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第35話.三つ巴の戦い

「第4区って、どーゆう戦い方するの?」

「…まぁ、基本的に2区のアンドロイドは戦闘に関して言えば脳筋なんやけどなぁ。」

「確かに。」


俺は横でうつ伏せになっているノアを見て、深く頷いた。


脳筋。

まさに、コイツの為にある様な言葉だ。


「せやけど4区は頭脳派集団や。体力にスペックはあんまり回さんからな。その分、武器や道具の使い方が上手いねん。」


「……道具かぁ……。ちょっと厄介だね。」

「いちはん、持って来たガンケースに入ってるショットガンにスコープ付いとるはずやから、スコープで見てみ?」

「ん。」


俺は久遠からガンケースを受け取ると、中から大きめのショットガンを取り出して地面に置き、スコープの蓋をスライドさせて中を除き込んだ。


「……うわ。すげぇ。望遠鏡みたいだ…。」


あれ?これ…


黒子の鷹いらなかったな。


まぁ、黒子がサボってもいいのは

このスコープ使える時限定になっちゃうけど。


「アンドロイドの姿は見えるんか?」

「うん。……けど、一番偉いっぽい人が乗り物から降りて来たよ?偉い人って後ろでふんぞり返ってるモンなんじゃないの?」

「腕章は?」

「………赤…」

「赤やと!?」

「赤!?」


久遠とノアが同時に叫んだ。


「赤の腕章は……ナンバーやで……?」


ナンバー……!?


第4区もナンバーを投入して来たのか!?


「それに、青色の腕章付けてる奴が4人もいる……」


これは、俺も見たことがある。

ノアと戦っていたBランクの隊長が青い腕章を付けてた。


つまり、6小隊中4小隊全部にBランカーの隊長がいる上に、+でナンバーもいるって事だ。


すると、原尾コロニーの中央に位置する建物から何人かのアンドロイドとダイヤモンドキメラが数匹出て来た。



入り口で、両者が睨み合っている。


しかし、4区の奴らは攻撃をしようとはしていない。

それどころか何かを話してる様子。


久遠が眉間にシワを寄せ、「こらマズイかもしれんな。」と、呟いた。


「どーゆう事?」


ノアの方を見て聞いてみると、ノアはぶすっとしながら答える。


「交渉してるんでしょ。多分、4区は2区の配下に入ろうとしてるか……同盟でも結ぼうってのか……。」

「4区の地区ってどこらへんだっけ?」

「日本の最南端。昔で言う…九州、沖縄やな。」


最南端……。

この2区は昔の日本で言う北海道。

最北だから……


「もし、2区と4区が手を組んだらマズくない!?」

「せや。最南端と最北端が抑えられてまう。他の地区は、挟み撃ち確定やわ。」


「でも、どっちかがピンチになった時って……そう簡単に援軍行けないよね?遠すぎて。そんな同盟、意味あるの?」

「他への抑止力にはなるわな。4区にとっては、バックに2区がついとるっちゅーんはでかいんやないか?」


成程……。

ここの2区は、1区とトップ争いする程の強地区だもんな…。


「…この先……手を組む地区が出てくるのかな…?」

「どうやろなぁ……。ずっと領土の奪い合いして来た相手と、そう簡単に手を組むなんてことは、できひんと思うんやけど……」


「なんとかして、あいつらをぶつからせないと…」

「ナッツは馬鹿だから、以外と騙されやすいかも。洗脳するならアイツよ。」


ナンバーって、最強集団のはずだよね。

馬鹿で洗脳されやすい奴がナンバー持ってていいのかよ…この地区は……。


「4区のナンバーは、何番持ちなんやろか?」

「…?番号に意味ってあるの?」

「言ってなかったっけ?ナンバーって、でかい数字から低い数字になる程強いのよ。つまり、10番のナッツはナンバーの中ではドンケツなの。一番弱いの。」


いやいやいや、弱いって言ってもAランカーなんでしょ!?

それだけで強いんですけど。


スコープで2区のアンドロイドを一通り見ていると、赤い腕章を付けている女が確認出来た。


「てか、ナッツって…もしかしてあの乳でかい女!?赤い腕章付けてるし……あれが本体なのかな?」

「乳関係なくない?ねぇ、乳関係なくない?いちって乳好きよね。黒子の乳も揉んだもんね。」

「今乳の話してねーんだけど……つーか、揉んでねーし!!!」

「言っとくけどね、あんた私の乳も揉んだんだからね!!」

「はぁああああ!!?」

「やかまっしゃああああ!!!」

「「すいません。」」


久遠がキレた。


いや、だってこいつ何言ってんの?

なんか俺マジで乳揉みキャラみたいになってんじゃん。なんで!?

揉んでねーしぃぃ!!!俺多分そーゆう耐性かなり低いから!!


『あら?』


ふてくされていると、電話口から黒子の声がした。


『莉音さん、凪さん、ちっこい何か……何ですかあれ?飛んでますけど……何ですかね、トカゲ?が、そちらに向かってますよ?』


「それメルだろ!!トカゲじゃねーよドラゴンの子供だろ!?ふざけんなよ何言ってんのお前!!」

「なぜメルがトカゲに見えるの!?駄目よその鷹の目、腐ってるわ!!捨てなさい!!新しい鷹をつけて!!」


『ええぇぇぇ……!?』


メルを溺愛している俺とノアの集中攻撃を受け、さすがの黒子もオロオロしている。


いや、でもトカゲはねーわ。

フワモコなトカゲなんかいるかアホ!!



「………あれ?サクは?」

「一緒ちゃうんか?」


『2人と1匹しか、いませんけどー……』


「……つーか、莉音ちゃん達にも鷹を付けてたのに見てなかったの…?」


『……………』


こーーいーーーつぅぅ!!!!

絶対リーヴ見てたよな!?

莉音ちゃん達の鷹でもリーヴの方角見てたな!?


「別行動してるって事だよね?無事…なんだよね?」

「中野博士のコロニーの方へ行ったんかもしれんな…」

「あの子は戦闘出来ないんだものね?正しい判断だと思うけど。」


そうだと……いいんだけど……。


「リーヴ、そっちにサクが向かってると思う。なるべく早く保護して?」

『サクがこっちに…?分かった。出来る限り目を光らせておこう。許容範囲までは外に出て探しに行ってみようか?』

「リーヴが離れると、そこが危険になった時キツイな…。すぐに戻れる場所までにしてくれる?」

『分かった。』

「他の人達は、電磁波結界の最後の1つの搜索を初めて。

申し訳ないんだけど、このケータイ用に1人ギンに付いてて貰えるかな?」

『分かった!!任せろ!!』


サク………

無事に中野博士のコロニーに辿り着くといいんだけど……


なんだか、物凄い胸騒ぎがする。

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