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58 無駄に犠牲が出るかもしれないので

…‥‥馬車を襲撃してきた、神聖国の大腐敗時代の残党の一派。


 俺たち以外の馬車もどうやら襲撃したことがあったらしく、それなりの人数がそのアジトに捕まっているらしい。


 異変に気が付かれ、逃亡を図られる前に、生徒会長・副生徒会長も交えて、そのアジトが割と近くにあったので、そこへ突撃することにしたのだが‥‥‥




ドッゴォォォォウ!!

「…‥‥鎮圧、完了デス」


ザックゥゥゥン!!

「こちらも、無力化いたしましたわ」


ビッタァァァン!!

「拙者の方も終わったでござる!」


どさっ

「他の皆の方が派手じゃのぅ。儂ももうちょっと派手にやるべきじゃったか?」


「「「‥‥‥」」」



 …‥‥一応、分かっていることとして、このアジトに潜むのは悪人ばかり。


 あの毒霧のようなものを風上から流して無力化させることも考えたが、中で捕らわれているであろう人たちを考えると、使用にはリスクがあった。


 だからこそ、こっそり潜入し、素早く中にいた者たちを無力化させることにしたんだけど‥‥‥



「ディー君、諜報系よりもこの召喚獣たちなら戦時の工作部隊とかになったほうが良くないかい?」

「相手の方に、すごく同情を感じてしまうのだが‥‥‥」


 副生徒会長(グラディ)たちの呆れた目に対して、何も言えねぇ。


 いや、まぁ、確かに敵の無力化をするように、ノインたちに命じたけどさ‥‥‥‥その無力化の細かい部分まできちんと伝えるべきであっただろうか。




 ある者は、ノインのロケットパンチとやらでカベに叩きつけられてめり込んだ。


 またある者は、カトレアの木の根で串刺し…‥‥正確には肉の部分ギリギリで多くの木の根が貫通して貼りつけられた。


 そしてまたある者は、ルビーの尻尾でふっ飛ばされ、ゼネの方はアイアンクローで捕らえて魔法か何かで痙攣させて無力化させた。


‥‥‥何だろう、この相手の方に同情を覚えてしまう光景は。



「ま、まぁ、気を取り直すか。とりあえず、これで全員か?」

「いえ、そうでもないようデス。ちょっと騒いだせいか、奥の方に捕らえられた人たちの生命反応がありますが、逃亡を図る者が数名ほど、確認できていマス。おそらくここの、ボスの様な方でしょウ。とは言え…‥あ、落ちましたネ」

「逃亡防止用、落とし穴を先に製作してよかったですわね」


 潜入時に、なんやかんやで奥の方とかにいるであろう、この襲撃者たちのボスが逃げる可能性も考慮し、軽く作っておいた落とし穴。


 と言っても、ただ掘ったのではなく、ルビーの火炎放射を一点集中させて溶解してできた穴に、ゼネが色々奥の方に仕掛けを施した類。


 

「無事ではなさそうだが‥‥‥逃げられずに済んだのは良かったのかな?」


 何にしても、ひとまずは制圧したので、次は捕らえられているであろう人たちの救出である。





ぎぃぃぃぃ~っ

「おお、こんな隠し扉が」

「万が一に侵入されても、直ぐにバレないようにしたのだろう」

「でもバレバレだよね。ほこりをかぶっている部分と、被ってない部分があり過ぎるもん」


 このアジトにいたやつらは掃除をしていないのか、あちこち埃があり、少々汚かった。


 だがしかし、それ故にかなり利用する部分に関しては綺麗にされており、この隠し扉が容易く露見したのである。


 奥の方へ進むと、どうも地面を無理やり掘った穴のようで、造りがやや汚い地下室になっていた。


 そしてさらに奥の方へ進むと、何本かの鉄の棒で作られた格子があり…‥‥



「‥‥‥誰だ?また誰か捕らえられてきたのか?」

「いや、売る奴か?もうここを移動なのか?」


「いや、もう誰も捕まる事もない」

「!!その声は…‥‥!!」


 ん?中にいたやつらの言葉に対して、生徒会長(ゼノバース)の答えたことに、反応したやつが‥…



「まさか、ゼノバース兄上にグラディ兄上!?なぜここにいるんだ!!」

「あ、やっぱり捕まっていたのか、エルディムと…‥‥あれ?ミウは?」

「おい、お前の無事はどうでもいいが、ミウはどうした?」

「ひでぇ!?」


「‥‥‥あの、二人とも、その人は?」


 何やら生徒会長たちの知り合いのような会話をしているが‥‥‥「兄上」とか言って居るってことは‥‥


「ああ、こいつか。紹介しよう、俺たちの不肖の弟であり、先日行方不明になった第3王子だ」

「名前は特に覚えなくても良いね。だってすぐに王城の方へ流すからね。で、さっき言ったミウってのは僕らの大事な妹なんだけど‥‥‥一緒に行方不明になったと聞いたのに、なぜおまえだけ無事にここにいるのかなぁ?」

「俺一応第3王子!!兄上たちと同じ王子なんだけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


‥‥‥兄弟仲、第1,2王子は仲がいいのに、第3王子は微妙な仲なのだろうか?


 悲痛な声を上げる、グラディたちに似た容姿の第3王子エルディム



「ン?『先日行方不明』?しかも、『やっぱり』とか‥‥‥もしや、予想できていたのでしょうカ?」

「「あ」」


‥‥‥ノインのその言葉に、ギクッと固まる第1・2王子。


 どうやら、詳しく話を聞いたほうが良いようだなぁ…‥‥


‥‥‥なーんか、この事を知っていたような口ぶりに、俺たちは疑問を抱く。

どういう事なのか、話してもらう必要があるだろう。

相手が王子たちとは言え、一応今は生徒会の学生同士としてねぇ‥‥‥


‥‥‥襲撃してきた奴ら、後でトラウマになりそうだよなぁ。その辺のアフターケアとかは‥‥‥しなくていいか。うん、襲ってきた方が悪い。今回のこのアジトには襲撃側になったが。

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