第1部
挿絵はシノムラマリコ、パピヨン、オオヨドハジメ
僕はオオヨドハジメ。月並高校一年15歳
ヤンキーの多い三流高校の私学へ通っている残念男子。ダメダメボーイの帰宅部。顔もそれなり。女にもてる可能性0。 アホで元気だけが取り得の高校生
中学を卒業した時、いきなり両親が離婚した。
両親は離婚する時、僕に承認を求めた。僕は僕の一人暮らしを条件に両親の離婚を認めた。
僕は、いま、高校の近くの駅前のボロいワンルームアパートに一人暮らし。
父と母から毎月、同じ金額の金を仕送りされて暮らしている。まあ、ぎりぎりだけど、一人で気楽にやっている。
僕の両親はどっちもプレイボーイ、プレイガールで、夫婦だったときからそれぞれに愛人がいた。
離婚してから、すぐに二人とも再婚し、いまはどんな暮らしをしているかは僕は知らない。
このアパートに越して来た時、僕のアパートの部屋に前の住人の忘れ物らしき電子ミニゲームがロッカーの隅に落ちていた。
気にも留めず、机の引き出しに入れて忘れていたが、ある日、夕方、コンビニ弁当を食べたあと、スマホのテレビを見ながら、何気なくそのゲームにスイッチを入れてみた。
そしたら、なんと、その中に……魔女パピヨンが封印されていた。僕と同じくらいの15歳位の美少女だった。
「あーうっかりこんな変な物の中に閉じ込められてしまったのよ」と背伸びをして、
「ありがとう」と可愛く小首をかしげてウインクした。
「ファンタジー世界から魔法で転移して現世へ遊びに来たの」と言う
彼女は魔女で、僕の三つの願いを叶えてくれると言う。
「早く言え!」とパピヨンがせかすがーーーーどうしよう? 東大に行きたい? 省庁の公務員試験に合格したい?
アイドル人気歌手と結婚したい? 最強のサッカー選手になりたい? それとも最強の野球選手?
超イケメンになりたい? 宇宙飛行士になりたい?----
とりあえず、ダメもとでと思い「僕に惚れてよ!」とパピヨンに願ってみた。
願いは叶った……三つの願い以上を叶えられるようにと思った僕の賭けは成功した……と思ったら、
……実は個人的に封印を解除されたときに僕に好意をもってくれたらしくて、『三つの願い』というの自体ーーこういうときは、そう言うのかな?ーーと思って行っただけの、フェイクだったらしい。
魔女に「僕の事、好きなら好きと言えよ」と言ったらふくれっ面してそっぽ向かれた……ふっ……
次の日、僕は学校へ行った。
朝7時半に起きて、流し場でお湯を沸かして髪を洗い身体を拭き、手洗いで洗濯物洗って、部屋の中に干して、牛乳を一本飲んでそれで朝ごはんとした。
魔女のパピヨンはロッカールームでテントウムシの姿でまだ眠っていた。
僕はだまって、制服を着ると、カバンに時間割を入れて、8時20分に部屋を出た。
走って行けば5分で、予鈴が鳴るまでに校門に入れる。
予鈴で週番が校門を閉めて遅刻のチェックが始まる。
遅刻したらグランド5周走らされるのである。
学校へ走っている途中で、スマホを見ながら自転車に乗っているおばさんが、僕の方へ向かって走ってきた。よけようとした瞬間、おばさんは逆にハンドルを切り、まともにぶつかりかけた。おばさんが怒って僕に「このクソガキっ! どこ見てるのよ! あんたのせいでぶつかりかけたわよ!」と怒鳴った。瞬間おばさんの姿が消えた。自転車だけが倒れていて、ゴキブリが一匹いた。ゴキブリはどこかへ飛んでいった……まさか、げげっ……
僕の制服の袖口に、テントウムシが1匹いるのを見つけた。……うふふ……という声が聞こえた。
不思議な七色の点のついたテントウムシ、パピヨンだ。
いつもは、8時25分の数秒前に校門に入れるのだけど、今日はそのせいで、オオヨドハジメの前で、風紀委員の週番が校門を閉めている。
風紀委員の男女の二人の週番が、オオヨドハジメに向かって叫んだ。
「グラウンド5周ね」「さっさと行って来いよ、こっちも忙しいんだから」
いきなり、二人の姿が消えた。
袖口のテントウムシが……うふふ……
ゴキブリが2匹、校門の週番の立っていた場所にいる。
ゴキブリ2匹は驚き戸惑っている
「げげげ」
授業が始まりーーーー昼食時間になった。
オオヨドハジメは購買にパンを買いに行く。
焼きそばパンとクリームパンとメロンパンと牛乳を買う
教室へ戻ろうとするオオヨドハジメをヤンキーの男子が3人前を遮った。
「キタノさんがお呼びだ。屋上へ来いよ」と言った。
教室でパンと牛乳を食べ終えてから屋上へ行った。
屋上にキタノさんと6人ほどの不良ヤンキーがタバコを吸っていた。
「おい、待たせやがって」とキタノさんは言うと、足でタバコを消しながら
「おまえ、このまえ俺の舎弟になれって言ったけど、返事は?」
「お断りします」とオオヨドハジメ
「舐めんなヨ、キタノさんが直接声かけてんのに」と他の6人がオオヨドハジメを取り囲んだ。
……うふふふ……
いきなり、6人とキタノの姿が妖怪のような化け物になった
周囲の世界が、いきなり暗黒になり、異様なムードになり、学校の校舎が不気味な岩山になった。
学校の生徒も、先生も、みんな蝙蝠やオオカミや毒キノコのような化け物の姿になった。
学校の校門から校内が異界になってしまった。
……ウフフフ……オオヨドハジメの制服の袖口に留まっているテントウムシが笑っている。
「あはははは」
……これでは授業にならない……オオヨドハジメは自分のアパートの部屋に帰った。
彼女は僕のことが好きみたいで……それはそれで嬉しいんだけど、けっこう激情家で、彼女の僕への愛情が暴走し、僕をいじめる不良グループのいる学校が、彼女の怒りで、魔界にされてしまった。
アパートの部屋に帰ってからも
僕の部屋へ「家賃を値上げする」と言いに来た大家や押し売り瞬間湯沸かし器のセールスマン、押し売り消火器セールスマン、ヘッポコ新聞の勧誘員とかが、4人がいきなりゴキブリにされてしまった。
彼女の涙が唯一の呪いを解く方法とかで、僕は彼女に土下座して、玉ねぎで涙を無理やり流してもらい、空の目薬容器に入れて持っていき校門のところで涙を振りかけた--なんとか、高校の呪いを解き、魔界から、現世の高校に戻した(週番の二人も眼の前で戻った)
ゴキブリにされた4人は、瓶の中に入れて保護してたのだが、彼女の涙をかけたら、瓶の中からいきなり元に戻った。大家のおじさんは、ぼーっとしてて、そのまま家に帰った。押し売りセールスマン2人と新聞の勧誘員たちは逃げて行った、
僕を害するーーと彼女が判断した人に対して彼女は容赦ない。気が強いので、僕が言っても聞いてくれない。彼女の呪いは永続的なのだ。(自転車のおばさんはゴキブリになってどこへいったかわからない……これでは犠牲者がもっと出る。僕にはどうにもできない……
僕は魔女の彼女が好きになっていた。魔女のパピヨンにも好意を持たれてるし……彼女に求められて一回だけキスをした……僕は彼女と暮らす方向で『これからの生活』を検討した結果、彼女のいたファンタジー世界へ僕のほうが移住することにした。
ところが、異世界へ行こう、としたその直前に、僕の部屋に幼馴染の小学校で、ずっと同級生だった女の子がいきなり訪れた。小学校の頃から彼女の親が暴力を振るうという話は聞いていた。彼女も同じ月並高校に受かって入学して同じクラスになったはずなのに登校する姿をほとんど見たことがない。病気だろうか思っていたオオヨドハジメだったーー顔が泣き腫れている。僕の部屋に入ると、また泣き出した。
「母と義理の父の虐待で殺されかけてたの。家出してなんとか難をまぬがれたの。どうかここに置いて欲しい」
とシノムラマリコが泣きじゃくりながら僕とパピヨンに頼んだ。
「どうしよう? 幼馴染もたすけてやってくれない?」
「仕方ない、異世界へ行くなら一緒にいこう」と魔女の彼女。
すべての事情を話すとシノムラマリコも承知して、ファンタジー世界へ3人で行くことになった。
僕は僕を愛する魔女パピヨンに願った「ファンタジー世界へ行きたい」
気が付くと、僕とパピヨンとシノムラマリコは森の入り口にいた。辺りは広大な草原で、向こうの方にひなびた村が見える。
パピヨンの解説
「この国の名前はハルモニアというのよ。
伝説では5000年の昔に現世の古代の女錬金術師が人間たちの夢を素材に錬金して作り上げた世界よ。
現世と冥界と魔界の狭間にある国よ」
ーーさあ、これからどう生活していこう? できればーーハーレムとか女奴隷とか……むふふふ♪
王様になろうか? 勇者になろうか? 彼女と同じ魔法使いになろうか? 盗賊でもやる?
とりあえず、勇者になることにした。
これから、どんどんお宝を奪って……いやいやいや、魔王を倒しに行こう。
さあ、どうしようかな?
魔法使いの彼女が、僕を魔法で、最強剣士にしてくれた。lv99
魔法で、最強の剣と魔法の最強の鎧セットを出してくれた。装備レベルlv99
いきなり、最強。
シノムラマリコは女盗賊にあこがれていたので盗賊になった。
さあ、どうしよう?
「ハーレム作ろう!」と言ったら、彼女ら二人に揃っていきなり平手打ちされた。
(がっくり、淡い期待は潰え去った……)
「調子に乗るんじゃないわよ!」「何考えてんのよ」
美少女魔法使いと幼馴染と、これからどうしようか?
魔法の呪文だけはハリーポッターを意識して本物のラテン語を使っています。
大学で単位取って程度ですが、10年以上前に使ったラテン語辞書とラテン語参考書を家の倉庫から引きずり出して横に置いて泥縄でやってます。お慈悲を……