討伐の後の日常
今、僕は学校の図書館にいます。
運良く、両騎士団員全員、学生選抜?が死者なしで帰還出来た後の面倒くさい報告などは全て断り図書館の主となっています。
今、僕が何をしているかって?
学校所有の持ち出し禁止の魔道書を調べまくっています。
何を調べているかって?
土系統魔術を調べています。
自分のした事の後始末の為に、
田舎でヘルフレイムキャノンを撃った後に、マーサが大地の生命力を復活させてくれた事を自分でする為に!
あの魔術をあの後ロイ魔道士団長やラファエル先生、兄弟子に聞いて見たが全く知らないと答えが帰って来たので、自分で調べるしかなくなったからだ。
ただ、手掛かりすら見つからない状態で地道に探していくしかなかった。
あの討伐から、僕の学生生活は学生らしく勉学?????に励み?????クラスメイトとも仲良くなったが、騎士科の生徒と一部以外の魔道科の生徒からは敵視されるようになった。
討伐時に騎士科の先輩達には少しやり過ぎたからだ。
また、魔道科の先輩達と同級生には生意気な生徒と映っているみたいで、討伐参加組以外の貴族には反感を買ってしまっている。
何故かと言うと、魔物の討伐作戦は他言無用とくぎを刺されているから仕方が無い事でもある。
「今日は終わろうか」
優しく声を掛ける。
横に居て、調べ物を手伝ってくれるのはキャロラインだ。
帰り道で、今日調べた魔導書の事を話しながら家に帰るそんな生活を2ヵ月ほど続けていた。
ただ、学校の土系魔道書はほぼ確認したので、今は打つ手が無い事が分かったぐらいだが、思わぬ発見もあった。
新しいゴーレムの作り方と言う魔導書が非常に気になった。
今度ゆっくりと呼んでみようと思っているし、キャロラインも気になる魔導書を見つけたみたいだが、何も教えてくれない。
ただ、魔導書の話をするキャロラインの笑顔が非常に怖かったのである・・・・
今日は休日で、殿下達と森に狩りに来ています。
冒険者ギルドで依頼を受注してから森までやってきました。
いつもの側近達の他に、護衛の騎士が二名付いて来ていた。
それと、僕達ドミニク、エリーナ、ダリアと僕のメンバーだ。
エリーナとダリアが妙に気合が入っている、側近達とお近づきに生れるチャンスだからだ。
別の意味で僕も気合が入っている。
例の魔道書を読んでゴーレムを作りたくて堪らない。
あの魔道書にあったゴーレムのコアは魔石を使うから、魔物を狩りまくろうと気合が入っている。
「では、殿下獲物を見つけたので行ってきます」
殿下の返事を聞く前に一人で森の中に消えて行った。
「うりゃ~~ぁ」
「どりゃ~~ぁ」
「まて~~~!」
僕の声が森の奥から響いている。
殿下達も呆れて何も言えなかったが、適度に狩をして休日を楽しんでいた。
しばらくして。
「あぁ、疲れた~~」
「お疲れ、気の済むまで狩は出来たかい」
「はい、側近」
「大量です」
そう言いながら、にっと笑う。
「見てみます?」
と言いながらアイテムポーチから、獲物を出していく。
大蛇1匹・オーク3匹・猪5匹・狼3頭・アライグマ2匹の魔物を全部出した。
殿下達と護衛の騎士は最初は、おぉと驚いていたが、段々目が点になっていった。
「ロビン、狩り過ぎ」
「いや、普通一匹でも大変な魔物を、よくもまぁこれだけ短時間に狩って来るとは」
皆があきれている。
ちなみに、殿下達も猪の魔物をチームで3頭狩っていた。
前回の経験が生かされている。
流石である。
先輩達と楽しい交流を持ち、材料も手に入れる事が出来た楽しい休日であった。
ちなみにエリーナとダリアのハンティングは不調に終わったみたいだ。
側近達もよく心得ているものだ。
それと忘れてはいけないのがドミニクだ。
ドミニクは一人で狼の魔物を1頭狩っていた。
これには、殿下達も驚いていた。
本日はこれにて終了となり、無事依頼をこなしての帰宅であった。
僕の獲物は、魔石以外買い取りをお願いして後日取りにいく事になっている、とても楽しみだ。
「ただ今帰りました」
気分良く、家に帰ってくるとキャロリーンがキャロラインを正座させて、大声で叱っている、その横には、気を失っている兄弟子とジャックが・・・
一体何が・・・・
恐ろしくて聞けないので直ぐに部屋に消えるのであった・・・
その日の兄弟子の家からはキャロリーンの大声でしかる声とキャロラインの大泣きで謝る声が夜遅くまで響くのであった。
つづく
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