表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

イー!!!世界征服 ある戦闘員の野望 謀略編

悪の組織の1戦闘員(補給部隊)の俺は長距離バスでの戦闘で死亡した筈だったが、

バスの乗員諸共異世界に転生した。

2019/11/03 筆おろし


イー!!!世界征服 ある戦闘員の野望 謀略編


前回までの裏すじ


悪の組織の1戦闘員(補給部隊)の俺は長距離バスでの戦闘で死亡した筈だったが、

バスの乗員諸共異世界に転生した。

転生者とおだてられ戦闘スキルを磨く者が多い中、俺は寝る間も惜しんで

この世界(異世界)についての文献を読み漁り、多方面の知識をつけた。


魔王軍のゴーレム使い(CV:江口拓也)と初陣の最中。

表面上、人質に取られたていで俺は当初の予定通り魔王軍に合流。

以後、ゴーレム使いとコンビを組みいくつかの仕事をこなした後、

魔王軍の派遣社員待遇で採用された。

世界征服の道は遥か彼方だ。


指令:極東の魔法王国アパンに災厄をもたらせ。

上役(CV:森川智之)から示されたこの何とも言えない漠然とした指令。


ぼんやりとした目標だけで、明確な期限もない。

俺の器を計るという事か。

活動資金として幾ばくかの人間の金を要求した。

人間の金は魔族にとっては価値がないものだが、人間との交渉に使う為や

コレクションとして集めている者が少なからずいる。


という訳で、とりあえず魔法王国アパンの国境まで来た訳だが。

国境は要害の地だな。

等間隔で魔法塔が立っている。

国境を魔法障壁でぐるっと囲んである感じで、石造りの関所は如何にも厳重そうだ。

まあ、隣国が嘘つきの国として有名なバン国ではしょうがあるまい。


とにもかくにも、この偽造手形で抜けられるかが問題だ。

見破られれてこれにて終了では、目も当てられない。

手持ちの金を増やす事を考えないと、軍資金が多いにこしたことはない。

パンで商売でもして金を増やすか。

いやいや、嘘つきの国として有名なバンでは盗まれない様にするのが肝要だな。


国境の川のほとりにたたずむ商人風の男が一人。

ふと気になり声をかけてみた。

私はトク(CV:島田敏)。バンの商人です。力なく返した。

知ってますか?バンには人を信じるなという諺がある。

親戚の紹介で山を買ったが、とんだ食わせ物でした。

こう言うとトクは肩を落とした。

一応山は私の物になったんですが。

トクは深くため息をつき山を指さした。


深い山並みを割る川を挟んで向こう側がアパンか。

アパン側の山は管理が行き届いており、林道には山を管理する男達が行き来していた。

うっそうと茂った樹木。

山の木々は伸びるに任せ、曲がりくねり建材として役にたたず。

木を切って運び出そうにも林道を整備していないので、搬出にあたって

手間暇が余計にかかる。

総じて算盤が合わない。


嗚呼、原野商法という奴だな。

何処の世界にも悪い奴はいる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ