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第2部

まずは、遠くに見えるひなびた村へ行ってみた。


村で、情報集め。


「近くに暴君の王様がいて、おちおち畑仕事もできないよ」という農夫の愚痴を聞き、その暴君を倒しに行ってみる。


「乗れる馬はないかな?」という僕の言葉に、魔法使いのパピヨンが、足元の草むらにいたバッタに魔法をかけて、馬にしてくれた。便利だ……三頭の馬に乗って出発だ


その暴君の居るというパトリアの町へと行く。


馬でひとっ走り……と思ったが

「しまった、お腹空いた」


「待ってて」彼女が、そこらの草花に魔法をかける。たちまち魔法で食事が現れる。

広げられたレジャーシートに鳥の丸焼きと大きなアップパイ、チョコレートドーナツが20個、グレープジュースの大瓶とコップが3個


たらふく食べた後、近くの小川で水浴び。

魔法使いの彼女は、裸で、僕に水をかけて喜ぶ。僕も裸でパピヨンに水をかけ返す。シノムラマリコはブラスリップで水浴び

笑い声……楽しい……


ひととき、彼女らと楽しんで、また馬3頭に乗って、パトリアの町を目指す。


向こうに、城壁が見えてきた。

町の入り口に、黒い鎧をきた兵士が二人いて、

「パトリアの町に入りたいなら、俺たちに金よこせ」と言う。

パピヨンに「どうしよう?」というと、町から少し離れてから、彼女は足元の石に魔法をかけた。

石がたちまち金に変わった。

「これでいいんじゃない」

町の入り口の兵隊に、石ころを変えた金の塊を見せると、喜んで町に入れてくれた。

シノムラマリコに「あなたは最強なんだから、ぶっとばせばいいんじゃないの?」と言われた。

「暴力は、最小限にしたい平和主義者だ」と、彼女に言った。

笑われた。


街の中へはいると、どよーんと暗かった。

町の目抜き通りの商店街もほとんど人がいない。

活気がないが、人は大勢住んでいるようだ。


わずかに店を出している人がいる。

雑貨屋らしき人に聞いて見た。


「ここんとこ景気はどう? 王様はどういう人なの?」


変な耳の形をした小さな虫が飛んでいる

店のおじさんは大きな声で、


「王様はイケメンですばらしい人だよ。この国は豊でみんな幸せだよ」と言った。……棒読みだったが……


おじさんはものすごい小さな声で、僕に言った。


「この国には、耳の形をした耳虫というのがどこにでもいて、王様の悪口を言うと、そく兵士がきて逮捕されて鞭打ちか奴隷にされるんだよ。悪けりゃ死刑だ。気を付けな」



僕は、王宮へ行った。

門には強そうな兵士がいた。

僕は剣を抜いた。黄金の剣で、ツカには魔法の鉱石がはめられている。

剣を真上にかざしてから、両手で構えて、そのまま、正面からいきなり切り込んだ。

兵士は簡単に気絶させれた。

門の中に入ると、大勢の兵隊が出てきたが、全員ーー剣は両刃剣なのでーー剣の腹で殴って気絶させてどんどん城の中へ進んでいく。

城の中は迷路の様だ。

ついに迷ってしまった。魔法使いのパピヨンに聞く。

「どういけばいい?」

彼女は「道案内イチネリスダクトル」の魔法を唱えた。


緑色に輝く光の虫のようなものが、「わたしについてきて」と囁いた。


3人で後を付いて行く。

すぐに玉座の間に到着。

剣で、扉をぶっ壊して、玉座の間に入った。

王様がいた。

イメージと違いめちゃくちゃイケメンの若い20歳位のカッコいい細マッチョの男……めちゃモテるだろうなぁ


盗賊のハルコが「めちゃくちゃイケメンね。悪い人に見えないわ」と頬を赤らめてうっとり。

彼女を「怪我しないとこに引っ込んでな」と物陰に隠れさせた


王の前に、30人ほどの黒い鎧の兵士が

「おまえ、どういうつもりだ!」と叫び、「ハトル王に向かって無礼であろう!」と叫び、剣を振りかざしてかかってきた。

オオヨドハジメは、剣で薙ぎ払った。

30人の兵士が、即座にすっころんで、気絶してしまった。さすがlv99.


憎々しいイケメンのハトル王は、マントをサッと翻すと、黒々とした漆黒の鎧をまとい、銀色の黒い大剣を構えた。

「この痴れ者めが!」と叫ぶと、上段に構えてオオヨドハジメに撃ちかかってきた。

オオヨドハジメは、サッと避けると、王の背後から剣をふるった。

王にほとんどダメージが入らない。

魔女の彼女が、炎の呪文を唱えたが、はじき返して効かない。


僕は足払いをかけた。が、王は転ばずに、逆にオオヨドハジメの隙をついて、横へ薙ぎ払った。もうちょっとで胴体が切れるとこだった。ぎりぎり交した。

魔女の彼女は、オオヨドハジメの攻撃力を上げる呪文をかけた。

王がパピヨンを剣で狙って交されて空振りしたところを

オオヨドハジメは両手に力を込めて 袈裟切りにハトル王に切り込んだ。


王の漆黒の鎧を切り裂き、剣は王の身体を真っ二つに切り裂いた。


王は倒れて、王の身体は黒い煙となって消え去った。


戦いは終わった。

城の兵隊は逃げ出して、もう城にはだれもいなかった。

「牢屋の捕らえられてる人たちを自由にしたあげないと」と魔女の彼女が言う。

「そうだね」と僕が笑顔で返す。

彼女は「道案内イチネリスダクトル」の魔法を唱えた。

牢屋まで一目散に走った。

なんと、町の住民の半数近くが、牢屋の中に捕らえられていた。これじゃ、町に人の気配が無いのはあたりまえだ。


食事も水も十分に与えられてない人たちがオオヨドハジメに言った。

「きょうの夕方にここにいる人間はみんな、死刑になる予定だったんだよ。ありがとう」

骨と皮ばかりの人たちが、力のない声で、しかし、嬉しそうに言った。

魔女が呪文を唱えた「開錠クラビスアペリオ!」


すべての鍵が開き、捕らえらええていた人々は自由になった。


城から、自由になった人々が溢れ出てきた。街の人々は、威張っていた兵隊たちが我先に逃げていく姿を見て、王が倒されたことを知った。

町の人々が歓声をあげて、城になだれ込んできた。

オオヨドハジメを見つけると「彼がハトル王をたおした勇者だ」と誰かが叫んだ。

人々は、オオヨドハジメを胴上げすると、

わっしょいわっしょいわっしょいと担ぎ上げて、玉座の間に連れてきて、王座にみんなでトンと座らせた。

「さあ、わたしたちの新しい王様だ!」とみなは嬉しそうに口々に叫んでいる。


魔女の彼女がオオヨドハジメを取り囲む群衆の向こうから、けだるそうに言った。

「どうすんの?」

「う~~ん」


モタモタしているうちに、オオヨドハジメは王冠を被せられて、町の新しい王様にされてしまった。

魔女の彼女はあきれ顔。


「新しい王様ばんざーい!」町の広場は歓呼の声に満ち溢れ、町には活気がもどった。

美少女の魔女のパピヨンはオオヨドハジメの王座のそばで「これからどうするの?」と笑っている。マリコは「これからどうしよう?」と浮かぬ顔


「しばらく、王様を楽しもうぜ」








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