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05 いつの間に芽生えているんだお前ら

‥‥‥授業最初の方で、ノインと教師の召喚獣との間で起きた争い。


 30分ほど時間をかけ、ようやくその召喚獣が目を覚ましたところで、授業が再開された。



「あー‥‥気を取りなおして、改めて授業を行う。まずは、召喚士という職業に関して、既に知っている人が多いだろうが、おさらいをしておこう」


 今さらだが、召喚士という職業を一つ考えても、その可能性は幅広い。


 何しろ、呼び出した召喚獣は個人によって多種多様であり、そのできる範囲が違うからだ。



 ドラゴンやワイバーンなどの、大型・中型でかつ、戦闘力も高い召喚獣。


 リトルラビットやファイヤリスといった、小型で愛くるしい召喚獣。


 コングマンやスライムと言った、ちょっと個性あふれるような召喚獣。



 基本的に全部バラバラであり、万能性は無い。


 ゆえに、この学園で召喚獣の扱い方や過ごし方などを学んだ後、その進路も変わっていく。


 戦闘がいいなら、国の守りへ。情報収集が得意であれば諜報系へ。料理に利用できるなら料理人へ。そして、旅をしたいのであれば旅人へ。


 各自が呼びだした召喚獣の特徴を、過ごしていくうちにしっかりと把握し、その将来をここで定めるのである。


「まぁ、それらをこなすためにも、まずは自分の召喚獣がどの様なものであり、何ができて何ができないのか把握する必要がある。過ごしていくうちにわかる事が多いが‥‥‥最初の授業では、互いのコミュニケーションからやっていこう」


 という訳で、まずはそのコミュニケーションづくりという事で、せっかくこの場に召喚獣が大勢いる事から…‥‥



「とりあえず、その簡単な方法の一つとして、かくれんぼをする!」

「遊ビジャネーゾテメェラー!!場合ニヨッテハサッキノ100連発ダー!!」


 いつのまにか、教員の肩に乗って復活しているヘルールがそう言い、生徒全員がびくっとした。


 さっきの‥‥‥ノインには防がれたが、あのつば吐きか。



「すいません、質問良いでしょうカ?」


 っと、ここでノインが手を上げた。


「おお、召喚獣の方から質問するのも良いがなんだ?」

「その鳥の仕置き、私には無意味ですヨネ?」

「フフフ、アメーアメー!!アレ以外ヲヤッテヤンヨー!!」


 ノインの問いかけに対して、教員が答える前にヘルールがそう叫ぶ。


 つば吐き、突撃以外の事か‥‥‥何ができるんだ?




 とにもかくにも、かくれんぼが行われることになった。


―――――――――――――――

授業内容「かくれんぼ」

・ルールはいたって普通で、教員が100数える間に何処かへ隠れる。

・数え終わった後、教員の召喚獣であるヘルールが探しに回り、見つけた瞬間に唾を飛ばして一撃を食らわせる。なお、全員見つかるまで終わらないが、一応制限時間を設ける。

・召喚主は召喚獣と協力し、いかに逃れるか考える。

・なお、そこのメイドゴーレムの場合、唾はほぼ無効なので‥‥‥

――――――――――――――


「で、どうするんだヘルール?お前の攻撃はさっき全部見事にはじかれていたよな?」

「ウム。ナノデ…‥‥他ノニ手伝ッテモラウ!!召喚主!!唾回避シテ普通ニツカマリタイナラ、発見後かくれんぼ終ワルマデ、召喚獣ヲ手助ケトシテクレ!!」


 つまり、召喚主たちはその唾攻撃を受けたくなければ、大人しく各々の召喚獣をかくれんぼの鬼として加えて欲しいようだ。


 隠れて時間が立てばたつほど、追手が増加し、ノインでも流石に無理が生じてくるだろうと踏まえてなのだろうか。


「…‥‥なるほど、それはそれで面白いデス」


 にやりと、ノインが笑みを浮かべたが、それは優しい笑みではなく、挑戦を受け取ったことに対する勝利を確信したような笑み。


 対して、ヘルールの方は、そのルールであれば今度は勝利できると確信したような笑み。



バチバチバチバチィ!!


…‥‥気のせいか、彼女達の間にすごい火花が散っているような気がする。


 巻き添えになったような、後になる程怖いような‥‥‥


「ああ、ついでだが制限時間を終え、最後まで残っていた場合は‥‥‥そうだな、今回は遊びのような授業だが、他は座学が多いし、テストもある。だからこそ、そのテストに関して、最初の方を逃れることができる権利を与えよう!」


 微妙な様な、人によっては良いような褒美。


 とにもかくにも、初回授業としてオリエンテーションのごとく、かくれんぼが開催されるのであった…‥‥



「ノイン、隠れる宛はあるの?」

「こんなこともあろうかと、昨晩校舎内の見取り図を作製し、最適な場所を既にサーチ済みデス」


‥‥‥サーチ済みなのは良いとして、何で作っていたのソレ?ツッコミ役が非常に欲しいが、今は放棄するしかないのであった‥‥‥


‥‥‥ちょっと待て?他の召喚獣にも見つけ次第手伝わせるとか言っているけど、考え方によっては危険な様な。

探すのが得意じゃなくて、周囲を潰す類とかだと最悪かもしれないんだが。

もしかして俺、今物凄い厄介事に巻き込まれた‥‥?



‥‥‥苦労が絶えない主人公。ツッコミ役をどこからとって来るべきか‥‥‥

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