テンプレな戦いをする事となりました。
橋頭堡を確保して戦闘中に陛下から呼び出しが在り、眠い目を擦りながらお城に向かっています。
ナオ姉と僕は徹夜で疲れが顔に出まくっています。
(戦闘中にいつのまにかナオ姉と呼ぶ様になっていた)
ただ、アンナは昨日のショックから立ち直り戦闘に参戦すると、戦線が大幅に進み、家の半分が我軍の占領下となった。
お城に到着すると、いつの間にかウルフも合流していた。
ずるいぞー! 掃除手伝えー!(心の声が・・・)
オオカミの手だって借りたかったいや、狩ってほしかった。
到着すると、直ぐに謁見だった。
陛下は、壇上おられ、ニコラスは僕達から見て右側に並んでいた。
大広間にて、入国の許可と案内人がいる時の行動の自由を許された。
また、ニコラスの弟子(仮)である事が紹介されると、改めて驚きと羨望と嫉妬が入り混じった視線を向けられ、ニコラスが改めてこの国の重鎮である事が確認できた。
また、陛下がいたずらをしたと思っていた人達も、びっくりしていた。
「さて、ロビンにナオミ、凄く疲れているみたいだがどうしたのだ」
「はい、実はニコラス邸に着いてから、害虫駆除と大掃除を徹夜でしておりまして疲れが顔に出ております」
「ロビンそれはちょっと・・・」
ナオ姉が小声で恥ずかしそうに・・・
「わははは、大儀、大儀」
「ナオミよほどほどにな」
「ハッ!」
ホット一安心出来たナオミであった。
「陛下!」
ニコラスの反対側に居る老魔道士が陛下に詰め寄ってくる。
「人族などこの王都に滞在させる事はございません」
「過去の事もございます、ニコラス殿の顔もございますれば、早々に追放されるが宜しいかと」
あぁ、やっぱりテンプレのイベントが発生するのねと、思ってしまうのである。
「過去は過去だ、ロビン個人には関係の無い事だろう」
「いや、彼も人族ですから!」
「では、どうしろと」
「彼と我々の代表が戦い、彼が勝ては特別に滞在の許可を」
「負ければ追放を」
陛下はめんどくさい事を言うなと顔に書いてあるが、仕方無さそうである。
「ロビン、戦うか、王都から出て行くか?」
「どちらか選べ!」
ふっとニコラスと目が合う。
うぁ、やれ・戦えって顔に描いてあるよ。
ウルフとナオ姉もだ。
アンナは心配そうに見ている。
「お受けいたします」
おぉぉぉ
謁見の間の人々が盛り上がった。
「さて、さらに三本勝負にしたいのですが、いかがでしょうか?」
いいぞー
やれー
場外は更に盛り上がる。
「ニコラス殿のお弟子さんは、従魔を従えていらっしゃるから、1試合目はテイマー対決で入国に値するか、力を示してもらいましょう」
マジか(ウルフ)
はあぁ?
思わず声が出る3人(ニコラスと陛下、騎士団長)
従魔の正体を知っている3人が反応してしまう。
現に今だって、注意深く観察すればウルフが只者ではないと理解出来るはずだが、ロビンは弱そうにしか見えないから仕方がないか。
しかし、ニコラスの失点を稼ぐ事しか考えられないのかと呆れてしまう。
「そして、2試合目は魔導士として、3試合目は戦士として戦って頂きましょう、3試合もあれば我国に入国するに値する実力があるか判断が出来るでしょう」
「質問はありませんか?」
「魔道士さん、質問いいですか?」
「まずは、ファイトマネーと勝利者に賞金を要求します」
「それと、この試合を興行とし広く一般に公開して入場料を徴収する事をお勧めします」
「陛下、この提案は良いと思います」
「うむ、許可しよう」
「では、ファイトマネーと賞金、場所などは騎士団で手配させよう」
「カイル頼んだぞ!」
「ハッ」
騎士団長の返事で全てがまとまった。
「では、皆の者、ご苦労であった」
謁見は、無事?終了した。
陛下が退室した後、老魔道士がニャと笑いながら退室していった。
いやらしい笑いであった。
余りにもテンプレイベント過ぎて困ったものだ。
「さて、じゃ帰って続きをしますか!」
アンナとナオ姉に目配せすると、ウルフとニコラスを捕まえる。
「えっ」
「うっ」
戦力を確保!
「さあ、一緒にお掃除しましょうね」
ニッコリと微笑みながらアンナとナオ姉が2人でハモった。
娘に連行されて、父親達は掃除に強制動員されるのであった。
つづく
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