」


誠弥「弥生‥‥」


母親「誠弥‥‥一命は取り留めたけど‥‥記憶を失ってしまったみたいなの‥‥」


誠弥「そんな‥‥弥生‥‥なんで‥‥」


母親「ちょっとしたきっかけで記憶が戻るって言ってたし‥‥

だから大丈夫よ‥‥」


誠弥「‥‥‥‥‥‥」


母親「誠弥?」



誠弥「くっそ‥‥弥生‥‥」


母親「誠弥は悪くないよ」


誠弥「もっと俺が素直だったら‥‥」


母親「誠弥‥‥」


弥生「あの‥‥誰かになにかあったんですか?

大変ですね。私も‥‥無事でいれるよう‥‥祈ってますね」(ニコッと笑う)


誠弥「くっ‥‥」


N「その瞬間‥‥誠弥は弥生の胸ぐらを掴んだ」


弥生「きゃっ」


誠弥「おまえだよ!!おまえなんだよ‥‥俺と母さんは弥生のことを心配してんだよ!!他の誰でもねえ!!大事な大事な妹のお前を!!」


弥生「やめてください!!誰か助けて!!」


誠弥「あっ‥‥弥生?ごめっ‥‥え‥?」


N「弥生は怯えた様子で‥‥誠弥を見つめ続けた‥‥」


誠弥「やめてくれ‥‥そんな目でみるな!!

みるなーーーーーーー!!!!!」



N「誠弥は落ち着きを取り戻し‥‥少し休むため‥‥一時的に家に帰っていた。

その夜‥‥誠弥の携帯に母親から着信が入る。」


誠弥「もしもし?母さん?」


母親「誠弥‥‥弥生が‥‥弥生が‥‥」(涙声で)



誠弥「弥生が‥‥どうしたの?」


母親「私が少し離れた間に自殺したって‥‥」


誠弥「え‥‥?」


N「誠弥はそのまま病院へと向かった‥‥

病室についた頃には‥‥弥生はいなかった‥

その場にいた母親が言うには‥‥弥生は飛び降りて‥‥

即死だったようだ‥‥

ベットのそばには‥‥2枚手紙が置かれており‥‥1枚はお母さんへ‥‥もう1枚にはお兄ちゃんへと宛名があり‥‥中身にはこうつづられていた」


弥生M「お兄ちゃんへ

私には‥‥お兄ちゃんがいると‥‥お母さんと名乗る人に聞きました。

だけど‥‥私にはご存知の通り‥‥記憶がありません。

でも‥‥記憶はないけど‥‥お兄ちゃんがすごく大切な存在だったようです。

私の荷物の中に‥‥お兄ちゃんとの写真が大事にしまってありました。お兄ちゃんのことが大好きだったみたいです。

私も‥‥あなたに怒鳴られ‥‥助けてと叫んだとき‥‥

なぜか心が痛かった‥‥

きっと私の心のどこかには‥‥大好きなお兄ちゃんがいたんだと思います。

こんなに大切な存在を忘れて生きるのは私にはつらすぎます‥‥

できることなら‥‥バカみたいに‥‥がむしゃらに生きてみたかったです


ごめんなさい‥‥


先立つ不幸をお許しください。」


誠弥「バカヤロウ‥‥なんで‥‥なんでそんなこと‥‥俺が‥‥俺がちゃんとしてやれば‥‥」


N「一週間後‥葬儀が行われた。

それから誠弥は笑うことをやめ‥‥

喧嘩の日々を送った‥‥」








N「一年後‥‥」



誠弥「おらっ!!

てめえら弱すぎだ‥‥もっとマシな奴はいないのか‥‥」



誠弥M「俺は‥‥なんのために生きてる?大事なものを守れない俺に‥‥何ができる?」


N「人気ひとけのない道を歩いていると‥‥誰かに声をかけられた」



紫苑「あれ‥‥阿部‥‥くん?」


誠弥「あぁ?」


紫苑「阿部くんだよね?久しぶりだなぁ!!最近学校来てないからさ!!」


誠弥「‥‥‥誰だてめえ?」


紫苑「ほら!!同じクラスの馬場紫苑だよ!!」


誠弥「馬場‥‥紫苑??‥‥‥あぁ‥クラスでバカなことして目立ってたやつか‥」


紫苑「覚えててくれたんだ!!うれしいなぁ!!」



誠弥「ふん!!」


紫苑「ぐふっ!」



誠弥「話しかけんじゃねえ‥‥俺はバカな奴が大嫌いなんだ‥‥」



紫苑「いてて‥‥‥なにすんだよ。」


誠弥「バカが嫌いなんだよ‥‥」


紫苑「バカで何が悪い‥‥?」


誠弥「あぁ?」


紫苑「バカで何が悪い!!俺はバカになったから今の自分に出会えた!!今の自分に誇りにをもってる!!おれはバカって言葉に救われたんだ!!」



誠弥「ふざけんじゃ‥‥‥‥ねえぞ!!!」


紫苑「ぐはっ!!」


誠弥「バカとか!!」


紫苑「ぐふっ!?」


誠弥「そんなもんで!!」


紫苑「がはっ!?」


誠弥「何も救えねぇんだよ!!!」



紫苑「ぐふっ!!」



誠弥「はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥‥俺はバカだったから‥‥妹も救えなかった‥‥」


N「最後の一撃で気絶したと思われた紫苑は‥‥起き上がった」


紫苑「いってぇ‥‥‥ごほっ‥‥ごほ‥‥妹?」


誠弥「てめえ‥‥なんで起きあがるんだ?そのまま寝てれば痛い思いしねえのに‥‥」 


紫苑「妹に‥‥なにかあったのか?」



誠弥「お前には関係ねぇだろ‥‥」



紫苑「阿部くん‥‥よかったら話を聞くぜ?」


誠弥「てめえには関係無えって言ってんだろうが!!」


紫苑「阿部くん‥」


N「見つめる紫苑の目を見て‥‥誠弥は不思議な気持ちになった」


誠弥M「その目を見た瞬間‥‥俺はこいつに過去にあった妹の話をすべて話していた。

なぜかこいつになら話してもいいと思えた。

こんな気持ち‥‥初めてだった」


紫苑「そうだったのか‥‥でも‥‥阿部くんなにか勘違いしてない?」


誠弥「勘違い?」


紫苑「うん。阿部くんは悪くないよ。かと言って妹さんも悪くない。」


誠弥「くっ‥‥でも!?」


紫苑「妹さんは‥‥大好きな阿部くんに笑顔で生きてほしいからそんな手紙を残したんじゃないの?違うの?」


誠弥「おれは‥」


紫苑「阿部くん!!」


誠弥「おれは‥‥」


紫苑「俺もね‥‥昔自殺しちゃった親友がいるんだ‥‥

そいつが自殺する前手紙残してくれたんだ‥‥バカになりたかったって書いてあった‥だからおれは‥‥そいつの代わりにバカに生きるって決めたんだ!!」


誠弥「おれの妹の手紙にも‥‥バカみたいに生きてたかったって‥‥書いてあった‥‥だから俺は‥‥バカって言葉に敏感びんかんになって‥‥ずっと逃げてたんだと思う‥‥」



紫苑「なーんだ‥‥じゃあやることは一つじゃんか!!」


誠弥「えっ?」



紫苑「一緒にバカに生きないか?

N「そう言われた瞬間‥‥誠弥の目から涙が溢れた‥‥」



誠弥「うっ‥‥うっ‥‥‥お前バカだよ‥‥本物のバカだ‥‥

このタイミングでそんなこと言う奴普通いねえよ‥‥」


紫苑「いいんだよそれで‥‥だって俺‥‥バカだからさ!!

一緒にバカになって‥‥笑って生きようぜ?。」


誠弥「‥‥‥ふっ‥‥なれるかわかんねえけど‥‥なってやるよ。

最高のバカに!!」


誠弥M「弥生‥‥見ててくれよな?

俺のバカ街道を‥‥誰も見たことない道を‥‥‥そして‥

俺の生き様を!!」


N「バカ‥‥それはただの悪口かもしれない

でも‥‥もしかしたら‥‥

バカとは‥‥世界を救う‥‥唯一の希望なのかもしれない‥‥」




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