プロローグ
宜しければ、アドバイス等お願い致します。
これは、ある少年が産まれたときの話。
ある病院で、もの凄い勢いで廊下を駆け抜けていく男の姿があった。通り行く先々で、看護師や医師に注意されていたが全て無視していた。いや、寧ろ加速させていた。その男の表情は必死で、だけど、どこか嬉しそうな、、、そんな感じがしていた。男は、これまで上げていた速度をゆっくりと落とし、部屋のドアのとなりに書いてある名前を確認すると、深呼吸をして呼吸を整えていた。そして、ドアを開ける。
と、同時にもの凄い勢いで、ある女性のもとまで駆け寄ると、話しかけた。
「遅くなって悪い。フユミ。それで、この子が、、、」
男の問いに女性が答えた。
「は、はい。この子が私達の子供です。キトラさん。」
「そうか、フユミありがとう。よく頑張って産んでくれた。本当にありがとう。」
男は、女性とその女性に抱かれている赤ん坊を自分の両手で包むように抱いた。少しの涙を零しながら。
時は遡ること、あの赤ん坊が産まれるとき同じくして、目覚めたモノがいた。そして、目覚めてすぐに何か、これまで求めていたものが見つかったような反応をしてこう言った。
(この感じ…まさか!?やっとか!遂に!だとしたら、急がねば…奴が目覚める前に―)
そう言った後、それは羽を広げて何処かへ飛んで行ってしまった…。
これは、始まり。
少年の運命が少しだけ動いた瞬間に過ぎない。