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第15話.蛹<サナギ>

『お。おやおやぁ~……?』


キメラも、興味津々といった感じで久遠の刀を まじまじと見ている。


真っ黒に光る刀剣。

鍔からは湾曲している真っ赤な刃の様な物がそれぞれ柄に向かってクロスしている。

パッと見、怖いかもしれない。

呪われてそう…とか、思うかもしれない。


けど、俺的には めちゃくちゃ格好いいんだけど この刀!!!!!!!!


禍々しさが半端ない!!!



ノアも同じ事を思っているのか、ヨダレを垂らしそうな勢いでガン見している。

そして、言うまでもなく ギンは久遠の膝にしがみつきながら背伸びをして刀をガン見している。


わかる。わかるよ。

俺も気ぃ抜いたらヨダレ垂れるわ。

黒い刀とか、何あれカッコ良すぎだろ!!

斬れ味めっちゃ良さそう!!サビなさそう!!……刀って、サビるのかな。



「く……久遠さん…。この刀……僕のデータにある刀と形状が一致するのですが………まさか……ですよね?」


ギンの顔がひきつっている。


「ん?こいつか?こいつは、名称“(サナギ)”。まぁ、有名っちゃ有名やけど……」


(サナギ)!!!!???」

『はあああああああああ!?』


ギンとキメラが同時に叫んだ。

リーヴとノアも、目を見開いて刀を見ている。


え?何!?

また俺だけ分かんない感じ!?

そんな凄い刀なの!!?



『こーれは驚いたぁ~。ロストテクノロジーの遺産の1つ“(サナギ)”ですかぁ~~~』



「ロスト……テクノロジー??」

「現代では失われてしまった科学技術を指す言葉です。まさかその遺産の1つを、この目で見られるとは……」

「ちょっと待てギン。

(サナギ)って、銅鐸じゃなかったか?弥生の青銅器だろ?刀だったか?」

「刀が造られた時、そのロストテクノロジーに ちなんで付けられた名前みたいですよ?まぁ、後世では自身もロストテクノロジーの1つになっちゃった訳ですけど(笑)」


あれ?授業始まっちゃった?

やっばい難しい……。


つまり、今ではもう手に入らない古代文明の遺産みたいな感じ???


ロストってぐらいだから、製造方法とかもわからんし、材料とかも もう手に入らない…のかな?


あー………


俺なんで、こんなにアホなんだろう…。

記憶喪失だから忘れてるだけだから

……で、あります様に……。



「その刀が偽物って可能性はないの?だって、なんで久遠が持ってるのよ??(サナギ)って 確か第5区に現存してるって…………あっ……」



思わず言葉に詰まってしまったノアに、久遠は優しく笑って言った。


「…(サナギ)はな、親父の家で代々受け継いどってん……。これは、親父の形見や。」


そっか…。

第5区で生き残った人間は、久遠と莉音ちゃんだけだって言ってたもんな…。

親父さんも亡くしたのか……。



すると、キメラが かん高い声で笑い出した。


『アハハハハハハ!!これは面白いぃ!!第5区の連中、その刀欲しさに人間掃討作戦実行したって話じゃないですかぁ~~~!!!なのに、その欲しい刀が今まさに この第2区にあるなんてぇ~~!!ネオ様が大喜びなさいますねぇ~~!!』


「ちゅーことは……お前ら第2区のアンドロイドが 何かを探して人間コロニー潰して回っとんのは、この(サナギ)を探しとるから って訳ではないんやな?」


『違いますよぉ~~?でも、棚ボタですぅ~!!(サナギ)まで発見出来ちゃうなんてぇ~』


「さよか…」


久遠がスタスタとキメラの足元に歩いて行く。

黒子が踏まれている足の内側を、軽くコンコンと叩く。


「えらい硬いキメラやのぉーー。」


久遠の言葉に、キメラはニタァっと気持ち悪い笑みを浮かべた。


『うふっ。このキメラはぁ、外郭がダイヤモンドなんですぅ~。知ってますぅ?ダイヤモンドって、すっごく硬いんですよぉ??ナッツがぁ、ネオ様にオネダリして作ってもらった特別な10匹なんですぅ~。』



ダイヤモンドって……


このキメラ

………一体おいくらぐらい したんだろう。



<i230896|20493>

http://20493.mitemin.net/i230896/



蛹のイメージ画像を描いたので、画像を貼ってみたのですが

なんだか貼れてません…

パニックです。

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