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6話.行動(2)

俺の言葉を聞いたギンが、すかさず叫ぶ。


「なら、どこかに割れ目か裂け目か何かがあるのかもしれません!!そこから壊して出ましょう!!コンテナを出たら、そのまま排気口を急いで見つけてください!!」


壁を叩いていたノアが、続けて叫んだ。


「ここ!!かすかに裂け目がある!!ここからぶっ壊していいんだよね!?」

「はい。ぶっ壊したら、すぐに排気口を見つけてくださいよ。」


ギンは、ほんっと子どもとは思えない程落ち着いてるなぁ。


「なぁ、思ったんだけど………でっけぇ音とか出して平気なの?見張りとか。」

「ああ………ほんとに記憶喪失って、めんどくさいですね。ここには見張りはいませんよ。基地内は、その映像が全てリアルタイムでメインコンピューターに送信されていますから。」

「え。つか、それヤバくね?」

「え?」

「俺らが壁壊して逃げる所も全部映像に映って送られてるんでしょ?バレるじゃん。」

「バレますよ?」


あら。意外と馬鹿だわこの子。


「バレても、全力で逃げれば生きられる可能性は残りますが、このまま何もしなければスクラップになるだけです。逃げられる可能性に賭けてみましょう。と、いうことです。」


ほんと………子どものくせに、しっかりしておる……。

確かにこのままじゃスクラップなんだ。

ダメ元でやってみるしかない。


うん!!と、気合いを入れたその瞬間、顔面大の岩(?)のような物が俺の顔の横をかすった。

ノアが壁をぶん殴り、そこからこじ開けようとしてポイポイ破片を散らかしているのだが、その破片が俺の方に飛んできたのだ。


「あっ。ごめーん!!惜しかったねwww」


おっと。当てたかったんですね?

この女には後で 命の恩人 という言葉を教えてさしあげよう。

恩を仇で返す という言葉も教えてさしあげよう。


記憶はないのに、こーゆう言葉は覚えてるもんなんだなぁ……。


すると、ノアの嬉しそうな声が響いた。


「あっ!!コンテナのすぐ後ろに排気口あるよ!?ここから行くんだよね」


排気口には、かなり丈夫な鉄の柵があったのだが、ノアは鼻歌を歌いながら柵を軽々と曲げて、人が潜り込めるくらいの空間を作った。


「さ、入って入って。早く外に出よ」


鉄の柵を簡単に、しかも鼻歌を歌いながら ひしゃげさせた事はスルーしておこう。

吹っ飛ばされた時の体がまだ痛いんだ。


排気口には、大きさが小さめということもあり、子ども2人が先に入って様子を見ながら俺らがその後ろを進むことになった。

順番は、ギン・凪ちゃん・ノア・俺・リーヴの順。


もう後戻りは出来ない。

俺達は、ほふく前進の様な形で ただひたすら外を目指して進んだ。

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