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第5部

挿絵はシノムラマリコ、パピヨン、オオヨドハジメ

挿絵(By みてみん)


「つぎはどこに行けばいい?」とパピヨンに聞いて見た。


城の風呂場は、近くの温泉からお湯を引いていて、さながら温泉プールの様に広い。


混浴状態で、三人もろ裸で、キャッキャ♪ 言いながら遊んでいる。


広い湯舟の真ん中に、料理人の作ってくれた最高ランクのアイスクリームを銀の器で食べながら、


パピヨンが答えた

「海賊がいいかな」


マリコは薬湯に入りながら苺バナナクレープの3個目をほおばりながら、オレンジジュースを飲んでいる。


「痩せる薬湯に入りながら大食い一直線ですな」とオオヨドハジメがマリコを笑って皮肉った。


オオヨドハジメはアイスクリームソーダを飲みながら、

「じゃあ、今からいこうか」と言った。


「いいわよ」「いいね」と二人が頷く。



お城の庭にいた蝶にパピヨンが魔法をかけた。


大きなハゲタカになった。三人は乗れそうな大きさだ。


食料の準備を整え、「いってらっしゃいませ」の執事の声に見送られて出発。

空からの眺めは素晴らしい。

パトリア王国が小さく見える

果てしない草原に

城壁に囲まれた街があちこちに散在する

海岸線はまだ見えない

広大な森を抜け美しい湖を越え険しい岩山をいくつも飛び越えた

ようやく海岸線に出ると、パピヨンはみんなを大きなハゲタカから降ろした。

砂浜で

海の中の小さな魚にパピヨンは魔法をかけて三匹のイルカにした。

「さあ、このイルカに乗って」

「わあ、すごい」とマリコ

オオヨドハジメ、シノムラマリコ、パピヨンは三匹のイルカに乗って大海原に出た。


沖の大海原の真っただ中で、一艘の海賊船が仕事中だった。



襲われている商船は大勢の船客を乗せている。


逃げ場のない船の上で一か所に船客が追い詰められて、

女たちは装身具を奪われて、男たちは財布を奪われていた。

若い男は、手錠をかけられているーー若い女がどこにもいないが、乗っていないということはないだろう

多分、女は娼婦宿へ、男は奴隷市場へ売られる。


売り物にならない年寄りや子供は海のサメの餌食だ。


船に張り付くと、イルカの上からパピヨンが魔法をかけた


パピヨンがいきなり、海賊の20人ほどの子分たちをカエルに変えてしまった。


浮上エメルゴ


三人は船の上に上がった

降下デフェロ


船客たちが、どよめいた「助けが来た?」

開錠クラビスアペリオ!」


手錠がはずれた


「海賊の船長はどこ?」とオオヨドハジメが聞いた。

「私のパパが連れていかれたの。お姉ちゃんたちも船首よ!」と小さな女の子が言った


オオヨドハジメは船首へ走った



数人の強そうな子分とイケメンの海賊の船長が手錠をかけた若い女たちと商船の船長らしいおじさんに爆弾らしいものを見せていた。

「この船には、すごいお宝が載せられてるはずだが、どこにある? 言わないとこの爆弾に火をつけて船ごとふっとばすぞ」


「たしか魔人の封印されてるランプで三つの願いが叶うとか」と海賊の子分が言う


「わたし、それ欲しいなー」とシノムラマリコ


イケメン海賊船長は周りに手錠をはめた若い娘たちをはべらせている。

シノムラマリコはその娘たちの中に紛れ込んだ。


そしてイケメン海賊船長に近づくと、船長の後ろから船長の持っている爆弾と武器を『なんでも盗む手袋』の威力で盗んでしまった。そしてそれを海に投げ込んでしまった。

「あれれ、何をしやがる! この女ぁ!」


オオヨドハジメが剣を構えて、イケメン海賊船長に切りかかった。

海賊船長はいきなり、黒い玉を床にぶつけると海竜の姿に変わった。


船首は逃げ惑う娘たちで大混乱。


パピヨンがオオヨドハジメに魔法をかけた

攻撃倍アグレディオル!」


海竜が氷の息を噴き出して周りの人間はすべて氷ついた

逃げ惑う娘たちも氷ついた。

マリコは見交わしの服のおかげで氷の息を避けた


オオヨドハジメは海賊船長に剣で打ち込もうとして構えたとこだったので

まともに氷の息を受けて凍り付いた。


「避ければいいのに」とパピヨン


「避けれるかよ!」とオオヨドハジメ


パピヨンはオオヨドハジメに炎の呪文を唱えて、氷を溶かした


「あちちちちっー!」


黒こげになりながら、オオヨドハジメは、動けるようになるなり、水竜に剣を撃ち込んだ。

水竜はあっさり避けると、また氷の息を噴き出した。

今度はオオヨドハジメは氷の息を避けた。

そして素早く剣を構えて水竜に切りかかった。


剣は少し水竜の鱗を切り裂いて、水竜の尻尾でオオヨドハジメは軽く弾かれてしまった。

今度こそ、と気合を入れて水竜の隙をねらう

水竜も、オオヨドハジメが強いと気づき、オオヨドハジメの動きから目を逸らさない

水竜が尻尾をグルんと鞭のようにオオヨドハジメに振った

オオヨドハジメはそれを軽く避けた

オオヨドハジメは斜めに切り込むが

水竜はそれをヒョイと避ける


水竜が氷の息をオオヨドハジメ狙って吐いた

オオヨドハジメはそれを避けると、剣を両手で握り締め、バットのように大きく振りかぶった



剣は水竜を真っ二つに切り裂いた。


黒い煙が上がって水竜の姿は海賊船長に戻り、倒れて息が絶えていた。


「やった!」パピヨンがオオヨドハジメの唇にchu!とキスした。


オオヨドハジメは赤くなってぼうっ~となってしまった。


海賊たちを無事に倒して、商船の人たちも無事だった。

オオヨドハジメとパピヨンとシノムラマリコは商船の船長と船客たちに感謝されて、またイルカにのって帰路についた。


しかし、オオヨドハジメとパピヨンは、二人が戦っいる間に、盗賊の眼の魔法の力を使い、魔法のランプの在り処を透かして見つけたシノムラマリコが、ちゃっかり商船に積まれていた魔法のランプをコソ泥したことを知らない。


お城に戻った三人はまた混浴の温水プールのようなお風呂で汗を流して、料理人の美味しい料理を食べた。


シノムラマリコはガメてきた魔法のランプを自分の荷物入れの中に隠してしまった。



次の日、彼女が自分の荷物入れの中を整理しているとき隠している魔法のランプが転がり出た。


そのときオオヨドハジメが横を通りかかった。


「あれ? その急須みたいなの何?」とオオヨドハジメがマリコに聞いた。


「あ、なんでもないの。パピヨンに黙ってて! オッパイ触らせてあげるから!」

と言われて、彼女のオッパイにいきなり右手を掴まれてむぎゅ!と押し当てられた。


ーーでへへへへへ(#^^#)♪ーープリンプリン柔らか~い……


オオヨドハジメは鼻の下が伸びてすっかりダラシナイ顔になってしまった。





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