入学式そして、なんでこうなるの?
「行って来ます」「行って来ます!」
今日は合格発表の日だ。
キャロラインと見に行く為に家を出る。
ちなみに、兄弟子も付いて行こうとしたが、キャロリーンに耳を捕まれ奥の部屋に引っ張られて行った。
「遅かったかな」
合格発表の時間よりは早く付いていたが、掲示板の前は黒山の人だかりだ。
皆んなが見に来ていた。
「これから、合格発表を行います」
「あぶないのでケガに気を付けてください」
「では、発表します」
バッサと音がすると、掲示板にかかっていた幕が取れ、合格者の受験番号が発表されて、我先に確認をしようと親子で詰めかけている。
前世の合格発表は郵送で届いて、こんな発表なかったな~なんて事を思い出しながら人混みが無くなるのを待っていた。
「あった」
「私もあった」
人だかりが収まり、二人は自分の受験番号を探して二人とも無事合格である。
キャロラインは友達の結果を聞きに行ったので、ベンチに座りマーサに良い報告が出来ると思った。
後は、合格者は受付に行き書類や予定表を貰い帰宅するだけである。
「受験番号156番、ロビンです」
「はい、確認できました、少しお待ちください」
合格者受付にての一コマだ。
皆が並んで書類を受け取っていく。
この時に、クラスも教えてくれる。
「ロビン君、これに入学に必要な物が書いてあります」
「入学式までに用意してくださいね」
「また、クラスはFクラスです」
「では、入学式でお会いしましょう」
「次の方」
流れ作業で受け取りが終わる。
キャロラインも書類を受け取り供に帰宅をする。
帰りながら、魔道科は一クラス10人から15人の5クラスのはずとキャロラインが教えてくれた。
確かにFクラスと聞いたのだが・・・
まぁいいか、入学式には分かることだしと思い帰宅をして、兄弟子とキャロリーンに報告をしたのであった。
勿論、マーサにも報告の手紙を出した。
なお、この後寮に入る予定であったのを、鶴の一声で兄弟子の家で下宿することが決まった。
入学式当日。
「忘れ物はないわね、じゃあ行きましょう」
キャロリーン達と供に入学式の為に家を出た。
「楽しみだね」
「あぁ」
楽しみより、緊張が勝っている僕。
前世の入学式みたいに型にはまって肩の凝る入学式だったら嫌だな~。
そんなこんなで学校到着。
「1学年Fクラスの教室にお入りください」
受付のお姉さんにやっぱりFクラスと言われる。
仕方なく聞いてみた。
「Fクラスて去年までは無かったですよね?」
「今年初めて新設されたクラスです」
「心配はいりませんよ」
こちらの心配を指摘されたが、新設クラスでは誰も知らないわけだね。
正直、ほっとした。
「ありがとう」
お礼を言いと学校に入っていくが、Fクラスが解らない。
案内役の先生に聞いてようやくたどり着いた。
魔道科のAからEクラスは西館だが、Fクラスは本館4階だからかなり離れていて、僕しか来ていなかった。
ちなみに、騎士科は東館である。
「まだ、一人だけか?」
年配の先生が入って来た。
先生は左腕が無い方だった。
「担任のラファエルだ、よろしく頼む」
「はじめまして、ロビンです」
「よろしくお願いします」
握手をしながら自己紹介だ。
ただ者では無い事を握手から感じ取った。
凄い右手であった。
「他の生徒は遅れているな」
「まぁ、仕方が無いか教室を見付けるのも大変だしな」
「ロビン君、君だな実技試験でロイをボコボコにしたのは」
「いいえ違います」
「団長が手加減をしてくれたのが、結果的にあぁなっただけで」
「ボコボコにされたのは僕の方です」
「あいつもまだまだって事だな」
「ただ、手加減してボコボコにされたら試験官としては失格だな」
「ハッハッハッ」
笑い声が教室に響いた。
「遅くなりました」
と言いながら、三人のクラスメイトが教室に入ってきた。
男子一人と女子二人である。
「全員そろったな」
えっ!
このクラスは四人なの?
「では、早速だが、自己紹介をして行こう」
「まずは私から、担任のラファエルだ、よろしく頼む」
「この腕は、昔魔道士団員の時に、魔獣討伐の際に失くしてしまい、現役を退いて教師をしている」
「だから、魔道の事が専門分野だから聞きたいことが有ったら、いつでも危機に来いよ」
「以上だ、次は、ロビンだ」
「初めまして、ロビンです」
「得意魔道は、炎系です。とゆうか、それ以外は全くダメです」
「よろしくお願いします」
「じゃ次は俺」
「ドミニクだ、よろしく」
「水属性の魔道が得意だ、それ以外はあまり使えない」
「以上!」
「私はダリア、よろしくね」
「得意魔道は、雷系よ」
「前の二人と一緒で、それ以外は、ダメね使い物になんないは」
「そうゆう事で、よろしく」
「最後は、私」
「私はエリーナ、よろしくお願いします」
「得意魔道は水属性魔道で」
「みんなと一緒で、他の魔道系は全くダメです」
「みんな気が付いたな」
「得意魔道以外は使えない事」
「だから、俺が担任になった」
「このクラスは、特別クラスで得意を伸ばすことそれが目的だ」
「実戦では、起用貧乏では役に立たない」
「どんな状況でも闘える、力を付けて貰うぞ」
「では、入学式に行こう」
入学式は王立学校ならではの偉いさんがご主席頂き、とても肩の凝る物であった。
「やっと終わった」
「つかれたな」
横に座っていたドミニクも、他の二人も同じ気持ちだ。
順番に退場していくので、待っているとジャックが勝ち誇った様に俺を見て退場していった。
「あれ何?」
女の子二人が反応した。
「すまない、僕の下宿先の兄弟子の子なんだが、僕に対抗意識を持っていて困っている」
「あぁ、納得」
「この学校は、今までAクラスが特別だから」
「まぁ、ジャックが気にしているだけで、僕はどうでもいいから」
「かわいそう、ライバル視している相手に、相手にして貰えないなんて」
ダリアが一言言った。
それにうなずく二人がいた。
退場を待っていても、いつまでも教室に帰れない。
先生を見てみると、親御さんに言い寄られていた。
「なぜ、Aクラスの担任では無いのですか?」
「Aクラスに入れたのに、先生の受け持ちでは無いのですか?」
聞こえてくる話では、ラファエル先生は優秀な先生みたいで、Aクラスの担任が当たり前なのに、なぜFクラス?
先生から、先に教室に帰れと指示があり、教室に帰るが帰ってくる気配が無い。
この時間を利用して、クラスメイトの三人と親睦を深めるのであった。
30分後。
「すまんな」
「遅くなった」
ラファエル先生は疲れ切っていた。
モンスターペアレントの猛攻に晒されていたから。
この世界でも自己中心的な親は存在するんだなと認識した。
この後は、細々した連絡事項と明日の予定などをテキパキとすまして、終了した。
「では、お疲れさん」
「また、明日な」
帰り支度を始めようとした時。
その声は突然、出入り口より響いた。
「ロビンはいるか?」
騎士科の生徒のようだ。
「僕だが」
「お前がロビンか」
「俺と勝負しろ、近衛騎士団長に勝ったと聞いた」
「いざ、尋常に勝負」
まるで、道場破りであった。
つづく
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