街に到着しても大変です2
へ・へ・へ・いか?
「国王陛下!!!!!!」
僕の大声に驚き、人族がいる事にびっくりして、急ぎ国王陛下との間に入り、抜刀して僕達二人と一匹をけん制をしだす。
「大丈夫だ!、俺の弟子とその婚約者と婚約者の使い魔だ」
ニコラスが俺の身内だと言ってくれる、剣は納めてくれたが監視対象みたいだ。
まぁ、当たり前か。
「ジョー、まずは弟子(仮)を紹介させてくれ」
「ロビン、アンナちゃんおいで」
呼ばれたので、騎士達の間を抜けてニコラスのところまで行くが、周りの騎士達はあまり良い顔をしていない。
「ジョー、まずは弟子(仮)のロビンだ」
「は、は、初めまして」
行き成りの大物に挨拶するので、緊張しまくりの噛みまくりであるが。
「そして、ロビンの婚約者のアンナ」
「アンナでございます」
「お会いできて光栄です」
アンナは優雅に挨拶をする。
こんなスキルも身に着けていたのねアンナちゃん。
「それと、彼女の・・」
ウルフ殿を紹介し様としたら、ジョーは手で遮り。
「問題ない、彼とは腐れ縁だ」
「それと、ロビン君とアンナちゃんかよろしく頼む」
緊張しまくった僕に比べて、えらい気さくに声を掛けてくれる。この人本当に国王?と思っていると。
「ニコラス殿、今、弟子(仮)と言いましたか?」
「たしか、あなたは弟子を取らない主義では無かったですか?」
「今まで、優秀な子供達が門を叩いても一向に取ろうとしなかったのに、これは面白い事になりそうですね」
ニッと笑いながら、騎士団長が話に入って来た。
「カイル殿あんまり面白がらないでください」
「ただ、ロビンとは縁を感じてね」
少し困ったみたいに話すニコラス。
多分、これからの事が頭にあるのだろう。
「まぁ、ロビン君の実力もその内見せてくれる出しろうな」
陛下も僕を見てニッと笑いながら・・・
「それより、アンナちゃんお子ちゃまの婚約者より、ダンディーなおじ様の所に御嫁に来ないかい?」
「大切にするよ♥」
言葉を聞くなり。
「いいえ、アンナちゃんは僕の婚約者です。他の方を当たってください」
アンナと陛下の間に入り、陛下の目を見て僕のですとアピールするも、足はしっかりと震えている。ガクガクしている。
陛下はカイルが動こうとするのを目で押さえながら。
「良い覚悟だ」
「では、実力で奪うと言ったら?」
僕との目線は外さずに、全身に魔力をためて行く。
はっきり言って恐ろしいプレッシャーをかけて来た。
しかし・・・
「守って見せます!」
僕も負けじと魔力を貯め出してプレッシャーに対抗する、直ぐに盾が白く光り輝きだした!
おぉぉと湧くギャラリィー
しばらく目線を外さずに強気の自分を見せるが膝はmaxでカクカクしている。
「良い目だ」
「それだけ大言を吐くのなら、しっかりと力を付けなさい」
乱暴に頭をワシャワシャとなでると別件に入っていった。
「警備隊長はいるか」
「ハッ!」
急いで走って来て、国王の前で片膝をつき首を垂れる。
「警備隊長、この者達を入国させる事を私が認める、今回は特別である」
「此処から、王都までの間にある関係各所に手配を頼む」
「ハッ」
「それと、今回の件はご苦労であった。これで、隊員達と一杯やるがよい」
そう言いうと、カイルが警備隊長に金一封を与えて退席させた。
ここからが、ニコラスの不幸の始まりであった。
「では、皆の者これから、友人のおごりで一杯行こうか」
「うぉぉぉぉ!!!!!」
盛り上がる騎士団員達。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
そのあと、ニコラスの遠吠えだけがむなしく響くのであった。
その後、高級?な居酒屋?に移動して、飲み会?が始まった・・・
陛下が居酒屋?
良いのかなー?
ただ、騎士団は警護が有る為に本来なら、飲み会は無理なのだがこの街の領主でもあるハルカッチ男爵の配下が警護を担当する事になり全員参加だ。
だが騎士団員数名はノンアルコールだ。
飲み会(無礼講)が始まった・・・
何時の間にか、賢狼殿が魔人族の姿でニコラス、陛下、カイルとハルカッチ男爵と飲んでいるのである。
まぁ、大胆と言うかただ酒はうまいと見えて全員(ハルカッチ男爵を除く)楽しそうにしていた。
僕とアンナは未成年?為、食事だけして楽しい雰囲気を味わったのだが、少しお酒の入った数人の騎士団員達に弟子になった経緯をしつこく聞かれたが、あたりさわりの無い話でごまかしたり、笑ってごまかしていた。
「陛下、カイルさん、師匠(仮)、ウルフお先に失礼します」
「おう、頑張れよ!」
陛下の挨拶だが???だ。
偉い様へ挨拶を済まして、お子ちゃま二人は、食事も終わり男爵が手配してくれた宿舎へ・・・
宿舎フロントで・・・
「えぇぇぇぇ」
「うそぉぉぉぉ」
二人の絶叫がホテルに響く。
「はい、ご夫婦とお伺いしましたので、スイートルームを用意させて頂きました」
「はぁ・・・そうですか」
的を得ない返事をしながら。
アンナを見てみると、顔を真っ赤っかにして俯いている・・・
(どうしよう)
考え中・・・
考え中・・・
ポン!
「シングルの部屋二つに変更できませんか?」
「すいません、騎士団員の方のお部屋で全て満室なんです」
フロントマンの返答にを聞いていると。
アンナが服の袖をツンツンと引いて・・・
「一緒の部屋で・・・」
僕に聞こえるのが精一杯の声で、話し掛けてくれる。
(えっ、もしかして・もしかして)
(今日、大人の階段をのぼるの)
・・・・
・・・・
・・・・
しゅぅぅぅぅぅぅ・・・・
頭から白い煙を出してフリーズしてしまった。
気が付くと部屋のダブルベットに並んで座っている。
何とも言えない空気が二人を包む・・・
・・・・
・・・・
・・・・
コン・コン・コン
ドアのノックの音が部屋に響く。
同時に顔を上げて。
「はぁい」
「はい」
返事をハモる?
「お風呂のお湯をお持ちしました」
「お風呂の準備をさせて頂いてよろしいでしょうか?」
「はぁい、お願いします」
締まらない返事の僕。
「では、失礼いたします」
従業員が出て行くとまた、気まずい雰囲気が流れだす。
・・・
・・・
・・・
「ロビン君」
「アンナちゃん」
二人が同時に・・・
また、顔を赤くしてうつむいてしまう二人。
「アンナちゃん、折角だからお風呂に入って来て」
これだけの事を話すだけで、心臓の鼓動が益々バクバクしてく。
「うん、じゃあ、お先に・・・」
すごくちっちゃい声で返事をして、バスルームに消えて行くアンナ。
アンナがバスルームに消えてから、ドックン・ドックンと心臓が高鳴って超緊張状態に・・・
すると何時の間にか、お風呂から出て来たアンナがいて。
「ロビン君、お風呂お先にいただきました」
「ロビン君もお風呂どうぞ」
風呂上がりの濡れた髪をかわいらしく吹きながら、良い香りが漂ってくる。
もう、かわいすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
「ふぁい」
最早、返事もおかしい!
右手と右足、左手と左足を出しながらお風呂に向かう、歩き方もおかしくなっている。
そして、カラスの行水みたいに、長く?お風呂を済ましてアンナの隣りに座僕。
そこからまた、沈黙が流れるが、僕の心臓は超高速でドクドクと動いている。
・・・
・・・
・・・
・・・
そして僕は、清水の舞台から飛び降りた。
「アンナちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
◯パンジャンプで飛びつくロビン。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
抱きつきに行こうとした僕より早く、アンナが!
素早くファイティングポーズを取り、黄金の右腕を振り抜く!
この時のアンナの反応速度は、宮◯一郎を超えていた。
カウンター一閃、振り抜いた右腕は見事にロビンの顎を打ち抜き、意識を刈り取った!
バタ
ベットに倒れ込むロビン。
アンナはハッと我に返ったがもうすでに遅かった。
見事なKOだ。
「ロビン君、ロビン君」
アンナ大声で泣きそうになりながら、僕に声を掛けたが反応は無い。
僕は遠くの方で呼ばれている声を聞きながら、強制的に深い眠りに落とされたので合った。
つづく
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