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落ちこぼれな俺と神獣精霊  作者: ボラオ
4/11

ランキング戦

カーテンの隙間から光が差し、それに俺は気づいて布団をどけてベットから降り台所に向かう。

今、俺がいる場所、それは学校の敷地内にある男子寮だ。この学校は、全寮制である。ちなみに、女子寮は向かいにある。が、俺は今後とも行く用事もないのでどうでもいい。しかし、俺の親友レオルは違う。変装してでも潜入したいらしい、一体なぜなんだ?そんなどうでもいい事を考えながら、俺は朝食の準備をする。準備と言ってもとっても簡単!まず、冷蔵庫からラップに包まれているものを二つ取り出す。次にオートミールを耐熱容器に適量入れそこに、生卵と水を少し入れる。

さらに、さっき取り出したラップに包まれてたものも入れるため、ラップを取る。ラップに包まれていたものそれは何かというと...。茹でた鶏胸肉を一口だいにしたものと同じく茹でたブロッコリー、ニンジン、トマト。これらが包まれていた。

そして、それらを耐熱容器に入れラップをして、約2分レンジでチン!はい終了!それを台所で立ち食いする。この学校に入学してからの食事は大体これだ!レンチン!マジすげ〜!さすが!レンチン先輩と呼ばさせて頂きます!

※朝のため頭がバカになっています。ご了承下さい。

朝食を済ませ、食器を洗い終え。時刻を確認する。


 「6:30か」


いつもならこの後は、日課の筋トレをしプロテインを飲み、ランニングをするのだが今日はランキング戦があるためオフ。いつもなら、精霊の森に行くためにもっと早く起きる のに、時刻が6:30なのはそのため。決して、ランニング戦に緊張して全然寝れなくて、寝坊したとかそんな理由ではない。うん。


「しっかし、まだ時間があるしどうしようかなぁ〜」


少し考えるが、やはり思い浮かばない。


「とりあえず、支度するか」


鞄にタオル、水筒を入れ、その後パジャマから制服に着替える。何故、鞄に体操着を入れないかというと、この制服は、なんでも凄い精霊の力によって作られたらしい。この制服を着ることによって精霊の攻撃、つまり精霊魔法のダメージを減らしてくれる。そんな制服があるのにわざわざ体操着を作る必要が無いと判断したのだろうと俺は考えた。真意は知らながそんなところだろう。支度を終えて、歯磨きをしていないことを思い出したので脱衣所のところにある洗面台に行き顔を洗い、歯を磨く。丁寧に!これは重要!そんなこんなで、時刻を確認すると7時半ジャスト。寮から校舎までは約30分前後かかるので、俺は部屋の鍵をかけて校舎に向かう。

しばらくして、昇降口前付近まで来ると人集りができるのがわかった。何故、人集りができるのかというと、ランキング戦の対戦表は昇降口前にある掲示板のようなものに貼り出されるからだ。


「しっかし、近くまで来たのはいいもののこれじゃあ見えないなー」


そうこうしていると、後ろから馴染みのある声が聞こえた。そう、みんな大好きレオルだ!


「よっ!火聖、すげ〜人集りだなぁ対戦相手誰か分かったか?」


フッ何を今さらw


「見ての通り分からない、この人集りだからな...。レオルはどうだ?」


「俺か?俺は明日の第2試合からだった」


ランキング戦、これが行われる期間は3日間。最終日は2,3年の1位同士で試合をして学校1位を決める。尚、1年生は、契約精霊がいないのがほとんどのため今回は観戦のみ。試合は、制限時間内に相手を気絶させるか、負けを認めさせるかで勝敗を決める。ちなみに、トーナメント制だ。


「レオルは明日か。俺のやつを探すの手伝ってくれよ」


流石にこの状態で1人で探すのは難しいからな。

手伝って欲しいマジで。


「いいぜ!俺の予想は学年トップのあの人だと思うけどなwまっ、冗談だけどw」



「おいw冗談でもやめてくれwアイツ結構苦手なんだよ!」


と、冗談を交えながら、人と人の間から対戦表を見ていると事件は起きた。さっきまで、周りが煩かったのにたった一人の足音しか聞こえない。さらには、あのアホレオルがさっきまでゲラゲラしてたくせに、静かになっているのに気がついた。そして、足音が俺の背中のところまで来るとピタリと止まり反応がない。周りから視線だけが集まるのが分かった。ま、まさか...ナ....。そんなハズはない!何かの間違いだ!と俺は思ったが、確認せずにはいられない。俺は…恐る恐る後ろを振り返る。ゆっくり、焦らず。冷や汗をかいているのを感じ、ゴクリと唾を飲み込む。俺の背後にいたのは....。


「よ、よぉ.....。ひ、ひさ...久しぶりだ...なぁ...キュ...キ、キュリア...」


「あら、久しぶりね緋桜くん。あなたの苦手なキュリア・サウローナだけど何か言いたいことあるかしら?」


キュリア・サウローナ。彼女は2年生の中でトップの精霊使いだ。そんな彼女は、2年生の中で最も精霊騎士に近いと言われている。ちなみに、精霊騎士になるにはある特殊な技を習得し、使いこなさなければならないらしい。さらに、キュリアは貴族の生まれらしい。らしいばかりの情報…。これらは噂話だ。


「い、いえ何もないです!それにしても苦手なんて、人聞きが悪い。それを言ったのは、そこに突っ立ってるレオルくんですよーwハハハ!」


とりあえず、レオルのせいにしておけば何とかなる!レオルがさっき「テ、テメー俺に罪を擦り付けるなんて!ただじゃおかない!」とか言っていた気がしたが、気がしただけだから、とりあえず逃げよう!俺がそう決断して、逃げようとして...。


「あら?緋桜くん何処に逃げるつもりかしら?」


できなかった...。ハハハ。グッバイ。俺は諦めてキュリアに応える。


「に、逃げるなんてそんなことするわけないだろ?俺の対戦相手が誰か、探しに行こうとしただけだよ!ハハハー」


とりあえず、テキトーに言った。


「あら?その必要は無いわよ?」


その言葉を聞いた瞬間寒気がした。そこに満面の笑みのキュリア...。ま、まさか...。冗談だろう...。


「だって私が...」


おい!マジか...。やめてくれ!!そんな...。

俺は残り数%に縋りついた。靴をも舐めらる程の迸る熱いパトスで!!

しかし現実は違った。。俺の思いを踏み躙ったのだ!笑顔で...。


「あなたの対戦相手だもの!」


5のダメージを喰らった。クッ。。


「そ、そうか、、、で、いつで何試合目だ?」


「今日の第1試合よ」


会心の一撃!!

グハッ…。俺の体は崩れ落ち、両の手を床についていた。


「...初っ端から...そんな..。学年トップと試合って...。教師め!まさかわざとじゃないだろうな...俺に契約精霊がいないからって...クッ..」


権力反対!!


「そんなわけないでしょ!偶然よ!それに、学年トップってねぇ...。あなただけには言われたくないわね!!!1年生のときのランキング戦で私の[矢]あなたに擦りもしなかったんだから!!」


そう、俺はコイツと一戦交えたことがある。 リスのような精霊で属性は水。そして彼女は、2年生で唯一精霊武具を使えることができる。その武器は[弓矢]、中々の筋で日に日に命中精度が上がっていると聞いている。俺との試合をしたときもかなりの命中精度だったと思うんだけどな...。


「あーそれは、その...あれだ!まぐれだ!それに避けるのに必死だったからな五分五分で、結局引き分けだっただろう?」


「へーそういうことを言うんだ〜じゃあどこの世界に精霊使いと互角に戦える契約精霊のいない人間がいるのよ!!」


ごもっともでございます!言い訳ミスったー!!


「まぁいいわ、とりあえず試合楽しみにしているわ。」


えー、楽しみって、ちょっと頭おかしの?絶対手を抜いて速攻で終わらせるしかない!だって、後輩や先輩、同学年のいる目の前で、契約精霊のいないやつをボコるんだぜ?耐えられますか?はい、無理です。したがって、手抜きしよう!そんな事を考えていると...


「緋桜くん...手....抜かないデネ?」


ナニコノエガオ...。:(;゛゜'ω゜'):ガクブルですけど..。こ、怖い...何これホラー?返事しなきゃやられる!?


「は、ひゃい!....全力でやらせて頂きましゅ!」


あっ噛んでしまった。だが、当の本人はとても満足気のようだ。すると笑顔は変わらず...


「じゃあ、試合で会いましょう!」


そう言って彼女は昇降口に入って自分の教室に行ってしまった。気がつけばほとんどの生徒は、教室に行っていた。俺はさっきからブツブツ独り言を言っているレオルと共に教室へと向かった。

〜〜〜

朝のHRを終え、Aクラスから順に実技訓練場に向かう。ちなみにクラスは、A〜Eのクラスがありどの学年も、Cクラスが一番人数が多く、A ,Eのクラスが一番人数が少ない。そして、俺とレオルがいるクラスが最低のEクラス。キュリアは、誇るべきAクラスだ。


実技訓練場に向かってる途中、レオルと会話をすることにした。


「レオル、開会式って長かったっけ?」


「いや、すぐに終わったと思うけど。どうだったかなー」


そんな、イベントがあると絶対きになる事ベスト10にありそうな事を話していると訓練場に着いたようだった。それぞれ、クラスごとに席に座り天井に設置されているモニター画面を見る。すると、校長らしき人が写し出されて長い前置きを端折って端折っていきなり「今からランキング戦を開始します以上」と言って唐突に始まったランキング戦、1年生の方を見ると、口が全員開きっぱなし!すげー全員!初めて見た!この瞬間俺は感動を覚えた!そんな事を思っているとアナンスが流れた。


〈これより、2年生の第1試合を始めます。該当する生徒は選手控え室にて、それぞれ準備を済ませ自分の番まで待機をして下さい。〉


「おっ、もうすぐか。じゃあレオル行ってくる!」


席がレオルと近かったので、そう言った。


「おう!頑張れよ!」


以外とシンプルだった。まぁ一応背中を押されたので頑張りますか!席を立ち、控え室に向かう。試合は男女合同で行うが控え室は男女別れている。にしても何故だろうな。レオルなんか、その事をずっと言ってたなぁーなんて事を考えながら歩いていると、目的地に到着したのでドアを開け入る。中では無言。誰一人として喋ろうとしない。こんなんでいいのか?



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